Blog, モロッコ
壊れかけるテンションを押し殺す
モロッコには観光名所として名高い都市がたくさんある。
でも一つひとつの距離が遠い上、交通の便もよくない。
短期旅行で周るにはなかなかハードな国だと思う。
逆に期間に余裕が持てる世界一周の一環で行くにはうってつけ!
にもかかわらず、自分の今回のモロッコ旅は随分急ぎ足になってしまった。
たった2泊でマラケシュを出て、次の都市フェズに移動する。
おかしいなーこんなはずじゃなかったんだけどなぁ。
マラケシュからフェズへは、バスか列車で行くことができる。
モロッコの列車に乗ってみたかったので、列車で行くことにした。
まずはバスで新市街のマラケシュ駅へ。
広くて綺麗で近代的な駅だった。
窓口で朝イチ(8:45発)のチケットを購入。
窓口のおっちゃんに「フェズ」って何回言っても通じなくて、やっと通じたら「フェズじゃない、ゥフィェズだ!」って発音直された。
下唇に前歯あてるFってやつ。
こちらがチケット。
全席指定の一等車で、フェズまでは311ディルハム(¥3,312くらい)。
発車時刻まで駅ナカのカフェで朝食。
精一杯のラテアートにほっこりした。
ミルクじゃなくてコーヒーの方で描いているのがまた斬新だ。
座席はヨーロッパで見かけるようなコンパートメント式。
一等車が6人ずつで二等車は8人ずつらしい。
コロコロを荷台に上げられずにいたら、同じコンパートメントにいた黒人の男の子が手伝ってくれた。
ありがとう!
15分遅れで発車。
車窓がすぐに砂漠になった。
うおおお砂漠…!
憧れて止まなかった本物の砂漠が、今まさに目の前に…!
テンションが壊れかけるも、共有できる人がいないので静かに押し殺す。
ところでこの列車で初めて、穴でしかない(下にそのまま線路が見える)トイレを経験した。
個人的にはニーハオトイレよりも衝撃的だった。
罪悪感が半端ない。
約7時間半でフェズ駅に到着。
ここから旧市街の宿までプチタクシーで移動する。
が、なかなかタクシー捕まえられず。
てっきり向こうからガンガン来るものと思っていたから意外だった。
時間帯(夕方)が悪かったのかな。
しょうがないので根性で歩いた。
ちなみに駅から旧市街入口のブージュルード門までは3km強。
結構しんどかったのでタクシーをオススメします。
ダル・ラビハ
混合ドミトリー1泊85ディルハム(¥905くらい)
入口がわからなくてウロウロしていたら、近くにいた子どもが案内してくれた。
お礼を渡そうかどうか迷う暇もなく、子どもは「じゃあね」って去っていった。
お金を要求されなくて嬉しかった反面、お礼を渡さなきゃと思った自分がむしろ汚れているような、というか自分は本当にお礼を渡したかったのか? なら強引に渡してもよかったんじゃないか?などと悶々と考えてしまった。
ちなみにこの「モロッコチップ問題」には、この後の旅程でもずっと悩むことになる。
フェズでは人と会う約束をしていた。
ブダペストで共にフォアグラとの死闘を制したしおんさん!
(しおんさんも最近ブログ始めました!→「よどまず すすむ」)
ハンガリーに引き続き、ここモロッコのフェズで再び日程が重なった。
お互い時期もルートもバラバラだったのに、すごい偶然!
これはもう運命としか思えない!
しおんさんがシャウエンで出会った、同じく一人旅中のさおりさんも一緒に、3人で夕食に出かけた。
ブージュルード門のすぐ近くのレストランでビーフタジン。
やっぱり美味い!
既にシャウエンもフェズも観光済の2人は、イケイケドンドンなモロッコ人にすっかり慣れていて、なんだかとてもかっこよかった。
自分はまだつい身構えてしまう。
カタコトの英語と日本語でひたすら話しかけてくるモロッコ人に、しおんさんの程よくテキトーな返しが絶妙にハマって、まるで漫才のようで面白かった。
自分ももう少し肩の荷を降ろして、コミュニケーションをナチュラルに楽しんでみようと思えた。
2人は今夜の夜行バスで先にメルズーガへ行き、自分はそれを明日の夜行で追いかける。
なのでメルズーガでまた会えることになった。
ちなみにしおんさんとは、その後のトドラ渓谷まで旅を共にすることになる。
旅のご縁とは本当に面白いものだなぁと思う。
というわけで、いったん2人と別れて、明日は1人でフェズの街を観光する。
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