Blog, タイ
このままここにいられたら
今日は夜発の寝台列車でチェンマイに向かうので、それまでアユタヤを観光する。
その前に肝心の寝台列車のチケットを買うために、渡し船に乗って再び駅へ行った。
というか昨日到着したときに先に買っておけば良かったのだ。
アホだなー
買えたのは21時7分発、8時40分着の寝台列車、816バーツ(¥2,376くらい)。
再び渡し船に乗って宿に戻る。
その前に、乗り場のすぐ近くにある食堂で朝食兼昼食を食べた。
大好きなカオマンガイ40バーツ(¥116くらい)。
あーもー最高。
うますぎる。
宿をチェックアウトして荷物を預かってもらい、自転車を借りて観光開始。
自転車は1日レンタル50バーツ(¥146くらい)。
昨日の船からの景色も良かったけど、自転車で走りながら観る街の景色も非常に良かった。
カンボジアのアンコール遺跡群が比較的明確にエリア分けされているのに対し、タイのアユタヤ遺跡は、街中にまるで公園のようにナチュラルに点在している。
アンコールでは「異世界感」や「これは本当に同じ人間がつくったのか」といった種類の驚きが魅力だったけど、アユタヤでは「かつてここに、確かにあのアユタヤ王朝が栄え、そして滅んだのだ」という諸行無常感がリアルに感じられた。
最近訪れた二つの伝説都市が、なんだか綺麗に対照的な気がして面白かった。
ビルマ軍に首を刈られた仏像たち。
自然による風化ではない、明らかに人為的な「破壊」を目の当たりにする。
さすがにここまでくると「味」よりも「痛ましさ」を覚える。
首を戻してあげたいなと思ってしまう。
自分が仏教が身近な日本人だからかもしれない。
もう一つ、アユタヤの特徴として、全体的に雰囲気が自分に馴染みのある「寺」とだいぶ近い気がした。
うまく言えないけど、アンコールは「ヒンズー教!」「遺跡!」って感じで、アユタヤは「仏教!」「寺!」って感じ。
だから日本人で寺の幼稚園出身の自分は、なんだかとても落ち着く。
アンコールでは逆にずっとドキドキしていた気がする。
木が刈られた頭を包み込んで守っているようにも見えるし、頭の方から木を呼び寄せているようにも見えた。
確かに神秘的だ。
実を言うと一番テンションが上がったのはここ、「ワット・ローカヤースッター」。
スト2のサガットステージはここなんだそうです!
ゲームの中に入ったような感覚になってしまった。
(涅槃仏の鑑賞法としては不謹慎な気がするが仕方ない)
今思うと、スト2の世界中のファイターとステージが選べるシステムって素晴らしかったなぁ。
なんとなく世界旅行してる気分になったもんなぁ。
当時はまさか将来自分がリアルサガットステージに来るなんて思ってなかったけど。
自転車で思うがままに遺跡群を周り、疲れたところでカフェに入った。
Baan Kao Nhom
とってもオシャレで居心地のいいカフェだった。
チャイアイスのパフェ。
このパフェが抜群に美味しかった。
値段をメモし忘れた。。
カフェを出た後、川沿いの公園で川を眺めた。
ふとハープが弾きたくなった。
ああ、ここに一ヶ月くらい住んでみたいな。
今日夜の寝台列車も次の宿もキャンセルしてしまおうかと一瞬思った。
何のために移動し続けているのかわからなくなってきた。
再び自転車に乗って中心地に移動し、適当にレストランに入って夕食を食べた。
太くて薄い麺と鶏肉・野菜を炒めた料理。
これよりも隣に写っているスイカジュースが最高に美味しかった。
19時半に宿に戻り、自転車を返して預けていた荷物を受け取った。
美男美女オーナーに寝台列車に乗る旨を伝えると、「渡し船は19:45までだから急いだ方がいいよ」と教えてくれた。
そ、そうだったのか。。危なかった。
なんで夜も普通に乗れると思いこんでたんだろう自分。
最後の渡し船。
ああ、アユタヤ、素敵な街だったな。
街に一目惚れしたこの感覚は、フィリピンのシキホール島以来だった。
駅に着くと、同じ寝台列車に乗ると思われるバックパッカーが既にたくさんいた。
ベンチに座って音楽を聴いたり英語の勉強をしたりしながら列車を待つ。
時々アナウンスが流れるんだけどタイ語なのでわからない。
でもなんとなく列車が遅れてるんだろうなと思った。
出発時刻を20分ほど過ぎてまたアナウンスが流れ、駅員さんたちが「チェンマイ!」と叫んで教えてくれた。
自分の寝台号車がわからないので、駅員さんにチケットを見せると「オーケー、君は一番先頭車両だ。このまま50メートル先まで歩くんだ」と言われ、
1人だけホームの端まで来させられてしまった。
誰も来ない。
めっっっっちゃ不安。
本当にここで合ってるのか?
で、無事列車は来たけど、先頭車両は自分がいた位置からさらに20メートルほど先だった。
もはやホームが無いので、ホームを降りて線路上をコロコロ持って必死に歩く。
列車の中にいた係員さんに助けてもらって乗車し、無事自分の寝台に辿り着いた。
落ち着く間もなく列車はすぐ走り出した。
寝台はこんな感じです…と写真で紹介したかったけど、暗さと振動で残念写真になってしまった。
スペースもしっかりあってなかなか快適な寝台だった。
そもそも寝台列車に乗ったのが記憶にある限り初めてでワクワクした。
でもそれも束の間で、思ってた以上に上下揺れがあり、すぐに酔ってしまった。
慌てて持っていたアネロンを飲んで横になると、すぐ眠ってしまった。
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コメント2件
シモーネ | 2016.08.12 9:08
>toyamauさん
確かに!
まさに「古都」でした。ほんと素敵な所でした〜
えっマジですか!
でもセスナフライトのときはまだ片思いでさえなかったんですよ〜いやほんとに!
toyamau | 2016.08.11 10:55
アユタヤは「古都」なんですよね。「つわものどもが夢の跡」とか詠みたくなるような。
そうそう、遅くなりましたがシモーネさんに幸多からんことを(^-^)。勘づいててもツッコまないブログ読者の皆さんは大人だな~と思いながら読んでました。セスナのあたりとか。