幸せすぎた沈没

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2016/9/5〜14
ブダペスト

 
本日にてブダペスト記事ラストです。

思いがけず10泊11日も滞在してしまったのは、ブダペストという街の魅力もさることながら、日本人宿アンダンテホステルがあまりに居心地良すぎたからだと思う。
というかもう、この宿にいた間は「居心地がいい」とか「楽しい」とかを通り越して幸せでした、はい。

 
自分で望んで一人旅をしているわけだけど、海外の地でどうしようもなく心細くなったり、緊張が張り詰めて疲れてしまうことも多々ある。
そんなとき日本人宿の存在は本当にありがたい。
一歩中に入ればそこはもう治外法権。(※例えです)
まるで日本にいるかのようにリラックスして過ごせる。

地下鉄で罰金取られたときとかほんと救われたなー。
あのときは結構凹んだけど、宿に戻ってみんなに「ちょっと聞いてくださいよー」って愚痴らせてもらったことで、自分の中で笑い話にできた。
キルギスの国境でタクシーに置いてかれたときなんか、笑い話にできなくて1人でひたすら凹んだもんなー(今となっては笑い話です)

 
朝日が入ってこない奥まった部屋のベッドでノロノロ起きて、
しっかり研がれた包丁と豊富な調味料でご飯つくって、
丸テーブルを囲んで旅人同士尽きない話をして、
ソファでゴロゴロ好きな漫画や小説を読んで。
なんて幸せな時間だったんだろう。

 
旅行に出る前、世界一周旅行者の間でお馴染みの「沈没」や「絶景慣れ」って、実際どんな感じなんだろうと思ってた
で、自分も旅行に出てみた今、「絶景にだんだん慣れてきてしまう」感覚も、「沈没」という行為が持つ背徳感も、身を以て実感できた気がする。

「絶景慣れ」に関しては、自分の場合はもしかしたら「慣れ」以前に「咀嚼不足」なのかもなぁと思い始めた。
未知を止めどなく大量に浴びすぎて、脳がそれに追いつかない、情報を咀嚼しきれていないのだ。
「短期間で一気に周る」という今の旅行スタイルは、自分には分不相応なのかもしれない。

そこで合理性を持つのが「沈没」だ。
一見ただの「停滞」なんだけど、自分にとっては「咀嚼時間」にもなってるんだなぁと気づいた。
例えるなら「睡眠」。
物理的な生産性はゼロだけど、人間の脳は起床時に得た大量の情報を睡眠中に猛スピードで整理しているらしい。
これはつまり、外界からの情報をあえてシャットアウトして「咀嚼」に集中しているということだ。
おお、まさに旅中における「沈没」じゃないか!(←そうか?)

 
そしてもう一つ合理性を感じたのが「読書」。
旅行中に部屋にこもって本を読むなんて勿体無いと思っちゃってたけど、これも実は「咀嚼」に役立っている気がする。

人間の脳は無意識に「集中」による快感を求めるという。
一定期間車を運転しないと運転したくてたまらなくなるという人がいるけど、あれは脳が運転という行為によって「集中」したがってるんじゃないだろうか。
自分の場合は多分楽器がそうで、しばらく弾かないでいると弾きたくてウズウズするし、無心で弾きまくるとその後は頭がスッキリしている。
行き詰まっていた仕事も、楽器を弾いた後にスッとアイデアが出てきたりもする。
「読書」なんてまさに、そういった集中行為の最たるものだ。

自分だけかもしれないけど、旅行中は移動食事宿その他諸々、注意先が散漫すぎて、何か一つに集中することが難しい。
そんな中で、日本人宿という治外法権エリアの中で、思いっきり漫画を読み耽るというのは、脳の咀嚼活動を促進する実に合理的な「集中行為」に思えるのだ!(←そうか?)

 
いや、別に無理に正当化する気もないんですが、変に背徳感持ちすぎるのも違うのかもなぁと思った次第です。
実際、アンダンテに沈没しながらブダペストを観光した日々が、自分にとって適度にメリハリが利いてて、すごくバランス良く感じた。
そしてリアルタイム現在はオーストリアで深刻なアンダンテロスに悩まされている(笑)

中でも1番深刻なのは「金子さんロス」。
ほんっっっとに素敵な管理人さんだった!
ホスピタリティに溢れてて、でもとっても自然体で、だからこっちもいつも自然体でいられる。
しかも共有スペースにいるだけでリンゴ剥いてくださったりお茶漬けくださったり肉くださったり。こんなに餓えない宿があるとは!
毎日金子さんの「お帰りなさい」を聞くのがこの上ない癒しだった。

ああ、ブダペストに帰りたい。
金子さんに会いたい(泣)
※今いるオーストリアもめっちゃ良い所です

 
ここまで後ろ髪引かれた宿は初めてだったけど、これ以上いたら本当に出れなくなってしまいそうだったので、意を決してチェックアウトした。
明日からまた移動続きの旅を再開します。

ブダペスト、最高の10日間だった!
ここは絶対また戻ってくる!

 
 
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2016-02-17 18.33.26
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コメント

  1. はちや より:

    あーーー
    めっちゃ分かります‥‥
    実際旅に出てみないと分からないことってありますよね(´・_・`)私の場合はまさかの「労働したい欲」が湧いてきちゃったので雨季明け待ちも兼ねて今長野でひたすらネギちぎるバイトしてますもん(笑)果てしなさすぎてこれはこれで無心になりますよ(笑)

    日本に恋しさは全く感じないのですが、3ヶ月に1回とか半年に1回日本帰るよーってひとの話し聞いてると私もそっちのが合ってるのかもなーとしみじみ感じてます。といいつつ、次はシャルルドゴール飛ぶのですが。
    ハンガリーとオーストリア、良さそうですね!興味湧いてきました!

  2. まえ より:

    アンダンテ!いいよねー!
    世界一周する最初のきっかけになった宿なの!

    また行きたいなぁ。シェンゲンなさすぎて行けなさそうやねんけど

  3. chimo_cyori シモーネ より:

    >はちやちゃん
    「労働したい欲」すっごいわかる!!
    てかひたすらネギちぎるバイトってどんなバイトやねんw
    次はフランスなんだね!
    ハンガリーほんと良かったよー!!
    でもヨーロッパ思ってたより既にだいぶ寒い(´Д` )
    日本はまだ暑いのかなー

  4. chimo_cyori シモーネ より:

    >まえちゃん
    なんと!!
    アンダンテがきっかけだったんだ!
    いやーまさかブダペストでジョジョ全巻揃えてる宿に出会うなんて(´Д` )
    シェンゲンほんと鬼だよね。。
    ハンガリーとオーストリアだけで20日経ってしまったw

  5. Passoa より:

    あー、これわかるわ~。
    最初は、せっかく海外に出てまで
    なんで日本人同士つるまなきゃいけないんだって
    日本人宿にあまりいい印象持ってなかったんですが
    何だかんだで、日本語でコミニュケート出来るのって楽ですし。
    気が付いたら南旅館で3週間も過ごしてましたw

  6. chimo_cyori シモーネ より:

    >passoaさん
    3週間!!
    さすが世界に名を轟かす沈没宿南旅館…!
    ロスになりませんでした?
    私は今もうアンダンテに帰りたくて帰りたくて、、、w

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