Blog, ドイツ
たとえ世界のどこにいても
今日は待ちに待った、すぎさんに会いに行く日。
すぎさんとは日本で同じ楽団、同じチェロパートに所属していた。
数々の凄まじい難曲を共に乗り越えてきた戦友だ。
すぎさんがドイツに転勤が決まった当時は、「ドイツ!?遠っ!!」と驚いた。
数年後にまさか自分がそこへ訪ねていくとは思いもしなかった。
「会いに行く」「訪ねる」と書いたけど、実はすぎさんに宿まで車で迎えに来てもらうことになっていた(←)
実は、自分のデュッセルドルフ滞在期間がすぎさんのソフトボール大会&海外出張とモロかぶりで、すれ違いで会えず終いになるところだったのを、なんとすぎさんが「良かったらソフトボール大会に参加しませんか」と誘ってくださったのだ。
デュッセルドルフに軒を連ねる日本企業のソフトボール大会で、会場には各企業チームメンバーとその家族や応援者など、なんと数千人規模の在住日本人が集うという。
そんな大それた場所に、自分のような住所不定無職の怪しい人間がポロッと混ざってしまっていい んだろうかと1秒くらい迷ったけど、すぎさん会いたさと「日本食が食べれますよ」の一言に「はい是非!」と即答した。
旅行を始めてから厚かましさに磨きがかかっている。
ところで宿の目の前はヨーロッパ有数の国際河川ライン川。
川沿いには広くて気持ちのいい公園が続いている。
すぎさんが来る前に少し散歩してみた。
ブレーメンあたりから薄々気づいていたけど、ここ数日超寒い。
予定ではこの後もどんどん北上していく。
ライトダウンだけで立ち向かうのはもう無理かも。
ところで公園には野生のウサギがたくさんいて驚いた。
スズメのようなノリでいる。
でも近寄るとすぐ逃げていってしまう。
散歩から戻ってすぐ、すぎさんの車を発見!
すぎさんもすぐこちらに気づいてくれた。
うわああすぎさーん!!何年ぶりだろう!! 嬉しー!!
そして奥様のMさんと娘さんとも初対面!
美人妻だなオイ!(←言い方)
そして娘さんが本っ当に可愛い!
お2人両方に似ている。もうやること為すこと可愛い。
幸いこの謎のニューカマーにもそんなに警戒せず仲良くしてくれました(´Д` )
ありがとう(´Д` )
車に乗せさせてもらって、すぎさんの運転でソフトボール会場へ。
移動中にドイツのあれこれを教えてもらった。
ドイツはシートベルト不着用で即罰金!
でも飲酒運転のアルコール基準値は日本よりずっと甘いとか。
デュッセルドルフは在住日本人の「密度」がヨーロッパで一番高いこととか。
公園にウサギがいるのは常識で、なんならハリネズミもいることとか。
最初に単身赴任状態で過ごした1年、語学奮闘、家族揃ってからの日々、ドイツでの子育て、他の国での仕事や休暇のエピソード等々。
思えば、旅行中は日本人に出会っても同じ「旅行者」の立場のことが多くて、こうして海外で働き暮らしている家族に、「友人」としてフラットに話を聞けるのが、とても新鮮に感じた。
そしてチェリストのすぎさんしか知らなかったから、「パパ」業のすぎさんを見るのも新鮮だったw
会場は恐ろしく広大なスタジアムだった。
駐車場には夥しい数の自動車。
「これ全部日本人が乗ってきた車ですよ」とすぎさん。
なんと。。
我々のチームの試合会場に来た。
本当だった。目に入る人の99パーセントが日本人!
絵的には、ここはもはやどう見ても「日本」だった。
むしろここがドイツなことに違和感を感じるくらいだ。
空は快晴で絶好のソフトボール日和。
ユニフォームとグローブとボールをお借りして、まずはキャッチボールの練習から。
はい、実は、「応援参加」じゃなくて「実践参加」です。
ちなみにソフトボールは初体験。
ソフトボールって球はてっきり柔らかいのかと思ってたら硬くて驚いた(←)
いや違うんですよ!
すぎさんが「初体験でも無問題!」って言ってくれたから…!
一応野球のルールはギリ知ってるし大丈夫!(←言い訳)
このソフトボール大会には相当な数のチームが参戦しているようで、トーナメント戦を組む時間はなく、1チーム2試合ずつ行い、得失点差で勝ち上がった上位チームで優勝を争うそうだ。
試合も時間制なので必ず1日で決着がつく。
ちなみに男女混合制で、メンバーに必ず女性2人を含むルール。
ただしスタメンは9人ではなく11人。
合理的かつ、老若男女分け隔てなく楽しめるように工夫されているんだなぁと感心した。
本当に厚かましいですが、自分は午後の2戦目に出させていただくことになった。
恐縮しつつ、実はすごくワクワクしていた。
慢性運動不足だから身体を動かせるのは嬉しいし、スポーツは(一部苦手分野を除き)見るのもやるのも好きだ。
さて試合ですが、すぎさんは「弱小チームで」と謙遜していたけど、なんと1戦目は大差で圧勝した!
相手ピッチャーの暴投に助けられたとはいえ、守備で点を取られなかったのもすごい。
「本当は強いんじゃ…」と思ったけど、他の方々が「まさか勝つとはなぁ」と口々に仰っていたので、弱小チームというのは嘘ではないらしい。
でもなんにせよ、というかだからこそ、勝ったのは嬉しい!
ちゃっかりお昼ご飯までいただいてしまった(´Д` )
ドイツのデュッセルドルフで、まさかの日本食弁当。
日本のお弁当がこんっっっっっなに美味しいなんて!!
日本では気づかなかった。
午後に入って、いよいよ2試合目。
結果、5点差で負けました! 悔しい!
ちなみに自分は1打席目見逃し三振。
2打席目はなんと最終回裏で2アウト満塁(←だったかな?確か)という重大な場面で、あっさり内野ゴロ。
やっちまったああああ(´Д` )
これ代打立ててたら勝利の可能性あったんじゃ…あうううorz
いや、でもそういうこと言わないのが野球だよね!(←ソフトボールです)
楽しかったです!!
試合後、もはや「図々しい」の域で、打ち上げにも参加させていただいた。
会場はデュッセルドルフの日本食レストラン。
ということは、つまり、もちろん
ブダペストのこまち以来の本格日本食。
超美味しかった。幸せすぎた。
特にカレー。2杯も食べてしまった。
挨拶して乾杯してビンゴ大会して一本締めして。
どう見ても日本の、日本人ならではの飲み会だった。
でもここは紛れもなくドイツのデュッセルドルフ。
改めてしみじみと感動してしまった。
こんなにたくさんの日本人が、日本から遠く離れた異国の地で、コミュニティを築き、支え合って生きているんだなぁと。
しかも第一線でバリバリ働いて、ワールドワイドに活躍して。
社員さんも、そのご家族も、みなさんの様子がとても生き生きとしていて、部外者なのになんだか嬉しくなってしまった。
自然と「ああ、自分も頑張ろう」と思った。
みなさんのように、自分もいつか大切な家族を持って、世界のどこにいても生き生きと過ごせるように。
それにしても噂に違わぬ「リトル・トーキョー」ぶりだったデュッセルドルフ!
今でこそ日本人のコミュニティが確立されているけど、きっと日本企業が進出し始めた当時からの、たくさんの方の尽力・創意工夫の積み重ねによるものなんだろうと思う。
先人たちに改めて尊敬の念を抱いた。
デュッセルドルフにはこの後も数泊して、日本食レストランに通いまくりながら、今後の予定を詰めたりしてのんびり過ごした。
たくさんのかっこいい日本人を見て、久しぶりに日本語もたくさん話せて、旅の中のいいアクセントになった気がする。
すぎさん、Mさん、お忙しい中ソフトボール誘ってくださって本当にありがとうございました!!
しかもずっと色々と気遣ってくださって、すごくよくしていただいてしまいました(´Д` )
チームのみなさんにも優しくしていただいて、最高に楽しい時間でした^ ^
このお礼はいずれ必ず!!
またどこかで会いましょうねー!!
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コメント2件
シモーネ | 2016.10.23 7:08
>すぎさん
ちょっと!「(笑)」ってなんですか!
いやほんと、あんな綺麗な奥さんもらって可愛い娘さんまでいて、すぎさん幸せ者ですよ(´Д` )
って言われずともわかってますよねすみません^ ^;
私も出国前ジム行ったり走ったりしてましたが、思えばチームプレー、しかも試合までしたのは、もしかしたら学生以来だったかも、、、ほんと楽しかったです!
また参加したい!
今度はちゃんと社会人として…(笑)
すぎ | 2016.10.22 3:29
美人妻(笑)。。。
美人妻(笑)も実はマンドリン弾きなのですが、マンドリンの話は一切しなかったですね。
参加ありがとうございました!僕は運動オンチですが、ドイツに来てから、マラソン大会や日本人会ソフトボール、はたまたバドミントンにまで誘われるようになり、スポーツが下手の横好きになりました。
誘うべきか少し悩みましたが、お誘いしてよかったです。
次回は四月末頃だと思います。是非!