Blog, 帰国後_雑記
世界一周「後」の資金はいくらなのか問題
前回記事で「世界一周後のToDoリスト」(※シモーネの場合)を紹介しましたが、実はそれよりも何よりも、1番の疑問はこれでした。
世界一周「後」の資金はいくらなのか問題。
世界一周を決める前、これが1番気になっていました。
世界一周の準備資金や一周中にかかる資金については、たくさんの先人が共有してくれていたけど、「じゃあ旅が終了した時点で幾ら残っていたのか」については、情報がほぼ皆無。
いや、そりゃそうですよね、だってそれはもう世界一周関連資金じゃなくて、ただの「全財産」ですもん。
なんで自分の財産晒さねばならんのだと。
でも気になるじゃないですか!
仕事も辞めて家も無くして、みんな一体幾ら残す想定で旅してんのかなって。
というわけで、あまり失う物も持っていない自分が、ここに一例を晒そうと思います。
誰かの参考になれば…とはさすがに思わないけど、「ああ、こんなヤツもいるんだな」って笑ってもらえたら嬉しいです。
さて、では順序を追って書いていきます。
自分の場合、世界一周の準備資金は約100万円(フィリピン留学2か月分の支払い金含む)でした。
準備資金についての詳細記事はこちら↓
世界一周準備費用(ほぼ)確定版
次に、約9カ月18カ国の旅での出費も約100万円でした。
出国当初はちゃんと詳細に計算するつもりだったんですが、早々にめんどくさくなって断念してしまった。
単純に出国時の預金から逆算したら100万円くらい減っていました。
で、帰国時に残っていた資金が約60万円でした。
正真正銘の全預金額です。
つまり、自分の場合は
全財産260万で世界一周に臨んだ
というわけです。
ちなみに出国当初は期間一年でアメリカ大陸ラストを予定していたので、旅中にかかる資金は130万、帰国時に残っているのは30万の予定でした。
が、早い段階で3カ月短縮・アメリカ大陸をキャンセルしたため、9カ月の旅を予定よりやや豪華にしつつ、帰国後の資金も多めに調整して、結果60万になったという感じです。
で、実際に帰国してからの感想ですが、帰国時点の資金は30万だとちょっとキツかったかもな…と思いました。
もちろん各々の状況によると思いますが、引越しや税金など諸々の出費を鑑みると、50万はあった方が良さげだなと。
もちろん、実家などしばらく住ませてもらえるところがあれば、そこを拠点に一旦お金を貯めてから本格的に社会復帰するなど、方法はいろいろあるとは思います。
自分は調べていないけど、住み込みのバイトをするとかも有効なのかもしれない。
そもそも自分は、「世界一周しよう!」と思い立った時点で、貯金が約50万しかありませんでした。
そこから節約生活を始めて、約1年で200万以上貯めました。
で、それをほぼ全部世界一周に注ぎ込む決意をしていました。
ちなみに「とらばーゆ」のこちらの記事によると、30代前半女性の平均貯蓄額は354.8万円だそうです。
年代限らず女性正社員の平均貯蓄額は466.6万円。
まぁ今さら改めて言うことでもないけど、世界一周決意時の貯金もその後の出費計画も今現在の全財産も、世間の一般常識に照らし合わせると私はかなり「終わってる」部類に入るのかもしれません(どーん)
そういや大学時代の友達にふと「今貯金が50万くらいでさー」って話したら、その場の空気が固まってしまったことがあったなぁ…今となっては懐かしい。
合コンや婚活でも「世界一周で貯金使いまくって、今の全財産は60万で、無職の33歳です!」とか言ったら、振られちゃうのかなぁ。
そんな自分ですが、今はとある就職活動をしつつ、日雇いのアルバイトやちょっとしたお小遣い稼ぎをしながら、慎ましく生きています。
貯金どころか安定した収入さえなく、多分人生で一番貧乏な時期なんだけど、何故か不安は一切ありません。
一度全部捨てたことで、何かが一周まわってしまったんだろうか。
むしろ清々しい気持ちで、多分これはこれで良くない(←)
お金の大切さは、自分なりにわかっているつもりです。
将来のことを考えると、怖くなるときも正直ある。
でも自分の場合、一番貧乏な時期は「世界一周後の今」だけど、一番不安な時期は今じゃなくて、世界一周の決意前、正社員で安定した収入を得ていた時期だったんですよね。
1日1日が苦しくて、身体の調子も悪くなる一方で、ずっとこんな毎日を過ごしていくのかなと思っていたあの頃の方が、今とは比べ物にならないほど不安だった。
当時の自分を全て否定するわけではないけど、あの毎日を一度抜け出せたことは、自分にとって本当に良かったと思っている。
世界一周で、自分なんかよりずっと行き当たりばったりな生き方をしてきた人たちにたくさん出会ったことも大きい。
大体のことは決まって「なんとかなるんじゃない?」って言われたこともw
そして何より、今自分が充実して生きている実感があることが本当に嬉しい。
どんなに小さなことでも、将来の目標を持てることが、そしてそこに向かって努力できることが、こんなに幸せなことだなんて知らなかった。
世界一周を決意する前は、自分にこんな時間が得られるなんて想像することもできなかったのだ。
今の自分には、お金がない不安よりも、生を実感できない辛さの方がずっと怖い。経験しているからこそ。
いや、もちろん、お金もあるに越したことないですけどね! (足長おじさんの夢もあるし)
今の自分の能天気さの一因には、途上国を実際に見て、自分が意志さえあればいくらでも働けることのありがたみを知ったってのもあるかもなぁ。
五体満足で働けるだけで幸せだなぁと思ってしまう。
で、この後、自分のアルバイト以外のお小遣い稼ぎ法を紹介しようと思ったんですが、長くなっちゃったので次回に分けます!
もしくは、最近たくさん人に会って色んなことを訊かれるので、「世界一周後に訊かれることトップ5」とか書こうかなと思っています。