Blog, 台湾

日月潭の歌を聴こう

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2016/4/2
日月潭

私が台湾で一番行きたかった場所、日月潭へやってきた!

 
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その前に朝食。
宿で同室のMさん、Iさんと一緒に近所の食堂に入った。

 
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豆漿10元(¥35くらい)と、

 
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魯肉飯35元(¥121くらい)。
いやもうほんっと美味しい。
毎日通いたいくらい。

 
一緒に朝ごはんを食べたIさんは去年台南に来て、台南が気に入ってそのまま働いたり語学学校行ったりしてもう1年も住んでいるらしい。
食堂のおばちゃんとも流暢な中国語で会話していた。
今日は郊外の温泉まで行くそうでスクーターで颯爽と駆けていった。
かっこよすぎる。

 
食堂のおばちゃんはとても愛想が良くてにこにこと我々を迎えてくれた。
「日本語の会話を聞いているのが気持ちいい」のだそうだ。
(Iさんが通訳してくれた)
台湾が親日だとは聞いていたけど、短期間でこんなに実感できるとは思わなかった。

 
Iさんと別れ、Mさんと一緒に日月潭へ。

埔里から日月潭へはバスで30分くらい。

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ここでも前席の女性が話しかけてくれて「have a nice day!」と言ってくれた。

だがこの女性の隣の方が、5分後くらいに猛烈な勢いで吐き出した。
バスに酔ってしまったんだろう、気の毒に。。
ちなみに自分も三半規管の弱さにはかなり自信あるんだけど、このバスは全然平気だった。
実際ほとんど揺れなかったと思う。かなり酔いやすい人なんだろうな。

 
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バスが到着したら周遊船のチケットを買う。
定価300元だが、宿のオーナーさんから100元が相場と聞いていた。
Mさんと自分がそれぞれダフ屋と交渉する。

結果、Mさんは見事100元で購入。
自分は200元(ちーん)。
Mさんすごいっす。
いや、自分がヘタレすぎるのか。
でも人生初の値切り交渉はちょっとワクワクして楽しかった。

 
ここでMさんの紹介を。
年齢をちゃんとお聞きしなかったけど、少なくともシモーネよりかなり人生経験が豊富な方。
「深夜特急」作者と同時期からバックパッカーをされていて、ほとんどの大陸の旅行経験がある。
ネットも何もないあの時代に、なんとインドに4カ月も居たらしい。
20代の10年間会社勤めをした後バックパック旅、その後また就職して40代で退職、今度はアメリカに留学しそのまま就職して数年住んだそうだ。
今は非常勤講師をされていて、学校が長期休みに入る度にこうして旅をされている。
近々ソロキャンプにも挑戦されるそうで、次の休暇にはマレーシアへ行かれるとのこと。

なんていうかもう何もかもがすごすぎる、かっこよすぎる。
こんな人とふと出会えてしまって、一緒に行動できてしまうバックパッカー旅というものがまたすごい。

とても快活で素敵なコミュニケーションを取ってくださる方で、お話しさせていただいてすごく楽しかった。
「バスキングしたの!?根性あるね!」って仰ってくださったけど、個人的にはネット無い時代にインドに4カ月も居てしまう方がずっと根性あると思う。
(一昨日のあれをバスキングと呼んでいいのかという問題もありつつ。。)

 
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Mさんと自分を乗せた船は、まず玄光寺へ。

 
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あの「西遊記」の三蔵法師、玄奘大師の舎利(遺骨)が収められているとされる場所だ。
元々は中国にあったが、日中戦争時に日本兵が持ち帰ってしまい、終戦後何故か台湾に返還されたという経緯でここに祀られているそうだ。
うーん、中国に帰してあげようよって気がするけど、きっと色々事情があるんだろうな…

思えば三蔵法師も相当な旅玄人だ。
7世紀に20代で長安ーインドを移動した。
きっと想像を絶する過酷な旅だっただろう。
そりゃ妖怪と戦うファンタジー小説にもなるよな。
ちなみに長安に帰ってこれたときにはもう40代になっていたそうな。
かの長旅に思いを馳せながら自分の旅の安全祈願をした。

 
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この肖像画、教科書で見たなぁ。
ただここに飾られているものは解像度がとても低かった。

 
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再び船に乗り、次は原住民族であるサオ族の集落に向かう。

 
ここで何故自分が日月潭に行きたかったかを少し記しておく。
自分がずっと続けてきたマンドリン音楽の合奏曲に、この地をモデルにした作品があるのだ。
その名もずばり「日月潭の歌」。
ちなみにこんな曲です↓

この曲の世界が実際どんなものなのか観てみたかった。

着いてすぐ、サオ族の踊りを少し観ることができた。
残念ながらすぐ終わってしまったので写真は撮れなかったけど、ちょっと東南アジアの雰囲気も感じる異国情緒たっぷりの旋律だった。
「日月潭の歌」との相似点は…まぁ特には見当たらなかったかな^^;

 
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ブラスバンドも民族音楽の演奏をしていた。
ピッチとリズムが壊滅的にバラバラだ…!(←お前が言うな)
でも民族音楽だと何故かそれも味に聴こえてしまう。

 
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そう言えば玄光寺でも伝統音楽を流していた。
てっきりCDかと思ったら実際に人が歌っていた。
CDにしか聴こえないくらい上手くてビックリした。
この歌の旋律もなかなか印象的だった。

 
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「日月潭」という名前の由来についても少し。
日月潭は台湾最大の淡水湖だ。
日本では「にちげつたん」や「じつげつたん」、現地では「リーユエタン」と読む。
湖中央付近の「拉魯島」を境に、丸い東側が「日潭(太陽)」、三日月型の西側が「月潭」と呼ばれ、合わせて「日月潭」となったそうだ。

 
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つまりこういうことか。
ちょっと無理がある気もするけど、とても素敵なネーミングだと思う。
ちなみに英語だとsun moon lake。オシャレだ。

 
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付近は全体的に観光リゾートの雰囲気が強いんだけど、湖の景色はなんともいえない異国情緒があってとてもいい。

 
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湖の水は綺麗な翡翠色だ。

 
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湖の空気をいっぱい吸い込みながら、Mさんと一緒に高級ホテルを冷やかしたり、

 
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カフェでコーヒーをご一緒したりして日月潭を満喫した。
(コーヒーとピーナッツバタートーストで149元。¥516くらい)

 
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自分はこの後空港に行かないとなので、引き続き観光するMさんとはここでお別れ。
Mさん、おかげさまでとっても楽しい日月潭でした!
ありがとうございました^^

 
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日月潭を後にして埔里の宿に戻る。
その前に、再び昼食を取り損ねたのでコンビニでおにぎりとパン。
42元(¥145くらい)。
「紅豆麺包」がアンパンであろうことは流石の自分でもわかったが、「蜜汁焼肉」の方は食べても何かの肉であることしかわからなかった^^;

 
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一泊しかできなかった「プリ・ゲストハウス」とお別れ。
オーナーの渡部さん、とっても親切で素敵な方でした!
見どころや行き方を詳しくわかりやすく教えてくれた。
おかげさまでとても楽しかったです!
もっとお話ししたかったしもっと泊まりたかったな。

 
4日間の台湾旅を終えて、次はフィリピンへ。
今度は埔里から台中を経由して桃園空港へ向かう。

再び戦いの時間がやってきた。
はい、ハープの機内持ち込み交渉です。

例によってハープケースに服を詰め込みまくり、意を決して出陣する。

セブパシフィックのカウンターでは、日本語ができるスタッフさんが対応してくれた。
が、言葉はもはや関係なかった。
客席上の収納に入るサイズだと何度訴えても、返事は「No」。
しかも今夜のセブ行きは満席で、2席取ることもできないという。
世界一周スタートして2カ国目にしてもう、ハープを預けることになってしまった。

預けてから、途方もない後悔が襲う。
もっと服をパンパンに詰め込めばよかった、いやむしろダンボール買ってきてぐるぐる巻きにすればよかった、便を変えるべきだったウジウジウジウジ。
なんで言われるがままに預けてしまったんだろう。。

でももうしょうがない。
壊れたら諦めるしかない。
腹をくくった。

 
預け荷物になってしまったハープの運命やいかに。
結果は明日!

 
 
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2016-04-03 | Posted in Blog, 台湾4 Comments » 

コメント4件

 passoa | 2016.04.03 12:44

リーユエタン行ったんですねー、
私も行こうとして諦めたところだw
ハープ壊れなければよいですが・・・
ちなみに中華料理で何の断りもなく肉と
書かれてれば基本は豚なので
多分ハニーチャーシューか何かでしょうか?
牛なら牛、鳥なら鶏って字が使われます。

 なのはな体操 | 2016.04.04 1:21

やっぱりダメでしたかー(´・_・`)
ちなみに中開けて確認されたりはしなかったですか?
私も覚悟しなければ…
ハープの無事を祈ります!!

 シモーネ | 2016.04.04 1:38

>passoaさん
あ!確かにハニーチャーシューって感じでした。
そうか豚肉だったのか〜
てか中国お詳しいですね!
私も今度はもっと色々知ってもう一度行ってみたいです^^

 シモーネ | 2016.04.04 1:39

>なのはな体操さん
そうなんです、ダメでしたorz
ただ、今のところハープはなんとか無事です!

中身は、目の前では確認されていないですが、裏で開けられている可能性はあるかもですね…

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