Blog, 出発前_雑記

もっと早く知りたかった

最後の出勤、終わりました。

 
1年以上前から、最終出社日のことをずっと想像してました。
待ち遠しくて待ち遠しくて、あまりに待ち遠しすぎて、
この1年が今までの人生で一番長く感じたくらい。

でも、いざその日を迎えてみると、想像とだいぶ違いました。
家についたら絶対号泣すると思ってたけど、未だ一滴も涙出ず。
解放感のあまり発狂するんじゃないかと思ってたけど、テンション全然普通。

 
身近な人たちにはだいぶ前から伝えていたから、
最後の日はお礼のお菓子をそっと置いて、
挨拶メールを送って、ささっとスマートに立ち去るつもりだった。

でもオフィスにいるだけで、
次から次に同僚が声をかけてくれて、
次から次にメールの返信が届いて、
次から次に今後の連絡先の問い合わせがきて、
お客さんからもたくさんメールをもらった。
なかには、私に嫌な思いをさせられた人もきっといただろうに。
本当にたくさんの人が気にかけて話しかけてくれた。

 
なんだろうこの違和感。
思いっきり振り上げた拳をどこにも振り下ろせないような、戸惑いと虚無感。
想像と違いすぎて調子が狂った。

 
私は、自分一人いなくなったって会社はまわるし仕事は滞らないし、
かといって誰からも惜しまれないほど役立たずだったとも思ってないし、
満足しきってもいないけど拗ねてもいない、自分的に適度な退職モチベーションだと思ってた。
今後会社の人たちと一緒に仕事できなくなるのは淋しいけど、
退職するという決断も、そこに至るまでの会社人生も、後悔したことはなかった。

でも、本当に今更なんだけど、
最後の最後にたくさんの人と話して、
私のことを必要としてくれていたり、
私に期待をかけてくれていた人たちが、
自分の想像以上にいたのかもしれないと思った。
まぁ、最後だから、リップサービスも大いにあっただろうけど＾＾；

その人たちの期待に自分が応えられたかどうかを想像したとき、
はじめて、これまでの会社人生を少し後悔した。
もっとたくさん、いろんな人といろんな話をしてみればよかった。
もう少し早く気づけていたら、仕事にももっと前向きに取り組めたのかもしれない。
なんだかんだ、意地張って拗ねちゃってたんだろうな。
よく「真面目」とか「頑固」って言われるけど、ほんとその通りだなと思って笑えてきた。

 
つらいですね。
もっと早く知りたかったよ。
最後にこんな心乱れるくらいなら、
いっそ気づかないままの方が、すっきりさっぱり辞められたんじゃないかとさえ思ってしまう。
そしたらきっと、予定通り号泣できたし発狂できたのに。

でも同時に、最後に気づけてよかったと思う自分もいる。
最後に聞けた言葉に、次に向かう勇気をたくさんもらったからだ。

 
部署と同期に送別会していただいたんですけど、来月に全社でも送別会してくださるそうで。
年度末でみんな鬼忙しいのに、すみません。申し訳ない。でも嬉しいです。ありがとう。
もう開き直って、勇気をもらう言葉を強請りまくろうと思います。
ついでに餞別もおおっぴらに強請ろうと思います。
素直になったら今度こそ泣けるかな。

 
 
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