海外ノマド, Blog, フィリピン
いつかやるだろうと思っていたけど
12月16日(日)-17日(月)
熊本→福岡→マニラ→ドゥマゲテ
一週間の一時帰国を終えて、ドゥマゲテに戻るときが来た。
実家のある人吉から福岡空港へは、まず高速バスで博多駅まで行き、そこから地下鉄で空港へ移動する。
高速フェニックス号のチケットを予約しておいた。片道¥3,900。
博多駅までは3時間弱くらい。座席が広々としていてとても快適なバスだ。
福岡空港に着いたところで、ダミーチケットを用意していないことを思い出した。
日本からフィリピンへ入るには、入国だけでなく出国の航空券も必要だ。なんという初歩的なミス。
以前Oから「大韓航空なら購入後24時間以内にキャンセルできるよ」と教えてもらったのだが、調べてみたら韓国出国時に限るという条件付きだった。
仕方なく最安値のチケットを検索して慌てて購入した。
コタキナバル(マレーシア)行、¥5,903。
さらに付け加えると、先日の日記にも書いた通り、預け荷物の追加手続きも忘れていた。
これは数日前に手配しておいた。
今回ドゥマゲテ→福岡の往復チケットはTrip.comで購入したので、Trip.comの24時間サポートセンターに電話して追加購入手続きをお願いした。
Trip.comは中国旅行の際に列車チケット購入でお世話になったCtripが改名した会社だ。
中国の会社なので中国旅行に特に強いと言われるが、最近はフィリピン行のチケットもTrip.comが最安値表示されることが多い。
たまに悪評も聞くので不安だったけど、とても丁寧に迅速に対応してくれた。
クチコミではカタコトの日本語の中国人が対応してくれるという話だったが、自分のときはたまたまかもしれないが日本人が対応してくれた。
無事チェックインを済ませてイミグレーションを通過。
福岡空港でプライオリティパスが使えるラウンジはKALラウンジ一か所のみだが、なんと最近になって夕方以降の時間帯はプライオリティパス不可になってしまった。悲しい。
おとなしく搭乗口付近でボーディングを待った。
ほぼ定刻通りに出発し、予めダウンロードしておいたAmazonプライムの映画を観ているうちにあっという間にマニラに着いた。
ただいまフィリピン!
ところで、いつも飛行機内でもらえるはずの入国書類が、このときはもらえなかった。
どうやら同乗していた日本人の団体ツアー客のメンバーと間違われたらしかった。
というのも、団体ツアー客の分の入国書類はガイドさんがまとめて受け取って配っていたからだ。
フライトアテンダントさんに頼んで受け取ればよかったのだが、うっかりそのまま到着してしまった。
しょうがなく、イミグレーションに並ぶ前に設置されている書類を取って書き込んだ。
このときペンが置いてなかったので、外国人一人と日本人一人に「ペンを貸してください」とお願いされて快くお貸しした。
イミグレーションを通過し、預け荷物を受け取るべくレーンで待つものの、いくら待っても荷物が流れてこなかった。
どうやら自分だけでなく他の搭乗者たちも同じらしく、みんな困惑した顔をしていた。
おかしいなぁ、レーンはここで合ってるよなぁと首をかしげていると、スタッフがやってきて「福岡発はここじゃありませんー向こうのレーンですー」と言い出した。
レーンの表示が便名でなく「セブパシフィック」とだけ書かれていたので、みんな間違えてしまったのだ。
さっきペンを貸した外国人がたまたま隣にいて、「さすがフィリピンだね」と言ってきたので苦笑いで返した。
さらに、税関申告書を書こうとするも、なぜか書類がどこにも見当たらない。
で、行く先に目をやると、なんとスタッフがノーチェックで通していた。
さすがフィリピン。。
書類を書かずチェックも受けず、そのまま通過した。
こうしてようやく到着口に辿り着いた。
さて、実はTrip.comでチケットを買った際は23時着4時半発でトランジット5時間半の予定だったのだが、セブパシの都合で航空便が変更になり、11:55発になってしまった。
トランジット13時間。
これはさすがにしんどいので、まずカプセルホテルの予約を試みた。
ターミナル3の4階にあるThe Wings Transit Lounge。
0時から7時半までの滞在で1,000ペソと、懐に優しい。
最近はすっかり人気で、予約しないとなかなか泊まれないそうだ。
だが、予約メールを送って「24時間以内に予約可否を連絡します」という返信が来たものの、48時間待っても連絡は来なかった。
しょうがないので、ターミナル3のすぐ近くのホテルに泊まることにした。
Holiday Inn Express Manila Newport City
このときの一泊の最安値¥10,077、朝食付き。
ホテルまではシャトルバスが出ているが、最近ターミナル3からリゾートワールドマニラまで直結の渡り通路ができたので、そこを歩いて行ってみることにした。
位置情報によると、ホテルはリゾートワールドマニラからとても近いはずだったからだ。
夜中だったからかもしれないけど、渡り通路はものすごく空いていた。
そんなに長くもなかった。恵比寿のガーデンウォークよりも短い。
空港→リゾートワールドマニラの場合はセキュリティーチェックも無いので楽。
自分はなんとなく、このままホテルまで外に出ずに辿り着けるのかと思っていたけど、渡り通路の出口まで来たところでガードマンに行先を尋ねられ、結局シャトルバスに乗せられた。
どうも各ターミナルのシャトルバスとは別で、この出口専用のシャトルバスらしかった。
自分しか客がいなかったのですぐ出発し、目的のホテルまでダイレクトに運んでくれた。
うーむ、しかしながら、結局シャトルバスに乗るのなら、ターミナル3から乗っちゃう方がいいのかも。
その方があんまり歩かなくて済むしなぁ。
でももし一刻も早くホテルに着きたいなら、渡り通路で行く方が早いかもしれない。
あと、人が少なくて快適だ。
ホテルに着き、デポジット2,000ペソを渡してチェックイン。
とてもにこやかなスタッフさんだったけど、チェックインにやたらと時間がかかった。
混んでいる時間帯だったらかなり待つことになる気がする。
そうこうして25時頃にやっと部屋に到着した。
実はこのホテルには以前Oと一緒に泊まったことがある。
そのときはレミングトンホテルという名前で、古めかしくていかにもビジネスホテルという趣だったが、今回は改装後の部屋に泊まることができたので、新しくてとても快適だった。
フィリピンのホテルで、ここまで設備が整っている部屋は私は初体験だった。
普段安い所にしか泊まっていないからなんだけども。
昨年のカジノ銃乱射事件を受けて改築したそうだ。
Oが「テロリストがホテルのクオリティを上げたんだね」と不謹慎この上ない冗談を言った。
そういえばあの事件って結局真相が曖昧だったなぁ。テロという結論にはならなかったようだが。
1人だったけどツインの部屋に泊まったからか、朝食チケットは二枚くれた。
朝食会場は二か所あるらしいので、好きな人は二か所はしごしても楽しいかも。
私はビュッフェ会場でいただいた。
中華粥が美味しかった。
こうしてトランジットを快適に過ごし、いよいよドゥマゲテ行に乗るべくホテルをチェックアウトした。
ここで行きと同じ渡り通路コースを選べばよかったのだが、私はホテル発ターミナル3直結のシャトルバスを選んでしまった。
10時半ホテル発。
ターミナル3はすぐ近くだし、11:55分発の国内線なので、余裕のはずだった。
ターミナル3の入口に着いて愕然とした。
入口のセキュリティーチェックに、恐ろしい長さの列ができていたのだ。
これ、並んでるうちにチェックイン終わっちゃうんじゃ、、、
真っ青になりながらもとにかく並んだ。
並びながら「渡り通路で来ればよかった」とものすごく後悔した。
あっちならこんな長い列はできないだろう。
結局空港の中に入れたのは11時20分。
この時点でドゥマゲテ行きのチェックインは最終案内がアナウンスされていた。
慌ててセブパシのカウンターに向かうも、スタッフに止められてしまった。
なんと自動チェックイン機でチケットを印刷しないと入れないというのだ。
「11:55分発のドゥマゲテ行きで、もう時間がないんです」と訴えても、入れてもらえなかった。
仕方なく自動チェックイン機でトライ。
が、このチェックイン機、ご存知の方はご存知だと思うんですが、エラーしか出ないときがあるんですよ。
時間帯によるものなのかなんなのか、原因不明。
周りの搭乗客たちもなかなかチェックインできず困惑。
私にいたっては10回以上トライし、スタッフさんにも手伝ってもらったけど、結局チェックインできなかった。
そうしているうちにいよいよ時間がなくなり、改めてスタッフさんに「もうチェックインが締め切られちゃうよ!」と訴えると、やっとカウンターへ通してくれた。
が、そこにも先に待っている搭乗客が3組。
ここで無理矢理にでも先に行かせてもらえばよかったのかもしれないが、私はその列を待ってしまった。
これが一向に進まない。
私の前の搭乗客たちが何かで揉めているのだ。
ああ、もう本当に間に合わない!
とうとう我慢できず前に割り込み「ドゥマゲテ行きです!」と叫んだ。
カウンターのお姉さんが悲しそうな顔で「もう締め切りました」と答えた。
ああ、終わった。。
いつかやるとは思っていたけど。
遂にやってしまった、飛行機乗り遅れ。
しかもトランジット13時間もあって、すぐ近くのホテルに泊まってたのに。
情けない。
もっと早くホテル出るべきだったなぁ。
とは言え、落ち込んでいる暇はない。
早く後続便のチケットを買わないと、もう一日マニラに泊まる羽目になる。
急いでセブパシフィックのチケットオフィスに向かった。
が、ここにも大量の先客たち。
受付で番号カードをもらうも、自分の番号が一体いつ呼ばれるのか想像もつかなかった。
並行してスマホで購入を試みるも、ネット環境が悪いのか、決済から先へ一向に進めない。
ほとほと疲れ果てたところで、状況を見かねたOが「こっちで代理で買おうか」と提案してくれた。
で、あっさり購入してくれた。
もう本当に、O様様です。しばらく逆らえない。
マニラ発ドゥマゲテ行の当日チケット、20kg預け荷物込みで8,384ペソだった。
痛い勉強代になった。
14時50分発予定だった飛行機は例によって遅延し、結局16時に出発。
ドゥマゲテに着いたのは17時半だった。
Oが迎えに来てくれてアパートまで一緒に帰った。
疲れた。。
ちなみに元々乗る予定だった11:55発の便は定刻通り飛んだそうだ。とほほ。
福岡空港でOが大好きな東京ばななを買っておいたので、一緒に食べようと思って取り出したら、「全部俺のだ!食べるな!」と言われた。
うう、逆らえない。
その後Sobanで夕食を食べて、シャワーを浴びてすぐ寝た。
久しぶりにフィリピンの洗礼を受けた一日だった。
いや、まぁ、自業自得か。