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海外転出してはじめて「失った」と気づいたもの



2016年、期限を決めずに海外を周るために、私は以下のものを失った。

・仕事
・家
・定期収入
・社会保障
・日本にいなければ参加できないコミュニティ

これらの喪失感は大きかったけど、日本を出る前からある程度覚悟はしていた。

 
でも、覚悟をするどころか、国外に出て初めて「失った」と気づいたものがあった。
それは「社会との一体感」だ。

常に何かの組織に属していた自分は、組織の一員として肩書きをもらい、仲間と協働し、それを通じて社会とのつながりを無意識に感じていたのだと気づいた。
それは1人では得られない充実感や達成感だったし、ときには歯車としての苛立ちや虚しさでもあった。

失ってみてはじめて、役割があること、仲間と過ごせること、どこかで社会の役に立っていると感じられることが、自分にとってどれだけ大きい存在だったかを知った。
かつての仲間が日本で活躍し続けていることが、とても眩しいことに思えた。
ときに感じた虚しささえも、すべてを失った今に比べれば幸せだったのかもと思えたほどだ。

 
よく、フリーランスの最大の苦悩は孤独だと聞く。
歯車としての苛立ちが強かった頃は、孤独が悩みだなんてピンとこなかった。
むしろ羨ましくさえあった。
場所も時間も自己裁量で働けるなら、孤独になろうと構わないと思った。

 
今は本当に、よくわかる。
社会とのつながりを失うのってものすごく怖い。
むしろ組織に属することでつながりを得られるのなら、その方がよっぽど充実した人生を過ごせそうな気がする。

 
そこまでわかっていても、私はまたつながりを手放した。
フリーランスでも、社会とうまくつながっていられる人生もあるかもしれない。
あるいは逆に、つながりを本当に手放す覚悟がつくかもしれない。

 
 
というかそもそも、まずはフリーだけで食べていけるようにならないといけないんだけど。。
何かを語るにも、まだ土俵にすら立てていない。

 
 
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2018-11-20 | Posted in 海外ノマド, Blog, フィリピンNo Comments » 
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