Blog, スペイン
「秘境」アルバラシンはバスでも行けます!
トレドの他にもう一カ所、スペインに来たら是非行きたいと思っていた場所があった。
その名も、
アルバラシン(Albarracin)
標高1,200mの断崖の上に聳え立つ、「天空の鷹の巣」の異名を持つ村。
色褪せた赤い壁の家々が特徴的で、「薔薇色の村」とも呼ばれる。
その異様な地形と景観の美しさから、日本でも数々の絶景本や紹介サイトで取り上げられている。
2005年には「スペインで最も美しい村」にも選出された。
何より名前がかっこいい。アルバラシン!
勇者感はんぱない。
ただ、このアルバラシン、なかなか辺鄙な場所にあるようで、行き方を探しても「レンタカーで行った」という体験談ばかり出てくる。
ならば現地ツアーで!と思うも、それも見つけられず。
やはり自分のようなペーパードライバーには高嶺の花だったか…と半ば諦めつつ、未練がましくアルバラシンの宿情報を見ていると、
「立地がバス停から近く…」
「スタッフにバスの時間を聞いて…」
といったクチコミが出てきた。
え? バスで行けるの?
藁をも掴む思いで、交通手段をバスに絞って検索かけまくると、バスで行った体験談が続々出てきた!
これはもしかして、車運転できなくても行けるかもしれない…!
で、結論から言うと、公共バスのみで行けましたアルバラシン!
そして、想像のさらに遥か上をいく、絶景中の絶景でした!!
もし運転できないからって理由で諦めてた人がいたら、以下マドリードからの行き方を紹介しますので、是非行ってみてください!
まず、マドリードからバスでテルエル(Teruel)という街に向かいます。
バスの運行会社はsamar社。
乗り場は地下鉄Mendez Alvaro駅直結のEstacion Sur de Autobusesターミナル。
チケットはバス乗り場の窓口もしくはこちらのサイトから購入できます。24.75ユーロ。
次のバスへの乗り換えのために、8時半発に乗る必要があります。
5時間弱でテルエルに到着します。
到着したターミナルからそのままアルバラシン行きのバスに乗り換えます。
アルバラシンへのバスは1日1本、14:10発のみ(2016年11月時点)です。
上記写真のように、掲示板に案内が出ます。
バスの運行会社はNavarro社。
ターミナルに窓口がないので、チケットは乗車時にドライバーから直接購入します。3.8ユーロ。
バスはAlsa社やSamar社と比べるとやや小さめで、バンみたいな感じです。
乗客も地元民しかいない雰囲気ですが、怯まず乗りましょう!
テルエルから1時間弱で、アルバラシンの断崖のすぐ下、maps.meでいうところのこの星印の場所に到着します。
ここから崖を登っていけば、 もうアルバラシンの街です!
帰りも降りたときと同じ場所(写真)からバスに乗ります。
バス停の標識はなく、観光バスなどが停まる駐車スペースのようになっています。
テルエル行きのバスはこれまた1日1本、8:50発のみ(2016年11月時点)です。
来たときと同じNavarro社のバスが停まります。
一度目の前を通り過ぎてしまいますが、また戻ってくるのでのんびり待ちましょう。
ドライバーさんが「すぐ戻ってくるよー!」みたいな動作をしてくれるので安心です。
チケットも来たとき同様、乗車時に購入します。
テルエルまで行けば、あとはマドリード・バレンシア・バルセロナなど各主要都市へのバスが豊富に出ています。
自分はそのまま次の目的地のバレンシアへ向かいました。
※
行きも帰りもバスが1日1本しかないので、バスで行く場合はアルバラシンで1泊が必須になります。
自分はのんびり2泊しましたが、小さい村なので1泊でもギリギリ観光可能だと思います。
1泊の場合は、日が長い夏の方が観光時間に余裕が出てより良さげです。
※
アルバラシンの村にはホテル、レストラン、バル、商店が幾つかあります。
崖と逆側の集落には小さいスーパーマーケットもあるので、節約旅行者が手ぶらで乗り込んでも飢えることはないと思います。
(安宿は無いので宿泊費高くつきますが。。)
ほとんどのホテルは断崖の上にあるので、荷物の持ち運びが大変です。
自分は崖の下、バス乗り場のすぐ近くにあるホテルに泊まりました。
Hotel Meson del Gallo
シングル 1泊30ユーロ
不便な立地のホテルとしては格安な上、内装めっちゃ素敵で良いホテルでした!
wifiサクサク、一階にレストラン併設、何よりバス停に近くて便利です。
スタッフさんは英語が全然通じないけど、とても親切で感じが良く、身振り手振りでなんとかなりました。
以上、アルバラシンへの行き方でした。
アルバラシンの絶景は明日、写真たっぷりで紹介します!
***
アルバラシンに到着したこの日の夜、ホテルの部屋で帰国のチケットを買った。
12月19日羽田空港着。
そのまま国内線に乗り換えて、20日に熊本の実家に戻る。
これで本当に終わるんだなぁ…
約1カ月後にはもう、日本の空の下にいるのか。
旅が終わってしまうことへの淋しさもあるけど、ほっとしている気持ちの方が大きい。
自分でも意外なほどに、自分の旅に満足できた。
出発前、あんなに綿密に旅の計画を立てたのに、蓋を開けてみれば予定外のことばかりだった。
想像と違うことばっかり起きた。
戸惑いすぎて旅を辞めたくなったこともあった。
でもそれを経て今、帰国してからやりたいことも、次の目標も見つかった。
何よりも、「どこにいてもきっとやっていける」と思えるようになった。
迷いや不安はまだまだあるけど、とりあえず「今の自分」を受け入れられるようになった。
こじつけかもしれないけど、この旅で、どんなルートを辿ってどんな経験をしていたとしても、自分はこのゴールに辿り着いたような気がしてならない。
旅を決意したあの日から、このゴールがもう決まっていた気がするのだ。
そういう意味では、決意するまでの日々こそがターニングポイントだったんだなぁと思う。
いやほんと「今思えば」でしかないけど。
まずは兎にも角にも働きまくることと、勉強しまくらないとだなぁ。
ほんと豪快に使ったなーお金と時間!
そしてその前に、ちゃんと無事に帰国すること、最後まで絶対に気を抜かないこと。
あと、帰国までにブログをリアルタイムに追いつかせよう。
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コメント2件
シモーネ | 2016.11.28 6:22
>passoaさん
わかります…!
あっという間ですよね。
でもこうして終わりが近づくと、ほんと濃い年だったなぁと実感してます。
ありがとうございます!!
最後まで気を抜かずに、気をつけます!
一足先に日本から、passoaさんの旅を応援してますー!!^ ^
Passoa | 2016.11.27 22:24
もうあと1か月ですか
はじめはとてもゆっくり流れていたように感じた216年の1年間も
過ぎてしまえばあっという間でした。
何事なく無事日本に帰れるように気を付けてください。