Blog, フィリピン

フィリピンの魅力は海だけに非ず

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2016/6/11
留学69日目(ドゥマゲッティ)

 
7時半起床。

計画停電は8時からの予定だったはずだけど、起きたときにはもう電気が止まっていた。
遅れるならまだしも早まるとは(´Д`) That’s Philippine time.

朝にYくんを見送って昼にMちゃんを見送ってから、冷を求めてダウンタウンへ避難した。
大きめの店やレストランは停電時は自家発電で電気を賄っているらしい。

街に出たついでに文房具を買おうと思って街をぶらぶらした。
幾つかのデパートや店をまわったけど、欲しいと思っていた文房具が見つけられなかった。
ちなみに欲しかったのはホワイトボードとカレンダーとファイル立て。
どれも普通にありそうなのに何故かないんだよなー。
日本にいたときに腐るほど持ってたから、こんなことなら持ってくればよかった。
しかも数日前に母が日本から荷物を発送してくれたばかりで、何か欲しいものはないかと訊いてくれたのに、そのときは欲してなかったんだよな。
本当に欲しいものはいつも手遅れになってから気づく。

 
適当にレストランでご飯を食べた後、そういえばシリマン大学にまだ行ったことなかったなと不意に思いつき、行ってみることにした。
ドゥマゲッティが誇る名門シリマン大学。
フィリピン屈指のエリート校と言われており、創立100年以上の歴史を持つ伝統校でもある。
諸外国からの留学生も多いし、自分がいる学校の先生にもここの在学生や卒業生がたくさんいる。

で、このシリマン大学に潜入してみたんですけどね

 
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めちゃめちゃ素敵大学だった。
なんなんだここは。マイナスイオンがはんぱない。
古めかしい建造物の雰囲気と、緑の多さかな。
こんなとこで学生やれたら最高だなと思った。
つい入学したくなって、入り方をちょっと調べちゃったくらい。

 
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木がいちいちラピュタ的でバカでかいんですよね。
どの校舎にも大きな中庭があって、木と建物の共生が神秘的だった。

 
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木との一体化を前提にしたアートってことですよね、わかります。

 
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面積を贅沢に使った大きい図書館もあった。
クーラー使ってないのに不思議と涼しかった。
どこも賑やかなドゥマゲッティの街の中で、嘘みたいに静かな空間だった。
自習スペースがたくさんあって、学生じゃなくても入館できるので、自分のような語学留学者が自習場所に使わせてもらうのもいいかもしれない。

 
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大きな洋書が開いて置かれているだけでアンティークのように感じてしまう。

 
 
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シリマン大学はプロテスタント系私立大学なので、立派な教会も持っている。
多分、今までの人生で訪れた教会の中で一番大きかった。
入った瞬間、空間の荘厳さに圧倒された。

 
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ステンドグラス越しに刺さる南国の強い日差しが神秘的だった。

 
シリマン大学の敷地は恐ろしく広い。
ダウンタウンの半分くらいをシリマン大学が占めているほど。
地図も見ずにフラフラ歩いていたので、道に迷ってしまったところで、先週末から学校に来たIちゃんとばったり出会った。
狭い町なのは重々承知しているけど、まさかこんなところでも知り合いに会うとは。
Iちゃんはクリスチャンで、今日は教会に行って奉仕活動をした後、教会の方に大学内を案内してもらっていたらしい。
紹介してもらって、少しだけお話しした。
ドゥマゲッティの人には珍しく、日本に来たことがあるというフィリピン人女性で、とても丁寧でわかりやすい英語を話してくれた。
「日本にまた行きたいけど、日本はなんでもほんと高いよね」と言っていた。
でも次来たときはきっとIちゃんが全部払ってくれるよと言ったら爆笑していた。Iちゃんには殴られた。 Iちゃんごめんw
柔らかい雰囲気で素敵な人だった。

 
シリマン大学を思う存分満喫して、海沿いのBO’S COFFEEに移動したら、今度はIちゃんと同じ新入生のJちゃんKちゃんに会った。
ここまで知り合いに会いまくってしまうと、なんかもうむしろ気まずい^^;
しばらく涼んでいたら停電が無事終わったので、JちゃんとKちゃんは先に帰っていった。
自分は残って勉強していると、韓国人留学生のLさんとGくんから「ご飯食べに行かない?」と連絡が来たので、誘いに乗っからせてもらった。

2人はバイクが運転できるので、BO’S COFFEEで拾ってもらってそのままレストランまで乗せてもらうことになった。
自分が「まだ行ったことがない」と言ったのをLさんが覚えてくれていて、「TIEERA ALTAに行こうか」と。
TIEERA ALTAはドゥマゲッティの街から山の方に向かった、バレンシアという地区にある。
どの先生にも漏れなくおススメされるけど、自分はバイクが運転できないので行く機会がなかった。

 
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TIEERA ALTAまではバイクで20分くらいだった。
Lさんの後ろに乗せてもらったら、スピードがすごく速くてびっくりした。
走ってる時の風圧と発進時にかかるGがはんぱない。
今までシキホールのバイタクや、マレーシア人のTさんや、生徒仲間のHくんや、何人ものドライバーの後ろに乗っけてもらってきたけど、Lさんがダントツで速かった。
性格は恐ろしく温厚で死ぬほど優しい人なのに意外だ。
やっぱり普段セスナ飛ばしとるヤツは違うわとか思ったけど、関係ないか。
でも着いた後「Lさん超速いね」って言ったら「そんなことないよ普通だよ」って言われたから、自分が経験なさ過ぎて速く感じただけなのかもしれない。
メーター見たら平均50㎞くらいだったけど、これって普通なんですかね。わからない。
でも20分ずっとジェットコースターに乗ってるみたいで超楽しかった。

で、このTIEERA ALTAなんですけどね

 
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めちゃめちゃ素敵すぎた。
なんなんだここは。カップル以外お断り感がはんぱない。
もうここは多分、フィリピンじゃないと思う(←)
それくらい雰囲気が別世界だった。

 
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TIEERA ALTAはてっきりレストランだと思っていたら、ホテルやプールやパーティースペースも有するリゾート地帯だった。
今日はまさに結婚式をやっていて、LさんGくんと一緒に「奥さんは美人だけど旦那さんは太りすぎだね」(←失礼)とかブツブツ言いながら野次馬を楽しんだ。

 
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ちょっと怖い馬車のフォトスポットとかもあるし、

 
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何故か灯台もあるんだよね。この灯台がまた素敵なんですよ。

 
ただここは、1人で来たら相当精神抉られると思う。
できればカップル、最低でも友達と来た方がいいだろう。
逆にデートしたりプロポーズしたり結婚式したりするなら絶対ここにすべし。
いいなーカップルで来れる人が羨ましい。

 
ご飯を食べてリゾート内を散策した後、二人がさらに山の方にある温泉地まで連れていってくれた。
ネグロス島は活火山地帯で、日本のような硫黄臭を伴う温泉がたくさん湧き出ているらしい。
シキホールで出会ってイルカウォッチングにも一緒に行ったユウキくんたちもすすめてくれた場所だ。

TIEERA ALTAから温泉地帯まではバイクでさらに5分くらい。
すっかり夜で辺りは真っ暗だったけど、岩肌からもうもうと立ち上がる煙をはっきり見ることができた。
立ち込める硫黄臭と蒸気の熱気は、日本の温泉地と同じだった。

空を見上げると息を呑むような満天の星空だった。
感動のあまりすぐに言葉が出なかった。
出国までの、辛かったいろんな思い出が甦った。
明日に希望が持てないくらいしんどいこともあったけど、それも全部、今日この時間を過ごすために必要だったのかもしれないと思えた。
今この時間が楽しすぎて嬉しすぎて、ずっとこのままここにいたいとさえ思った。
留学に来てから、こんなに幸せでいいのかなとしょっちゅう思ってたけど、今日この時間は素直に幸せを享受できた気がした。

 
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TIEERA ALTAでカメラの充電が切れてしまって、この温泉地帯の写真を撮ることができなかった。
でもそもそも真っ暗だったから、自分のカメラでは映せなかったかもしれない。
Lさんが携帯のライトで照らしてくれて、iPadで撮った写真がこちら。
岩肌は蒸気でしっとり濡れていて洞窟の壁のようになっていた。
怖いもの知らずのGくんは岩肌に触ってたけど、熱くはないようだった。
自分が「蒸気も身体にいい」と言ったので、Gくんは思いっきり蒸気を吸い込んでしまった。
「体内にじゃなくて、肌にあてるのがいいんだよ」と言ったら、早く言ってよと怒られたw
LさんGくんの知る限り、韓国には硫黄泉は無いらしく、初めて来たときはこの匂いに驚いたらしい。

 
温泉の蒸気と星空を堪能してから、3人で帰路についた。
バイクに乗っている間もLさんがときどき「あ、幽霊だ」とか「道に迷ったかも」とか冗談を言ったり、先導していたGくんが本当に道を間違えたりして面白かった。
1人で辿り着くワクワク感も好きだけど、誰かに連れてきてもらうのもなんか幸せで楽しいなと思った。
人に頼るとどうしても申し訳なく思ってしまうけど、LさんもGくんも本当に優しくて、自分が気を遣わないで済むように自然に接してくれた。
何かに誘うときはいつも「もしあなたさえよければ」みたいな言葉をつけてくれるところとか、日本人のメンタリティーと同じで親近感が湧く。
というか国籍は関係あるのかないのかわからない。
とにかくこの2人といると、日本人同士でいるときと同じくらいリラックスして過ごせる。
お酒があまり飲めないところも乱痴気騒ぎに馴染めないところも同じ。
英語は2人の方が断然流暢だから、対等コミュニケーションではないんですけどね^^;

 
今日1日で素敵雰囲気を味わいすぎて、胸がいっぱいになってしまった。
ドゥマゲッティに来たら絶対ここに行くべしという場所が一気に2つもできた。シリマン大学とTIEERA ALTA。
フィリピンの魅力は海だけに非ず。

24時就寝。

 
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2016-02-17 18.33.26
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2016-06-12 | Posted in Blog, フィリピンNo Comments » 
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