Blog, 中国
フィクションが現実になる瞬間
トルファンにいたのはたった2泊3日だったけど、観光の合間を縫って少しだけ街を散歩した。
灼熱の砂漠の中にあるオアシス都市トルファン。
街中も基本的に土色で、空気はとても乾いている。
でも名産品は葡萄。
街の至る所で売ってるし、どこかしこに 葡萄棚がある。
ほんと空気みたいなノリで大量に生っている。
トルファンの野菜はデカイ。
唐辛子は命の危険を感じるサイズ。
トルファンは美男美女が多い。
アジア人の可愛らしさと、ヨーロッパ人の彫りの深さをそれぞれいいとこ取りした感じだ。
そしてオシャレ。
男性のウイグル帽も素敵だけど、特に女性のファッションが目を引いた。
長い髪をスタイリッシュに巻き上げたストール、エキゾチックなピアス、鮮やかな赤いワンピースが羨ましいほどよく似合っていた。
そういえば中国に入ってから電動バイクを見かけることが増えた。
だからか交通量が多くてもそんなにうるさくない。
ドゥマゲッティのバイク音は凄まじかったからなぁ(´Д`)
ただ、後ろから無音で寄ってくるのでときどき轢かれそうになる。
最後の日は街外れの蘇公塔に行ってみた。
宿から徒歩30分、入場料45元(¥678くらい)
蘇公塔は今まで見てきた仏教遺跡と違い、清朝時代に建てられたイスラム教の建築。
高さ44メートルの塔の横には大きな礼拝堂がある。
塔の見事な幾何学模様もさることながら、礼拝堂の中がとても素晴らしかった。(撮影禁止だった)
今まで見たどの礼拝堂よりも美しかった。
装飾はほとんどなくて、華美さは一切ないけど、だからこそこの上なく厳かな空間になっていた。
何時間でもいたくなるような場所だった。
トルファンは今まで訪れたどの場所とも違う雰囲気の街だった。
今まで画面の向こう側でしか見たことのない景色だった。
でもこうして実際に訪れると、空気感や匂い、肌触り、音、全てが「実感」として迫ってくる。
この場所が、自分が今までいた世界と確かに同じ世界にあって、同じ人間が生活を営んでいるんだなぁと肌で理解できる。
今まで自分の頭の中でフィクションでしかなかったものが、一気に現実になったような感動を覚えた。
二次元だった絵に、奥行きや風合いや匂いや音が加わって、目の前で生き生きと動き出したような感じだった。
ここに来れて本当によかった。
明日はトルファンを発ち、中国を抜けてカザフスタンへ一気に移動する。
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コメント2件
シモーネ | 2016.08.22 0:27
>passoaさん
独立記念日国境閉鎖問題ですよね!?
私も想定外の足止めくらってます。。
カザフスタンの方が早いって聞いてカザフスタンで申請したのに、こんなことならキルギスで申請すればよかったー( ´Д`)
passoa | 2016.08.21 0:43
こんにちは、ウズベクのビザは取れましたか?
こちらは予定が大幅に変更になりそうな予感です・・・・