Blog, ベトナム

フィリピンロスからのベトナム

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2016/7/23
ドゥマゲッティ→マニラ→ホーチミン

いよいよ今日フィリピンを発つ。
4カ月間ずっと見送る側だったから、自分が見送られるというのが不思議な気がした。
それ以前に「また1人に戻る」という実感がなかなか湧かなかった。

 
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荷物をまとめて、4カ月間お世話になった部屋を出た。
ハープとコロコロとサブバッグ。
懐かしいなー3月末の出国前日のことを思い出した。
またここから出発だ。

 
ドゥマゲッティ最後のランチを大好きな「SOBAN」で食べて、みんなにお別れを言って、いよいよ空港行きのトライシクルに乗り込んだ。
この時点でもまだあまり実感が湧かなかった。
明日も普通にみんなに「おはよう」って言ってそうな気がした。

 
自分と一番仲良くしてくれて、最後1カ月はもういつどこへ行くにも一緒だったLさんとGくんが、バイクで空港まで見送りに来てくれた。
でも日本と違って、空港の建物内には搭乗者本人しか入れない。
せっかく来てくれたのにすぐ別れるのが嫌で、空港の入口で駄々を捏ねたけど、Lさんが「いいから早くチェックインしろ」と。
ここでやっと「あ、本当にもうお別れなんだ」「明日からもう会えないんだ」と実感して、今さらながら泣きそうになった。

そしたらセキュリティの人が「家族か」と訊いてきて、(本当は家族じゃないけど)LさんとGくんが頷いたら、特別に2人も中に入れてくれた…!
(パイロット養成校のIDを首から下げていたから信用してくれたのかもしれません)
これでもう少し一緒にいられる! セキュリティさんありがとうございます!

 
空港に入ると、搭乗に慣れまくってるLさんとGくんがあれやこれやとあっという間に進めてくれて、気がついたらチェックインも空港利用税支払いも終わって搭乗口の前にいた。
チェックインのときにハープの持ち込みについてもLさんが訊いてくれたけど、やっぱりダメだった。
行きで持ち込んだ挙句後で貨物室に入れられた苦い記憶があったから、今回はもう諦めがついていた。
その分ケースの中にダンボールも入れて今まで以上にしっかり補強してきた。

 
搭乗口をくぐったら今度こそお別れだ。
私が2人に「take care」と言いかけても、Lさんは「こっちのことはいいから自分の旅行の心配をしろ」と言った。
そして「くれぐれも安全に気をつけて」「早く行け」と。
結局最後まで何の恩返しもさせてもらえなかった。

 
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搭乗口をくぐって待合室の椅子に座ったら、涙が溢れてきた。
もっとギリギリまで搭乗口前にいればよかったと思った。
もう後戻りできないのに、今さら改めてみんなが恋しくなって、思わず今までの写真を見返した。
そしたら涙はさらに止まらなくなった。

先生たちもスタッフも生徒仲間も、みんな大好きだった。
そして中でもこの2人は、自分にとってさらに特別な存在だった。
辛いときはいつも側で励ましてくれて、ときには真剣に諌めてくれて、たくさん勇気をくれて、幸せな思い出を幾つもくれた。
くだらない話も真面目な話も、ご飯を食べながら、コーヒーを飲みながら、いつまででもしていたかった。
そんな毎日がここでは「当たり前」だった。
2人といるときはいつも、心の底から安心できた。
まるで本当に家族のように一緒にいさせてもらった。

LさんとGくんだって、いつまでもドゥマゲッティにはいられない。
この時間にも終わりが来ることはわかっていたけど、最初に去る自分がとても狡い気がした。
正直これを書いている今も、まだ心の整理がついていない。
このときは、自分でも驚くほどの喪失感に呆然としてしまった。

でもいつまでも泣いていられない。
今日からまた1人だ。

 
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飛行機は予定より30分くらい遅れて出発した。
空港の端にLさんとGくんの航空学校の倉庫が見えて、あの日のセスナフライトを思い出してまた泣いた。
いい歳してどんだけメソメソしてるんだ我ながら。

マニラ空港にも30分くらい遅れて着いた。
チェックイン開始まで時間を潰してからカウンターに向かったら

 
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長蛇の列。
そうだった、LCCの国際線はこれがあるんだった。
4カ月の間に、旅行のノウハウをすっかり忘れてしまったみたいだ。

1時間並んでカウンター到着。
そういえばLさんとGくんが「eチケットなくてもパスポートだけでチェックインできるよ」と言っていたのを思い出し、パスポートだけ出してみた。
そしたら本当にチェックインできた。
え、これって常識…? 結構苦労して出力したのに。
続いて毎度お馴染み、ハープの持ち込みについて。

「これは持ち込みたいんですけど」
「何の楽器?」
「ハープです」
「ハードケースじゃないの?」
「それがソフトケースでして」
「ふーん。じゃあ持ち込んでいいよー」

持ち込めたあっさりー!!
いけるときといけないときの法則がわからない(´Д` )
でもやっぱり何事も試してみるもんだなぁ。
ちなみにセブパシフィックです。

 
チェックインして、プライオリティパスの特権を発動すべくラウンジに向かった。
マニラ空港の第3ターミナル内には、2つラウンジがあることは事前に調査済。

 
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まず向かったのが「pacific club」
でもカウンターで「もうすぐ閉まっちゃうから、もう一つの方に行ってください」と言われる。残念。

 
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で、もう一つがこちら。
「sky view lounge」

 
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「pacific club」の方が評判いいらしいけど、いやもうこちらで充分です。
ご飯も飲み物もタダで涼しくてwifiサクサクでシャワーまであって。
天国すぎる。プライオリティパスカードつくっててほんと良かった!
でもやっぱり、1人で食べるご飯は味気ないね。

 
その後、マニラ発ホーチミン行きも1時間ほど遅延した。
着いたのは現地時間25:30くらい。

 
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第一の関門、イミグレーション。
ベトナムから陸路でカンボジアに向かう予定の自分は、飛行機のリターンチケットを持っていない。
リターンチケットがないと通過させてもらえないこともあると聞いていたので、いざとなったらその場で買わせてもらうしかないと考えていた。

「リターンチケットは?」
「持っていません。バスでカンボジアに行きたいんです」
「…」
「(沈黙怖い)」
「ベトナムには何日いる?」
「3日です」
「ホテルの住所は」
「これです(iPadでバウチャーを見せる)」
「…バスン(スタンプ押す音)」

通れたーーー
良かったーーー
係員さんありがとう!

 
預け荷物だったコロコロも無事受け取り、手持ち現金の一部をベトナムドンに換金して空港を出た。
この時点で26時過ぎ。
第2の関門、ホテルへの移動。
空港から徒歩5分のホテルを予約していたので、タクシーの勧誘を振り切って歩いて向かう。

…が、地図がよくわからなくて見つからない。。
自分ほんっっっとーに地図読むのが下手だと思う。
台湾でも毎回迷ったし。(ちなみにこの翌日の宿探しでもまた迷います)

しかもホテルまでの道が大規模工事中で、ものすごい悪路だった。
コロコロの車輪が壊れるんじゃないかとヒヤヒヤした。

 
20分くらい迷って、疲労困憊でやっとホテルの入口到着。
…が、入口が閉まっている。
いやいや、ここまで来て空港に戻るわけにはいかぬ。。

外からドア叩いて「エクスキューズミー!!」って必死に叫んだら開けてもらえた。
良かった。。

 
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Danh Nam Hotel 1
スタンダードダブルルーム
1泊¥1,890(アゴダ予約)

バックパッカーには贅沢すぎる立派なホテル。
部屋キレイでクーラー冷蔵庫ホットシャワーTVありでwifiもサクサクで、良いホテルでした。
冷蔵庫からミネラルウォーター1本飲んだら、10,000ドン(¥48くらい)だった。

 
荷物置いてやっと落ち着けたのが26:40くらい。
疲れてたけどなかなか寝付けなかった。
まさかこんな深刻なフィリピンロスからアジア旅が始まるとは。

 
 
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2016-07-26 | Posted in Blog, ベトナムNo Comments » 
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