Blog, ハンガリー

たとえ刺し違えようともフォアグラ

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2016/9/6-13
ブダペスト

 
実はこれも実際に訪れるまで知らなかったんだが、ハンガリーといえばフォアグラ、フォアグラといえばハンガリー(語弊あり)だそうですね。

フォアグラ。
言わずと知れた世界三大珍味の一つ。
ガチョウの脂肪肝。
庶民は結婚披露宴くらいでしかお目にかかれない高級食材。

そのフォアグラが、ここブダペストではなんと格安で味わえてしまうという。
それは是非とも食べておきたい!

 
というわけで自分も格安の恩恵にあずかるべく、フォアグラハントに繰り出すことにした。
(ハントも何もレストランに食べに行ったり宿のシェア飯にあやかったりしただけだけど)

 
その前に、実はここブダペストでは、とっても嬉しい出会いと再会があった。
出国前、東京で世界一周仲間を集めて「旅友会」と称したオフ会をやらせてもらったのだが、そのメンバーと会うことができたのだ。

1人目はしおんさん。
しおんさんは東京での会の際、ブログのコメントを通して参加希望をいただいていたけど、都合で急遽来れなくなってしまった。
結局お会いできず終いでお互い出国したわけだが、Facebookで同じブダペストに居ることを知り、なんと海外の地で初対面に至ったのだ。
ブダペストで初対面とかロマンチックすぎる!

そして2人目は同じ世界一周カテブロガーのじゅん君。
東京での2回の旅友会で2回とも共にオールした変人お馴染みのメンバーだ。
こちらもFacebook経由で近くに居ることを知り、冗談半分で「今すぐ来てよ」と言ったら、なんと本当にすぐ来た。
宿で後ろから声をかけられ、振り返ってじゅん君だったときはマジでガチで驚いた。
てか来るなら来るって先に言いなさいよw

ところで自分はそんなじゅん君のブログ「ひとり。ふたり。」の大ファンです。
淡々とした語りとさらっと出てくる面白エピソードのバランスが絶妙。
自分が特に好きなのはマッサージの記事とトランプマジックの記事。
そして文章もさることながら、写真のクオリティがまた凄い!

 
 
話をフォアグラに戻す。

しおんさんが誘ってくれて、2人でフォアグラを食べにレストランに行くことになった。
1人だと値段も量も雰囲気も敷居が高いので、2人で行けるのが超ありがたい!
しおんさんもブダペストに来たからにはフォアグラを食べてみたいと思っていたそうだ。

 
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こちらが2人でやってきたレストラン「Comme Chez Soi」
名前から察するにイタリアンのレストランみたいだが、ハンガリー料理もお手頃な価格で提供している。
日本人宿アンダンテからは徒歩15分くらい。
繁華街にあるけど全7席でこぢんまりしていて、良い意味で入りやすいレストランだった。

で、このレストランのホスピタリティが異常だった。
シチューとフォアグラのソテーだけオーダーしたのに、

 
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サービスでカプレーゼと大量のパンが出てきて

 
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さらにサービスでシャーベットとチョコレートが出てきて

 
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さらにサービスで白トカイワインが出てきた。

サービス多すぎ(´Д` )
2品しかオーダーしていないのにフルコース状態(´Д` )

 
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こちらはオーダーしたシチュー。
ハンガリーの伝統料理の一つで、名前を「グヤーシュ」という。
スープの赤はハンガリー名物のパプリカの色。
めっっっちゃ美味!
パンともよく合う。

 
そしていよいよ本日のラスボス、

 
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フォアグラのソテーがあらわれた!
大量のマッシュポテトの上に、リンゴとソースで絡めた状態のフォアグラが乗っかっている。
サイズが想像してたよりも遥かにデカイ。
日本ではほんの一欠片くらいのサイズしか見たことなかったからなぁ…(そもそも食べた記憶もほとんどない)

 
しかしラスボスの怒涛の攻撃はこんなものではない。
これにさらに、

 
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フライパンいっぱいのフォアグラがあらわれた!
「これ全部食べていいよ」と、フライパンごとテーブルに出された。
なんなんだこのレストランは…
破産欲求でもあるのか?
※純粋にホスピタリティ溢れる超良心的レストランです

お味はもちろん、美味しくないわけがない!
フォアグラはすごく濃厚で、ソースもこってり甘めだけど、リンゴと一緒に食べると少しさっぱりした味わいになった。

 
しかしさすがに3切れ目に入ると、濃厚な脂の風味に限界を感じ始め、「嗜み」というよりも「戦闘」、それも死闘の様相を呈してきた。

美味しい。
でも苦しい。
キモチワルイ。

しかし敵は、世界に名を轟かすあのフォアグラだ。
相手にとって不足はなく、たとえ刺し違えようとも本望だ。

こうしていつのまにか「食事」が「戦闘」と化すも、一切れたりとも残すことなくフォアグラを完食し撃破したのだった。
瀕死のダメージを負ったがそれももはや名誉だ。

 
戦闘などと書いてしまいましたが、美味しすぎる料理に舌鼓を打ちながらしおんさんとお話する時間は、とても楽しくて幸せな時間だった。
日本での旅友会でも、旅行先で出会うときもそうだけど、世界一周旅行者同士ってほんっとすぐ打ち解けられる。
特に女性一人旅は、勝手に親近感湧きまくって、話が盛り上がりすぎてしまう。
しおんさん、いろいろたくさん話したり聞いたりしちゃってすみませんでした^ ^;
またどこかでご飯行きましょう!!

 
以上の品に食後のカプチーノを加えて、値段は1人当たり6,000フォリント(¥2,230くらい)だった。
安すぎる(´Д` )
大丈夫ですかブダペスト…!
てかこのレストラン大丈夫ですか…!

 
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ちなみにこちらのレストラン、シェフが「オミズ、イルデス?」「パン、イルデス?」と片言の日本語でめっちゃ話しかけてきて、そのコミュニケーションも楽しかった。
メニューも日本語で出てきました。
ブダペストにお越しの際は、この驚異的コスパレストランを是非お試しあれ!

 
 
しかし死闘はまだ終わっていなかった。
次は「シェア飯」というスタイルでフォアグラに挑む。

 
ところで実は日本人宿アンダンテでは、じゅん君とはまた別に、同じ世界一周カテブロガーの方と知り合うことができた。
「おみそれ!ふうふでセカイイッシュウのたび」のたくろうさんとこずえさん!

お会いする前からお互いブログを知っていて、「イレブンバックさんですか?」「え、おみそれさんですか?」ってなって面白かったw
2人旅に興味津々の自分はつい、2人旅の悲喜交々を根掘り葉掘り聞いてしまった。
とっても気さくなお2人で、自分の無神経な質問にも快く答えてくれた。
2人旅だからこその大変さもきっとたくさんあるんだろうけど、こずえさんの湿疹を心配する様子のたくろうさんを見て、「やっぱり夫婦旅もいいなぁ…」と羨望の眼差しを向けてしまった(ご本人たち湿疹で大変なときに我ながら何考えてんだほんとすみません)
ブログからも2人の仲の良さ、2人旅の楽しさが伝わってくる。
一方で夫婦喧嘩の記事も面白いw(すみません!)

 
 
話をフォアグラに戻す。

おみそれ夫妻が誘ってくださって、宿管理人の金子さんがフォアグラを買ってきてくださって、キッチンでフォアグラのソテーを手作りしてみることになった。

 
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フォアグラの塊を厚めにスライスして

 
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小麦粉をまぶし(改めて写真で見ると本当にすごい量だ)

 
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フライパンでこんがり焼いて

 
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出来上がり!
簡単すぎて逆に不安になるパターン。

 
ただ、このときはどうも小麦粉の量と焼き時間が足りなかったらしく、

 
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このくらいの見た目になるのが正解らしい。
(この写真は後で別の住人さんが作ったもの)

 
味は正直、手作りでも十分美味い!
(先にレストラン押しといて無責任)

ただ、途中から「死闘」と化すのは今回も同様だった。
我々をかばって会心の一撃をくらってしまったたくろうさんに至っては「1切れで十分」「もう一生食べなくてもいい」とまで言っていたw
手作りの際は何よりも一度に作る量にご注意ください。

 
このときは、おみそれ夫妻がサラダとご飯も用意してくださって、5人シェアで全部合わせて一人900フォリント(¥335くらい)だった。
安すぎていっそ怖い!

 
こうして瀕死のダメージを負いながらも、2度の死闘を経てフォアグラを制したのだった。
フォアグラの楽しみ方を何か間違えている自覚は一応ある。

 
 
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2016-09-15 | Posted in Blog, ハンガリー4 Comments » 

コメント4件

 たくろう | 2016.09.15 18:20

ブログのご紹介ありがとうございます!
そして、お見送りできずすいませんでした!
またどこかでお会いしたいです!
お気をつけて〜(^o^)

 じゅん | 2016.09.16 6:41

楽しかったっす。
また遊びましょ。

 シモーネ | 2016.09.16 8:49

>たくろうさん
とんでもない!
いや〜フォアグラも迷宮も楽しかったですね!
旅行のあるある話もたくさんできてほんと嬉しかったです^ ^
また遊びましょう!!

 シモーネ | 2016.09.16 8:51

>じゅん君
こちらこそ楽しかったー!ありがとう!
アンダンテを発って1日目にして既にアンダンテロスですw
また遊ぼうねー!!

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