Blog, カザフスタン

カザフスタンの地でネパールの音を聴く

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2016/8/16〜17
アルマトイ

 
ウズベキスタン入国まで半月もかかることが判明したため、アルマトイの滞在を予定より1日延ばしてゆっくりすることにした。

アルマトイはまだウズベキスタン領事館とケーブルカーしか行っていないので、街の中をゆっくり歩いてみた。

 
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アルマトイの街はまさに「大都会」だ。
といっても、これまで訪れてきた東南アジア諸国の大都市とは違って、いわゆる「ゴミゴミ感」が一切ない。
どこも混み合っていないし、道にはゴミ一つ落ちていない。
さらに景観が先進的で、とても洗練されている印象を受けた。
ウズベクビザ取得の目的のみで事前知識もイメージもほとんど無いまま来てしまったけど、あまりの先進感に圧倒されてしまった。

 
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道にある地図一つとってもデザインが秀逸なんだよなー
シンプルかつ外国人でも分かりやすい。

 
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歩道が東京以上にバリアフリー。しかも幅が広い。
歩道と車道が明確に分かれているだけでも感動なのに。
(これまでの旅でトラウマ化している)
もちろんバイクやトゥクトゥクが我が物顔で乗り入れてくることもない。

 
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かわいいデザインの公衆電話。
国際通話も可能らしい。

 
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噴射口が回転するユニークな噴水。やけに凝った噴水が多い。

 
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街中の至る所に花壇が設けられている。
オフィス街とか駐車場とか、景観が無機質になりがちなエリアにも常に大量の植物。
さぞ維持費がかかるだろうと思うけど、ここまで徹底していると感心してしまう。
実際歩いていてとても気持ちがいい。

 
ただ、いかんせん洗練されすぎていて、バックパッカー的には若干「来る場所間違えましたすみません」な気分になる気がしないでもない。
マックとかないっすかね。。

 
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共和国広場前に地下への入り口があって、入ってみると、

 
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これまた恐ろしく洗練されたショッピングモールだった。
ただ、ここはバックパッカーにもおすすめです。
何故なら

 
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とっても入りやすいフードコートがあるから。
フリーwifiもつながるし、なんと電源もある。

 
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ピザとポテトとレモンティー。
全部で2250テンゲ(¥660くらい)。
ファストフード万歳!
ああ痩せねば。。。

 
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横断歩道付近の地下スペースもバックパッカーにおすすめ。
ちょっとしたお土産物屋や食べ物屋がある。料金も安い。
この地下街でトランプもゲットしたけど、肝心のジョーカーが入っていなかったorz

 
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滞在中は夜は出歩かないようにしたけど、治安が悪い感じも一切しなかった。
ただ、アルマトイはテロ警戒レベルが中に設定されている都市でもある。
大都市だからこそ狙われてしまうんだろうけど。。
住みやすそうな素敵な街なだけに、早く警戒が解けて安心して出歩けるようになるといいなと思う。

 
宿に戻ってダラダラしていると、宿のオーナーが「是非ハープを聴いてみたいんだけど」と声を掛けてくれた。
「ハープを生で聴くのは初めてだ」と興味津々で聴いてくれた。

 
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若いカザフスタン人オーナーのシャキール。
とってもフレンドリーで親切。
今まで泊まった宿でもそうだったけど、ゲストハウスのオーナーは若い人が多くて、自分の中でとても意外だった。
どうしてオーナーになったのか訊ねると「自分のゲストハウスを開くのが夢だったから」と答えた。
そのために英語も独学で学んだそうだ。
夢ってもっと人生の遅い段階で叶えるものかとなんとなく思い込んでいたけど、生き生きとしている彼を見てそんなことないなと思った。
そもそも人生のうちに叶える夢や目的は一つじゃなくてもいいのだ。

 
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シャキールと一緒にゲストハウスを運営しているリダ。
シャキール同様、とってもフレンドリーで親切。そして可愛い。
英語の先生もしているそうで、当然英語がペラペラ。
ロシア語ができない自分のために、他の宿泊客との会話をいつも通訳してくれた。
ハープもさることながら小型マイクに興味津々で、ロシア語の「カチューシャ」という曲をマイクで歌って教えてくれた。
印象的なメロディーで覚えやすい。
ロシア語圏の国ならほぼすべての人が知っている曲らしい。
というか、後で調べたら日本でも結構有名な曲らしい^ ^;

 
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(この子の国籍を忘れてしまった、、、確かロシア人だったと、、、)
この子は「ハープのお礼に」と、なんとネパールの民族楽器を演奏してくれた。

 
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まずこれ、口にくわえて息を吹きながら指で弾いて音を出す。
ジャンルとしては笛にあたるのか?
後で調べてみたところ「モルチュン」とう名前らしい。
ギロの摩擦音を電子化したような、なんとも不思議な音が出る。
自分も試させてもらったけど意外に難しくて全く音が出せなかった。。

 
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続いてこちら、「シンギングボウル」という楽器。
お椀のような金属容器の縁を、棒で回すように摩擦して音を出す。
「うわんうわんうわん」という金属音が神秘的に響き渡る。
しかしこれは一体どういうタイミングで弾くものなんだろうか…

 
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こっちもやらせてもらったけど、これもなかなか上手く音が響かない!
見てる分には簡単そうなのになー。
てかこんな珍しい楽器を持ち歩いているこの子は一体何者なのだ。
ファッションもエスニックというかフォークロアというか、雰囲気が出ていて素敵だ。
「トラデッショナルなものが好きなの? そのピアスも素敵だよね」と訊くと、「このピアスは別にトラデッショナルじゃないよ。もちろん、どんなアクセサリーもそれぞれ歴史を持っているものだけどね」と、なんとも素敵な返事が返ってきた。
ミステリアスで面白い子だった。

 
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彼はカザフスタン人の宿泊客で、少しだけ英語が話せた。
職業は数学教師。
ハープに一番興味深々で、弾かせてあげたらとても嬉しそうにしてくれた。
その後、カザフスタンのいろんな場所の写真を見せてくれた。
素敵そうな場所がたくさんあった。
カザフスタンのことを全然知らずにきてしまったけど、もっと調べていろんなところに行ってみるべきだったかなーと思った。
特に冬の景観が素晴らしい。
恐ろしく寒いんだろうけど。。

 
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まるで友達の家で過ごさせてもらっているような、とてもあたたかい宿だった。
ほんの少しの時間だけど、彼らと交流できて嬉しかった。
うん、やっぱり英語勉強してきてよかった!
4カ月の努力は無駄じゃなかった。
まだまだ話せなかったり聞き取れなかったりで凹むことも多いけど(´Д` )

 
明日は陸路で国境を越えてキルギスへ向かう。

 
 
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2016-02-17 18.33.26
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2016-08-27 | Posted in Blog, カザフスタン2 Comments » 

コメント2件

 はちや | 2016.08.27 15:35

シンギングボウルはヨガや瞑想の時に使ったりしますよー!たぶんその彼女はスピリチュアル系寄りで少しかじってるんじゃないでしょうか?
それにしてもいいなーいいなー中央アジア!ビザ取りめんどくさがらずに行ってみようかしらって気になりました( ´ ` )

 シモーネ | 2016.08.28 1:49

>はちやちゃん
なるほどヨガや瞑想!
確かにそっち系の雰囲気だった!
いや〜なんかスッキリしたw
中央アジア面白いです!
ただやっぱり1人はなかなか心細いね( ´Д`)

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