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コロンビアでの邦人殺害事件を受けて、改めて考えたいこと
今月19日、コロンビアのメデジンで、世界一周旅行中の邦人大学生の方が強盗に遭い、射殺されたという報道を見ました。
世界一周旅行者も多く訪れるメデジンで、あまりに痛ましい事件の報道に、強くショックを受けました。
旅行のこと、身を守る対策のこと、改めて考えさせられました。
人間はどうしても、慣れてしまう生き物だと思います。
それがどんなに危険か理解しているつもりでも、必ずどこかで油断します。
常に100%気を張り詰めていることなんて不可能です。
それに、不測の事態が起きたときの咄嗟の行動は、自分でも予測がつかないものです。
私自身、旅に出てから何度も想定外の出来事に遭遇して、その度におかしな行動を取ってしまったり、判断を誤ったりしました。
後で冷静に考えると、どうしてあのときあんなことをしてしまったんだろうと、不思議に思うほどです。
普段からどんなに準備していても、危険を認識しているつもりでも、常に最善の行動を取り続けられる人なんていないと、私は思います。
だから誰にもご本人の非を責めることはできないと私は思います。
それでも、だからこそ、私たち旅行者はもう一度、考えていく必要があります。
この痛ましい事件を絶対に無駄にしないために、いま私たちがすべきことは、自分の行き先にはどんなリスクがあるのかを改めて調べることです。
起こりうる出来事やその対処法を、何十回でも何百回でもシミュレーションすることです。
旅行者同士で注意を促し合い、積極的に協力し合うことです。
そしてその度に亡くなった彼のことを思い出し、強く胸に刻み、自分を戒め続けることだと思います。
正直に言うと、実は私自身は、「海外はやっぱり危ない」「彼は不運だった」といった単純な結果論で終わらせたくなることがあります。
「でもあそこは良い場所だった」「自分や周りは大丈夫だった」と、ポジティブな部分だけを見てしまいそうになります。
でも、それはただの思考停止だと、改めて気づかされました。
たとえそこを一瞬で通り過ぎる旅行者であっても、その土地のネガティブな面にもしっかりと向き合わなければならない。
そのことを、改めて強く思い起こされました。
今回の犠牲から得た気づきを、絶対に無駄にしたくありません。
今、世界中にいる旅行者の一人ひとりが、改めて戒めを得られますように。
本当に本当に微力ですが、同じ旅行者の1人として、ブロガーの端くれとして、発信します。
最後に、ご家族やお友達のみなさんが今以上苦しまれることがないように、十分なサポートを得られるように願っています。
憎むべき悪は絶対的に加害者です。
御冥福をお祈りします。