Blog, ハンガリー

人生初の罰金

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2016/9/6-13
ブダペスト

 
ブダペストはつくづく観光しやすい街だと思う。
お店の人はみんな英語で話してくれるし、旅行者に対してとってもフレンドリー。
フリーWIFIがそこら中に飛んでいる。
物価が安い。食べ物も美味しい。
アジアから来た自分は、シャワーのお湯が豊富に出たり、トイレに紙を流せるだけでも感動した。
さらに治安までいいんだから、もはや楽園のようである。

そんなノーストレスの街ブダペストで、唯一、本当に唯一不満があるとすれば、交通機関の利用方法が若干わかりづらい
今日はブダペストで(多分)人生初の罰金を払った話と、各交通機関の利用方法を紹介します。

 
…いや、本当はわかっているのだ。
単に自分が馬鹿だったってことはorz
ブダペストに文句をつけるなど御門違いも甚だしい。
短期滞在で罰金払うハメになる旅行者なんて、滅多にいないんじゃないかなー。。

でも一方で、自分のような人が0だとも限らない。
恥をしのんで失敗を晒すことで、同じ損をする人を1人でも減らせるかもしれない…!
(というかせめてそう思わないとやってられない)

というわけで、これからブダペストに行かれるみなさん、よろしければぜひ以下を読んでいただいて、どうか私と同じ過ちを犯さないでください!

 
 
さて、ブダペスト市内の主要交通機関は

 
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1.地下鉄

 
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2.トラム

 
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3.バス

4.HEV(近郊電車)
※写真撮り忘れ

の4つだ。

日本のようにそれぞれで切符を買う必要は無く、どこかで切符を買えば、それを4つの交通機関全てで利用できる。

これだけ聞くと便利に感じる、というか実際便利なのだが、代わりに一つややこしい行程が発生する。
各交通機関には日本で言うところの「改札」がないので、「自己改札」をしないといけないのだ。

具体的には、各交通機関にそれぞれ「刻印機」なるものがあり、それに自分で切符を通して日付と時間を「刻印」する。
各交通機関で係員による抜き打ちチェックが頻繁に行われており、もし切符に刻印がなければ、その場で問答無用で高額の罰金を払わされるという、貧乏旅行者にとってこの上なく恐ろしい仕組みである。

 
いや、まぁここまでは特にわかりにくいことはない。
要は刻印しさえすればいいのだ。

 
じゃあ何がわかりにくいのかというと、交通機関によって刻印方法が微妙に異なる点だ。

まず、そもそも刻印機の形状がやけに色々ある

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せめて同じ交通機関では統一されているのかと思いきや、同じ地下鉄でも駅によって違ったり、同じトラムでも車両によって違ったりする。

 
さらに、刻印のタイミングが交通機関によって異なる

1.地下鉄 → ホームに降りる前
2.トラム → 乗った後車内で
3.バス → 乗った後車内で
4.HEV(近郊電車) → 乗った後車内で

なんで地下鉄だけ違うの…!

 
さらにさらに、切符の種類がやけにたくさんあって、それぞれ微妙に刻印方法が異なる

・一回乗車券 →要刻印
・乗り継ぎ乗車券 →要刻印(地下鉄間以外の乗換は乗換時にも要刻印)
・地下鉄区間乗車券 →要刻印
・回数券 →要刻印
・24時間乗車券 →刻印不要
・24時間グループ乗車券 →刻印不要
・24時間回数券 →刻印不要
・72時間乗車券 →刻印不要
・7日間乗車券 →刻印不要
・ブダペストカード3種類 →刻印不要

しかもそれぞれ制限時間や乗り継ぎルールなどの制約が複雑で細かい。
(各切符のルールはこちらのサイトがわかりやすかったです)
これを一つでも間違えると即罰金という、ある意味かなりの鬼システムなのだ。

 
1番安全なのは、刻印不要の長期券やブダペストカードを買ってしまうことだろう。
でも、例えば自分のような「徒歩30分圏内なら基本歩いて行く」「毎日観光するわけじゃない」タイプの旅行者にとっては、長期券は割高になってしまう。
使い勝手が良いのはやはり一回乗車券なのだ。

 
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ちなみにこちらが一回乗車券(刻印前)

 
で、果敢に一回乗車券に挑んだ結果、
人生初の罰金を払うことになったorz

自分が間違えてしまったのは刻印のタイミング
地下鉄もてっきり車内に刻印機があると思い、乗車前の刻印機に気づかず乗ってしまったのだ。

乗車して車内を探し回るも刻印機が見つからず、「しまった、車内じゃなかったか」と気づき慌てて一駅で降りた。
そしたら降りたホームに抜き打ちチェック係員がいた。
チェックにあったのは後にも先にもこの1回だけ。
だから厄年ならもう終わってるんだって!(←)

「切符を見せて」「なんで刻印してないの」と聞かれるも、「いや、これから刻印するつもりでして」とも言えず(実際既に一駅乗ってしまっている)
「旅行者だからわからなかった」と言っても全く聞いてもらえなかった。

 
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こちらが罰金の領収書。
その額なんと8,000フォリント!(¥2,950くらい)
日本の感覚からすれば決して高くはないけど、ここブダペストでは8,000フォリントあれば一週間分の食糧が買えるんですよ。。

唯一の救いは係員さんが比較的優しかったことかな…
(「ごめんね、決まりだからさ」「Have a nice trip」とか言ってくれた)
(じゃあお金返してくれよーと思いつつ)

 
 
失敗談は以上ですが、これとは別でHEV(近郊電車)の利用方法もちょっとわかりづらかったので、以下紹介します。

HEVは何がわかりづらいかというと、ブダペスト市外に出たらその分の切符が別途必要という点。
ブダペスト市内だけだったら1回乗車券で乗れる。

以下、ブダペスト近郊のセンテンドレという街に行った際の切符購入手順で説明します。

 
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まず、市内までの移動用にsingle ticket(一回乗車券)を購入

 
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続いて市外からセンテンドレまでの切符。まず「other tickets and passes」を選択

 
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次画面で「Suburban railway extension tickets」を選択

 
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5番「Budapest-Szentendre」を選択

 
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「Full fare」を選択

 
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で、この「出発駅を選んでください」で見知らぬ駅名がズラーッと出てきて戸惑うんですが、

 
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この路線図を見るとわかる通り、微妙に色分けしているのが「市内」と「市外」の境目で、「Bekasmegyer」までが市内、「Budakalasz」からが市外ということなんですね。

 
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というわけでこの画面では「Bekasmegyer」を選択すればOK!
これで市外分の切符が購入できます。
※もちろん窓口でも買えるし、車内で係員さんからも買えるらしいです

 
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市外分の切符はこんな感じ

 
で、始発の「Batthyany ter」駅から乗り込むわけだが、市内移動分の一回乗車券には刻印が必要。
(市外移動分は日本の新幹線のように乗車後に係員さんがチェックに来るので刻印不要です)

ただ、このHEVでの刻印方法が、ネット上を幾ら探しても出てこず。
センテンドレに行く人は長期乗車券で行くことが多いのかもなぁ。
しかも地元の人たちは基本的に定期を持っているので、「周りを見て真似する」という技が使えない。

でも一度罰金を払っている自分にとって、刻印しないで乗車することは恐怖以外の何者でもない。
必死に探し回った結果、

 
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どうやらこれらしいと判定。
でも穴に切符を入れてみても何も起こらない。
いろいろ触ったり力を入れてみたり試行錯誤した結果、

 
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なんとこの切符入れ口がレバーになっていて、下にスライドすると刻印できた。
難易度高すぎるわ!
ゼルダか!

 
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これが刻印後の一回乗車券。
刻印というか穴が空いただけですね。

 
とまぁ色々と苦労しましたが、おかげで今はもうブダペストの移動怖くない!
センテンドレめっちゃいいところだったんで、是非HEVに乗って行ってみてください!
次回はそのセンテンドレの街を紹介します。

 
 
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2016-09-20 | Posted in Blog, ハンガリー6 Comments » 

コメント6件

 なおち | 2016.09.20 8:59

ゼルダw
すみません、思わず吹き出したのでコメントしてみました!

 js | 2016.09.20 12:36

I am sorry to hear that you had to pay a fine. I think the traffic system in Budapest would be difficult for me.

 シモーネ | 2016.09.21 6:55

>なおちさん
ありがとうございますw
いや〜まさかブダペストでゼルダの謎解き音を聞くとは思いませんでしたよ(´Д` )

 シモーネ | 2016.09.21 6:59

>Ljs
Thanks!
Yes, it’s also too difficult for me..
But I realized that Japanese traffic system is also difficult for foreigners.
How about in Korea?

 Ljs | 2016.09.21 20:15

I think it’s easy, probably it could be difficult for foreigner

 シモーネ | 2016.09.22 6:31

>Ljs
Oh~I see
I wanna try it when I visit in Korea!

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