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月9ドラマ「5→9 ～私に恋したお坊さん～」が面白すぎてつらい

TVドラマが大好きです。
刑事モノも医療モノも歴史モノも海外ドラマも、
ドラマと名のつくものは何でも好きだけど、
月9くらいは恋愛モノであり続けてほしい派です。

今クールのシモーネ的ダントツがこちら。

月曜21時枠「5→9 ～私に恋したお坊さん～」

 
これですよ、例のシンデレラ・コンプレックス。
このドラマはもう、
シンデレラ・コンプレックスの権化と言ってもいい。

シチュエーションとしては、
いまや伝説として語り継がれる名作「花より男子」とかなり近い。
要するに女性受け鉄板パターンです。
花男からもう7年以上経つけど、
このパターンはやっぱり需要あるんだろうなぁ。

 
一言で言うと、お坊さんと英会話教師のラブコメ。
英会話教師の主人公（石原さとみ）がモテ期到来中で、
超絶資産家のエリート僧侶（山P）からストーキングされる話です。

3話の最後に、お坊さんが英会話教師に
「可愛い」をひたすら連発するシーンがあるんですけどね。

 
あなたは可愛い
怒っているあなたも
涙を流しているあなたも
ご飯を食べているあなたも
雑巾がけをしているあなたも
英語を教えているあなたも
家族といるあなたも
どんな時でもあなたは可愛い

 
ストーカーだからこそ説得力ある、
非常に怖いセリフなんですけども。
てかストーカーじゃなくても、
これを真顔で言うヤツがリアルでいたらホラーなんだけども。
（しかもこの後無理矢理抱きしめるからね）
これにキュンキュンしてしまうのが
シンデレラ・コンプレックスの恐ろしいところです。

もーこのシーンがたまらんくて、
速攻で連続5回リピートしたからね…！
山Ｐからは何か中毒性のフェロモンが出ていると思われる。

 
ちなみにお坊さんという職業も
女性受け職業の上位常連です。
（リアルじゃなくて妄想界ね）
坊主萌え、袈裟萌えってヤツですかね。
美坊主図鑑出てるしね。

私の中でお坊さん鉄板ドラマは
「ピュア・ラブ」ですね。
小田茜主演のTBS昼ドラ。
これも毎日録画して観てたなぁ。

竹中直人主演のNHKドラマ「坊さんが、ゆく」も良かった。
これは寺の娘（沢口靖子）に片思いをした主人公が、
結婚するためにお坊さんを目指す設定なんだけど、
修行しているうちに本当に悟りを開いちゃって、
最後は結婚せず仏道に身を捧げてしまうという話。

泣き縋る沢口靖子に、
「来世で縁があればまた会いましょう」
みたいなこと言って終わるんですよね。
この最終回はめちゃめちゃ切なかったなぁ。

 
それにしても、
「一途（押しの強さ）」と「ストーカー」の
境目ってどこなんだろうね。
紙一重、されどその一枚がきっと分厚い。

たまに「イケメンはなんでも許される」的な意見も聞くけど、
まぁ一理あるけど、どんなにイケメンでも
さすがにストーカーは受け入れられないと思われ。

逆に、お世辞にもイケメンと言えない容姿でも、
一途に思われたら好きになっちゃいそうだしなぁ。

 
個人的には、
相手を一番幸せにできるのは自分だという自信と、
それを裏付ける社会的評価の
有無なんじゃないかと思います。
（そんなヤツいるのか？）

要するに、気を引くためとは言え、
相手の利益を尊重した行動をとっているかどうかと、
それを実現できるだけの実力があるかどうかなんじゃないかと。
（そんなヤツいるのか？）

 
＊＊＊
ここまで書いて、我ながら
「お前は一体何様やねん」って気がしてきたけど、
つ、続けます。
＊＊＊

 
いや、私は別にストーカーとかされたことはないんですけど、
私の中のストーカーのイメージって

俺に優しくしてくれ
君がいないと死んでしまう
とにかく俺を好きになってくれ

って感じなんです。
主張に全部、
「君の都合は置いておいて」
って枕詞がつく感じ。

 
あと、
「ありのままの俺を好いてくれ」感。
受け入れてもらうために
努力したり変わろうとしたりする意志は無い。
自分自身に対する客観性も無い。

 
人それぞれかもしれないけど、
私はダメなんです、このパターン。
死んでしまうとか言われても困るし。
私だって自分のことで精一杯だし。

 
ストーカーでは全然ないけど、
今まで私に思いを寄せてくださった方は、
うっすらこのパターンの方が多いです。

話してると、悲しくなるくらい、わかっちゃうんです。
私自身にはこれっぽっちも興味を持ってらっしゃらないことが。
とにかく自分第一で、
自分を満たしてくれそうな私だけが好き。
ジャニオタのカミングアウトしても完全スルーされるし。
理屈っぽい所とか、マニアックな所とかも見て見ぬふりされるし。
多分、他のところだけ都合よく美化されてるんだろうなぁ。
それなら好きなんて言わなきゃいいのに。
人格否定されてるみたいで悲しくなるんだよなぁ。

いや、私自身を見てくださる男性も
もちろんいるんですけどね！
そういう人には恋愛対象としては見てもらえません（泣）
面白がって友達になってくれる感じ。
恋愛対象にするには大切な何かが欠けてるんだろう。

 
まー好き勝手言ってますけど、
ほんと何様なんだ私は！
思いを寄せてもらえるだけでもありがたいっつーのに！
私もネガティブ過ぎるんだろうなぁ。
相手の良い所を見れる人になりたい。

でもやっぱり憧れます。
相手を一番幸せにできるのは自分だという自信と、
それを裏付ける社会的評価を以て、
相手を喜ばせようと必死になってくれるような人@ストーカーすれすれ。

そんなヤツ現実にいねーよって思うけど。
それに実際、男の人から
激レア嵐グッズとかプレゼントされても、多分困るけど。
いや、普通に喜んじゃうけど。

 
おかしいなーこんな話になるはずじゃなかったのになぁ。
したかったのは「月9が面白い」って話です。
脇役がとっ散らかるのはこの手の話の宿命だからしょうがないとして、
カメラワーク、映像美、音楽もクオリティ高いし、脚本も上手い。
（若手男性脚本家ですね、意外だ）
山Pのストーカー演技と、袈裟を纏った所作の美しさも見所です。
しばらく月曜が楽しみだ。

 
 
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