Blog, 出発前_雑記
王家の紋章の罪
「王家の紋章」という少女漫画をご存知だろうか。
月刊プリンセスで1976年から連載され、
2015年7月現在で単行本60巻まで発行されている巨編作品。
アメリカ人の主人公が古代エジプトにタイムスリップし、
古代エジプトの王と恋に落ちて
波瀾万丈の人生を送るというストーリー。
物心ついた頃からこの漫画が大好きで、
考古学や歴史学に興味を持ったのも
この漫画が少なからず影響していると思う。
でもそんなことより、
この漫画から受けた最も大きな影響は
シンデレラ・コンプレックスである。
シンデレラ・コンプレックスとは、
いつか白馬を駆る素敵な王子様がどこからか現れて
迷える女の子である自分を救ってくれる
という、女性の依存的潜在願望を指す言葉。
現代の決して少なくない数の女性が、
この不可思議な幻想に取り憑かれているらしい。
そしてこのシンデレラ・コンプレックスの持ち主は、
男性や結婚に対してやけに高い理想を持ったり、
自身の市場価値から目を背ける傾向があるという。
はい、私、まさにそれです。
だから32歳の今も独身なのです。
実際、童話や少女漫画には
このシンデレラパターンのストーリーが非常に多く、
女性に受ける鉄板設定であることは間違いないだろう。
自分もそういった数多くの作品に触れてきたけど、
中でも最も強くこの思想を植え付けてくれたのが
先述した王家の紋章だと思っている。
この漫画の事の運びが、とにかくすごい。
主人公のキャロルが、現代・古代問わず異常にモテまくる。
しかもキャロルに惚れた男はほとんど全員が
キャロルを誘拐して無理矢理モノにしようとする。
古代エジプトをとりまくあらゆる強国の王が
キャロルに惚れるものだから、そのせいで戦争が起きまくる。
幼少時からこの世界観にどっぷり浸かってしまった私は、
自分も16歳くらいになったら異次元を行き来するようになって、
各世界の男性から求婚されて、奪い合われて、
その中で一番好きな人と結婚するんだろうと本気で思っていた。
そう、すべてはこの王家の紋章のせいなのだ。
そして私のように、王家の紋章によって
シンデレラ・コンプレックスを持ってしまった女性は
きっと世の中にたくさんいるはずだ。
なんという罪深い作品なのだ。
はい、すみません、好き勝手書きましたが、
王家の紋章、今でも大好きで大ファンです。
シンデレラ・コンプレックスを発症したのは
分不相応を悟らず厚かましく成長してしまった自分のせいです。
勝手に王家の紋章のせいにしてほんとすみません。
古代エジプトだけでなく、
メソポタミア世界やミノア文明、砂漠を旅するキャラバンや
現代のイスラム世界なども描かれている。
異国情緒がたっぷり味わえる作品です。おすすめ。
ところで、中学生のとき、
家に遊びに来た男友達が王家の紋章をパラパラ見て、
突然爆笑しだして、こういった。
なにこのギャグ漫画!
超おもしろいね!
いやいやどこがギャグ漫画だよ、
すごい真面目な漫画だよと言ったら、
え?
だってこのキャラクター、
どう見てもギャグでしょ?
と言われ、あるキャラクターを指差された。
最初から読んでいると何とも思わなかったんだけど、
確かに冷静に見ると、ギャグとしか思えない髪型と格好だった。
これをきっかけに、シンデレラ・コンプレックスな自分を
ちょっと冷静に俯瞰するようになった気がする。
ありがとう、当時の男友達よ。
まぁ今となっては、どっぷり夢見てた自分さえ
懐かしく愛おしく思うけど。
そしてユクタス将軍の髪型と服装、
気になって調べてみたら、
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コメント2件
シモーネ | 2015.10.19 20:08
>田中スーザン美保子さん
なかまー!!嬉しいです。
キャロルすごいっすよね。
周りの王族達も学習能力ないですよね。
もっと徹底的に監禁しろよと!
田中スーザン美保子 | 2015.10.19 8:44
私も王家の紋章大好きです!
いつもキャロルにイライラしてます。自転車に乗る時は「馬ひけーっ!」って心の中で叫んでいます。
いや、そうですね。
今読むと完全にギャグ漫画ですね。