Blog, キルギス

陸路国境越え名物「置いていかれる事件」そして日本人は何処ですか

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2016/8/18
アルマトイ→ビシュケク

 
ウズベキスタンのビザ待ち期間を使って観光すべく、今日は隣の国キルギスへ移動する。

今いるカザフスタンのアルマトイからキルギスのビシュケクまでは比較的近く、バスや乗合タクシー、マルシュルートカと呼ばれる乗り合いバンで国境越えが可能らしい。
ところで「マルシュルートカ」をどうしても「マトリューシカ」と読んでしまうんですが私だけですかね…?

 
自分は乗合タクシーもしくはマルシュルートカを探すことにした。
理由はただ一つ、人数が多いバスよりも国境越えで置いていかれる可能性が少なそうだからだ。

バスやマルシュルートカが出ているターミナルまでもバスで向かう。
ところでアルマトイでの移動や観光は「2GIS」というアプリがめちゃ便利。

 
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こんな感じで、行き先までの交通手段と時間を超わかりやすく表示してくれる。
例の同宿のシンガポール人の子が教えてくれた。

 
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そういやカザフスタンのバスはこんな感じで、上部がロープでつないであるんだよね。面白い。
そうかこれに乗るのかと感慨深く待っていたら、

 
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自分が乗るバスはロープがない普通のバスだった。
ううむ、ロープ版と通常版と2種類あるのか…

 
で、乗ったはいいものの、料金をどう払うのかわからず、誰からも何も言われなかったのでそのまま座ってしまった。
周りを観察すると、みなさん一様にSuica的なカードを機械にかざしていた。
もしかしてどこかでカードを買ってから乗らないといけなかったのかな…

ドキドキしていると、途中で「我々は偉いです」といった雰囲気の3人組が乗ってきて、何やら手持ちの機械で乗客一人ひとりのカードを調べ始めた。
自分の番になったので、「すみません、カードを持っていないんです。どうやって払えばいいですか?」と英語で訊ねると、あからさまに舌打ちされてしまった。
彼らは誰も英語が話せないようで、ロシア語で何か言われるんだけど全くわからない。
料金が一律80テンゲなことは知っていたので80テンゲを渡すと、運転手のところに行って引き換えにレシートをもらってきてくれた。
どうやらカードがなくても普通に運転手から現金で購入できたようだ。
うう、ご迷惑お掛けしました。。

彼らはそのときいた乗客全員をチェックし終わるとバスを降りていった。
全道程にいたわけじゃないので抜きうちチェック的なものだったのかもしれないけど、よくわからない。

 
ターミナルでバスを降り、マルシュルートカか乗合タクシーを探した。
先人たちのブログによれば「こちらから探すまでもなく向こうから声を掛けてくると」とのことだったが、何故だろう、全く声がかからない。

場所を間違えたんだろうか、それとも自分が旅行者に見えないのか、いやむしろ荷物が多すぎて敬遠されているのか?

しょうがなくそれらしき方々に自分から「ビシュケク」と声を掛けると、乗合タクシーに連れていってもらえた。
荷物も問題ないようで、後ろの荷台にハープも一緒に乗せてくれた。

 
あとは人数が自分含めてMAXの4人集まるのを待つのみだが、5分も待たずに集まって出発できた。
料金は2,500テンゲ(¥748くらい)。

 
おお、順調な滑り出しだと思ったのもつかの間

 
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30分ほど走ったところで車が動かなくなってしまった。
どうやらエンジンの故障らしかった。
ドライバーさんと乗り合い客のおじさまが工具を持ち出してあれこれ奮闘するも、直る気配が無い。
でも他の客は「よくあるよねー」といった表情でゆったり構えているので、自分も焦らずのんびり待つことにした。

 
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1時間ほど待ったものの、結局車は直らず、ドライバーが電話で呼んだ別のドライバーの車に乗り換えた。
この車は快調に走り、2時間半ほどで無事国境に到着した。

 
陸路での国境越えはベトナムーカンボジア間とカンボジアータイ間で既に経験済。
このルートの国境越えは情報も多いので特に不安はなかった。

まずカザフスタンの出国。
列に上手く並べず時間をくった上に、カウンターでわざわざ日本語が話せる係員に交代されてさらに時間をくってしまった。
(その割に旅行の目的しか訊かれなかった)
その間に乗合タクシーの他のメンバーは出国ゲートを越えてしまった。

続いてキルギスへの入国。
ここは事前に情報を得ていた通り、日本人はそのままではスタンプを押してもらえず、別室にパスポートを預けた。
別室といってもゲートのすぐ手前の事務室のようなところで、特に何も聞かれずスタンプを押してもらえるので怖くはない。
ただここでも他の人たちより時間がかかってしまった。

 
こうして国境を越えられたのは約40分後だった。
あとはさっきまで乗っていた乗合タクシーを見つけて再び乗り込むのみ。

 
…が、同じタクシーに乗っていた他の乗客が見当たらない。
車が故障していた1時間の間に、彼らの特徴は頭に否応無しに刷り込まれた。
おそらく彼らも自分のことを覚えてくれているだろう。
にもかかわらず再会することができない。

しょうがなく1人で待つも、タクシーも一向に来ない。
ここの国境越えは人より車の方が時間がかかるとは聞いていたが、それにしても遅い。
自分と同じタイミングで出てきた他の人たちも、既にみんないなくなってしまった。

ずっと頭の片隅に浮かんでいながらも考えないようにしてきたことを、遂に考えざるをえない時が来た。

 
もしかして置いていかれた…?
4人しか乗客いなかったのに?

 
マジかーーー。。。

なるほど、これが陸路国境越え名物「置いていかれる事件」か…
にしてもバスじゃなく普通車に置いていかれるとは、なかなか凹むな。。

あるいは、そもそも国境までしか連れて行かないことになっていたんだろうか。
いや、でもドライバーも「ビシュケク」って何度も言ってたもんなぁ。
もしかして車乗り換えのタイミングで「国境まで」に話が変わったとか?
いや、でもそれなら多少返金があってもよさそうな…

 
ああなんにせよ凹むorz
先人のみなさんのブログではとてもスムーズそうな国境越えルートなのに。
やっぱり自分にはバックパッカー旅なんて大それたことは分不相応だったんだろうか。
いやいや、他人は他人自分は自分、別に失敗したっていいじゃないか。
そもそも「上手く旅をすること」が目的なわけじゃないでしょ。
いやでもいくらなんでもタクシーに置いてかれるとか…
うだうだ、うだうだ。

 
こうして落ち込んでいる間も、別のタクシーのドライバーたちがひっきりなしに声をかけてくる。
幸いこの国境からビシュケクまではもう車で30分程度の距離なのだ。
声をかけてきたおじちゃんの1人に宿の場所を伝え、タクシーで向かうことにした。
言い値600ソム(¥889くらい)で乗車。
うう、相場より高いんだろうなぁ。。
自分みたいなヤツがいるから日本人旅行者がいつも高額ふっかけられて、、、
うだうだ、うだうだ。

思考がすっかりマイナスループに陥ってしまった。

 
そんな中、タクシーは無事宿に到着。

 
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さくらゲストハウス
男女混合ドミトリー 1泊550ソム(¥815くらい)
wifi有り、ホットシャワー

 
このとき、なんだかやけに凹んでしまった自分は、なんだかやけに日本人を欲していた。
日本人に会って日本語を思いきり喋りたい。
この孤独を分かち合いたい。
あわよくば夕食などご一緒させていただきたい。

ビシュケクで日本人に知られている宿といえば、南旅館、ドス・ゲストハウス、そしてこのさくらゲストハウスだ。
どこに泊まっても日本人に出会えること請け合いだ。
さぁ日本人よ、出会いましょう!

が、

 
いないーーー
日本人1人もいないーーー

 
ほとんど満床なのに、すべからく欧米の方々でいらっしゃる。
そんなバカな。。
え、ここ日本人宿ですよね…?(←自分が勝手に日本人いると思い込んでただけ)

 
今日も不貞寝。

 
 
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2016-08-28 | Posted in Blog, キルギス4 Comments » 

コメント4件

 Ljs | 2016.08.28 9:35

観光地ではないのに、東洋人に会うことは困難だと思う。
中国人なら多いかもしれません。
英語だけで世界旅行は難しいと思います。
それでも頑張って下さい。
日本語翻訳が正しくできていませんね^^
日本語がうれしいと思います。

 Passoa | 2016.08.28 20:23

ロープっていうか、トローリーバスですね
要は電車の架線と同じです。
いろいろ大変な国境越えだったみたいでお疲れさまです。
私は南にいますが、サクラから移ってきた人から聞いた話では
日本人が10人以上いたって言っていましたが
たまたまタイミングですかね・・・?

 シモーネ | 2016.08.29 22:13

>Ljsさん
日本語翻訳、バッチリですよ!
そういえばキルギスに来てから、中国人も滅多に見かけなくなりました。
最近少しだけロシア語覚えました^ ^
頑張ります!

 シモーネ | 2016.08.29 22:17

>passoaさん
なるほどトローリーバス…!
そして日本人10人以上!!
タイミングなんですかねぇ( ´Д`)
なんかキルギス来てから物もなくしまくるし、これもタイミングのせいかなー
いや、単に自分が抜けてるだけですね^ ^;

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