Blog, ドイツ

世界一有名な境界と元祖世界七不思議

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2016/10/2
ベルリン

 
今まで何度か「境目」の歴史を持つ場所を訪れてきたけど、おそらく世界一有名な境目の一つがここだろう。

 
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ベルリンの壁

第二次大戦で敗戦したドイツは、連合国軍によって西と東に分断された。
そして東ドイツの中にあった首都ベルリンは、さらに西ベルリンと東ベルリンに分断され、西ベルリンは米・英・仏、東ベルリンはソ連の占領下となった。
やがて資本主義の西と社会主義の東とで経済格差が広がり、東から西への人口流出が深刻になっていった。
それを食い止めるために東ドイツが一夜にして築き上げたのが、かの有名な「ベルリンの壁」だ。

イメージしやすいよう日本で例えるとしたら、静岡を境に列島が東日本と西日本に分断されて、でも東京の西半分だけは西日本に属すって感じだろうか。

いやいやいやいや(´Д` )
非現実的すぎて逆にイメージ湧きづらい。。

ベルリンが東西ドイツの境界上の街とかだったらまだわかるけど、境界からそこそこ離れてるんだよね。
連合国軍内でベルリンに関して複雑な利害があったんだろうなぁ。

 
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そんなベルリンの観光は市電乗車からスタート。
宿の最寄り駅からUバーンに乗って、メインエリアのアレクサンダー広場へ向かう。

ところでドイツの市電はだいたいどの都市も「Uバーン」と「Sバーン」の二種類に分かれており、ヨーロッパの他の都市と同様、トラムやバスも含めて乗車券は共通になっている。
チケットの種類も大体他と同じだけど、

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ベルリンの場合区画がABCの三種類に分けられていて、A→Bに移動する場合とAからCに移動する場合とでは同じ一回乗車券でも値段が異なる。
もし間違えると罰金60ユーロ。
最初は「おいおいそんなの難しすぎて乗れないよ」と思ったけど、区画分けが明確なので意外とわかりやすかった。

 
アレクサンダー広場で下車して、ここからブランデンブルグ門方面へぶらぶら歩いてみた。

歩き始めてすぐ、「あ、なんか東京に似てるな」と思った。
あんまりヨーロッパ然としていないというか。
今まで訪れてきた「古都」と明確に雰囲気が違うのだ。
上手く言えないけど、

ブダペスト
「我輩はヨーロッパの真珠ブダペストなり」
ウィーン
「あたくしがヨーロッパの至宝ウィーンでしてよ」

に対して、

ベルリン
「あ、どーも、俺がベルリンっす。一応ヨーロッパの一員やってます。あ、だからってあんま気使わなくていいっすよ、適当にやってるんで、へへへ」

って感じだった。
※あくまで個人の印象です

 
道を行き交う人たちの雰囲気も、付かず離れず適度に親切適度に無関心って感じで、こういうところも東京っぽいなぁと思った。
「ここなら明日からでも住めるかも」とさえ思った。
私なんぞにそんな風に見られて、ベルリンからしたら失礼な話だろうけど^ ^;

 
もちろん、ただ親近感だけから「住めるかも」と思ったわけでなく、街の節々に「住んだら面白そうだな」と思える不思議な魅力を感じていた。

 
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都会的景観の中にポツンと現れるヨーロッパ然とした建物

 
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ノスタルジックな移動遊園地

 
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広々と気持ちのいい公園

 
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至る所にユニークなアート

 
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秩序と無秩序、そしてユニクロ

 
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公衆トイレに衝撃を受ける

 
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信号のアンペルマンにニヤニヤする

 
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そしてまたノスタルジック
(写真見て初めて後ろの男子2人のいたずらに気づいた)

 
博物館や美術館も豊富なベルリン。
自分は博物館島に密集するミュージアムの一つ「ベルガモン博物館」に行ってみることにした。
何故ならこの博物館は、メソポタミア文化の展示がとても充実しているからだ。
西アジア、イスラム圏に行けなかった自分としてはありがたすぎる博物館だ。

 
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入館料に音声ガイドも含まれている。
日本語もあった。
なかなか充実したガイドだった。
ときどき画面に関連画像も表示される。

 
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入館していきなり目玉展示の「イシュタル門」が現れた。
古代バビロニア王国の首都バビロンに、ネブカドネザル2世によって建てられたという。
現地で発掘されたタイルをベルリンまで持ち帰り、途方もないジグソーパズル作業を経て再構築された。

写真でどれだけ伝わるかわかりませんが、本当にデカイ。
しかしこれは正門の前の前門にあたる部分で、正門はさらに2倍の高さがあり、博物館内に再現することができないのだという。
それにしても門自体の大きさもさることながら、この規模の建造物を持ち帰って博物館内に再建してしまったことの方に驚く。

 
そして「王家の紋章」ファンの方はもうお気づきだと思いますが、このベルガモン博物館、王家の紋章ネタの宝庫です!

ラガシュ王でお馴染みのあのバビロニア王国。
ネブカドネザル2世はキャロルが燃やした「バベルの塔」を完成させた王ですね。
イシュタルはイズミル王子がキャロルを想ってよく呟く「愛の女神イシュタルよ…」のイシュタル。
自分はイシュタルはヒッタイトの神様かと思っていたんですが、メソポタミア地域で広範に信仰されていたそうです。

 
そしてこのイシュタル門、実は元祖世界七不思議の一つでもある。
現在は「アレクサンドリアの大灯台」に変えられてしまってるけど、元々フィロンが唱えていたのはこの城壁だったそうだ。
世界七不思議が目の前に…!
胸熱すぎる!

ちなみに同じネブカドネザル2世が建設したという空中庭園も世界七不思議の一つ。
バベルの塔もネブカドネザル2世だし、ネブカドネザル2世さん凄すぎ(´Д` )

 
バベルの塔といえば、王家の紋章もさることながら、思い出されるのはあの名作アクションRPG「ガイア幻想記」だ。
バベルの塔のイメージ絵画はたくさんあるけど、自分の中ではあのゲームの世界観が元祖になっている。
今思うとあれも世界一周気分を味わえる素晴らしいゲームだったなぁ。
マチュピチュ、ナスカ、アンコールワットも出てくる。
ムー大陸が一番胸熱だった。

 
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「王家の紋章」アルゴン王でお馴染み、アッシリア王国の展示もたくさんあった。
この長いクルクル髭、まさにアッシリアだ!

 
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古代ギリシャの植民市ミレトス(現トルコ)の市場門。
宮殿とかじゃなく市場の門でこの規模(´Д` )
ギリシャ方面も行けていないから見れて嬉しい!

 
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当時の邸宅の床に描かれていたというモザイク画。
中央の男性(伝説の人物。名前を忘れてしまった。。)の演奏に聴き入る動物たちの様子を表しているらしい。
とても美しくてしばらく見入った。
本当に竪琴の音が聴こえてくるようだった。

 
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これは現ヨルダンのアンマンにあったという、ウマイヤ朝のムシャッタ宮殿。
これも相当巨大なんだけど、やっぱり全体のごく一部らしい。
細かい彫刻には既にイスラムの偶像崇拝禁止が表れていて、モスクがあった右側の門だけ装飾が植物のみになっているという。

 
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イスラム芸術の展示も盛りだくさん。
息をのむほど美しいイスラム紋様と、ミステリアスな青が目に焼きついた。

 
有名な「ゼウスの大祭壇」は残念ながら改修中で見れなかった。
でも大満足な博物館だった!

 
続いてベルリンの壁の跡地へ。

 
壁が壊されたのは、現在からたった27年前の1989年。
今でもモニュメントとして壁の一部が残されており、多くの人が見物に訪れる。

無血革命として有名な「ベルリンの壁崩壊」だけど、崩壊に至るまでの28年の間には、この壁の手前でたくさんの血が流れた。
5千名以上が亡命を図り、200名以上の市民が失敗し殺されたという。

 
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実際に目にすると、物理的な幅や高さはそれほど大きくない。
でも当時はこの壁がどんなに高く、どんなに分厚く見えたことだろう。
たった27年前。
信じられない。

 
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壁の跡の上を、東と西で跨いでみた。
今はこんなに簡単に行き来できるのに。
なんとも言えない気持ちになった。

 
ユニークで都会的で、どこか少し陰鬱なベルリン。
街全体の雰囲気になんとも言えず惹き込まれた。
もっと腰を据えて滞在すると、また違った面が見えてくるんだろうなと思う。

明日はベルリン近郊のザクセンハウゼン収容所へ行く。

 
 
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2016-02-17 18.33.26
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2016-10-11 | Posted in Blog, ドイツNo Comments » 
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