Blog, モロッコ

ここまで来たら最後まで見届けたい

2016/11/10
シャウエン→タンジェ

 
モロッコからジブラルタル海峡を渡ってスペインに入るべく、シャウエンから港街タンジェへ移動する。
シャウエンからタンジェ行きのバスはCTM社。
フェズ→シャウエン行きをネット購入したときにこちらの路線も一緒に購入しておいた。45ディルハム。

大好きだったシャウエンの部屋を泣く泣くチェックアウト。
もう10泊くらいしたかったなぁ（←）
宿からは徒歩で新市街のバスターミナルへ向かった。
下り坂とはいえ結構辛かった。
買い物しまくってリュックが一個増えたから(´Д` )

 

バスターミナルのすぐ横にあったレストランで昼食。
きもかわいいモロッカンオムレツが美味しかった。
モロッコのローカルフードを食べるのもこれが最後だ。
淋しい。

 
ネット購入の場合、ターミナルにあるCTM社の受付で購入画面を見せてチケットと交換しなければならない。
もうバス移動にもすっかり慣れたなぁ、旅人レベルも少しは上がったかなぁなどと浮かれつつ画面を表示しようとしたら、突然iPadの電源が落ちてしまった。
で、なんとそのまま電源がつかなくなってしまった。

故障！？
こんなところで！
突然！

 
このときは一瞬パニックになった。
バスチケットはまた買えばいいとして、タンジェの宿の場所がiPadのデータを見ないとわからない。
それも飛び込みで探すとして、その後の海峡越えの方法もデータ見ないとわからない。
いやそもそも自分はネットデバイスをiPadしか持っていないんだから、買い直さないと旅が続けられない。
タンジェで手に入るのか？
でも今日の夜着で、明日中にはグラナダ着かなきゃいけなくて…
あたふた、あたふた。

 
結局、電源ボタンを押しまくったり、モバイルバッテリーにつなげてみたり、我流の祈祷をしてみたりして、iPadはなんとか復活した。
前日にアプリをアップデートしまくっていたので、再起動時にその読み込みに時間がかかっていただけかもしれない。

でもこの出来事で思い知った。
iPadだけで旅をするという自分の判断は、愚かだったなぁと。

 
荷物軽量化の観点だけでiPadを選んでしまったけど、そもそもデバイスを一つに絞るべきではなかった。
クラウドにバックアップを取ってはいるものの、もしiPadを失ってしまった場合、新しいデバイスを得るまでは何もできないことになる。
国や地域によってはなかなかデバイスが手に入らないこともあるだろうし、リスクが大きすぎる。
今まで盗難も故障もなく使い続けられたのは、単にラッキーだっただけだ。

あと、デバイスが2つあると何かと便利なんだよね。
PCで写真バックアップしながらiPadでブログ書くとかできるし。
そもそもiPadはPCに比べてマルチタスクがしにくい。
（逆に言うとそれ以外はそんなに気にならないけど）
せめてiPad＋スマホのコンボにするべきだったなぁと少し後悔している。

 
ところで、ここからはかなりどうでもいい余談ですが、自分はデバイスの物保ちに関しては無駄に自信を持っている。
歴代iPadも新モデルに買い替えるまで壊すことはなかったし、会社勤め時代に支給されたPCも壊れなすぎて、むしろ対応OSが古くなりすぎて業務に差し障った。
世界一周用に準備したコンデジも今現在も無事に使用している。

でも実は、iPadもコンデジも何十回も落としたりぶつけたりしている。
それでも壊れないのは、iPadもコンデジも常に念で覆っている（つまり「周」を使っている）からだと思っている。
念の系統も多分操作系だし。
「HUNTER×HUNTER」を読んだことがない人にはなんのこっちゃだと思いますが、要はものすごく愛情を持って、なんなら肉体の一部くらいの感覚でデバイスを持ち歩いているということです。
これすごく重要なことだと思うんだよなぁ。

で、そのうち念じるだけで電源オンオフしたり手元に寄せたりできるようになるんじゃないかと思ってるんだけど、残念ながらまだそこまでは至っていない。

あ、ハープもそうですね！
ただ「円」は苦手だから、手元から離れると厳しい。
だから飛行機の預け荷物は本当に困る。

すみませんそろそろ黙ります。

 
こういう痛い思い込みもあって、「iPadだけで旅をする」という愚行に走ってしまった。
しかもリアルタイム現在、実はiPadの画面がついに割れてしまい、コンデジもレンズの調子がおかしくなっている（砂漠で落として砂が入ってしまった）
この2つのアイテムは本当に酷使し続けてきたから、遂に「周」の限界を超えてしまったんだと思う（←どっちも単に落としただけ）
それでもまだなんとか使える状態ではある。

帰国まであと少し。
自分には、彼らが「俺たちもここまできたらお前の旅を最後まで見届けたいんだ」と言って頑張ってくれている気がしてならない。

すみませんもう本当に黙ります。

 
さて、タンジェ行きのバスは定刻から30分遅れでシャウエンを出発した。
タンジェには18時半頃到着。
ターミナルに待ち構えていたタクシードライバーたちと、宿までの値段を交渉する。

「〇〇ホテルに行きたい」
「〇〇ホテルか。70ディルハムだ」
「高いよー！ それなら歩いていく」
「無理だ！ 4kmあるぞ」
「嘘だよ。2kmくらいだよ」
「違う！ 4kmだ」
「またまた〜2kmだって！ 私地図持ってるから知ってるよ」
「わかった、じゃあ60でどうだ」
「50なら乗る！」
「オーケー、50だ！」

こういうやりとりもきっとこれが最後だなぁ(´Д` )
これからはこうやって一つひとつ「最後」を数えていくのだ。
会社を退職したときのことを思い出した。

 
などと感慨に浸っていたのですが、ホテル着いてから地図見返したら、ドライバーさんの言ってた通り本当に4kmあった。
うわああおあじちゃんごめんー！（それでも70は高いと思うけど！）
てかなんで2kmだと勘違いしたんだろう自分。
最後までマヌケだったなぁ。

 

ラマダ アンコール タンジェ
シングル1泊 ¥4,125

明日の港までの移動に備えて駅近のホテルを予約しておいた。
値段に見合うとーっても快適なホテルだった。

 
 
ブログランキングに参加しています！
↓クリックをいただけると励みになります。

にほんブログ村

コメント4件

Name（必須）

E-mail：非公開（必須）

Comment

キャプチャコード *