Blog, カザフスタン
禁断の憂さ晴らし
アルマトイにいる間に次の旅程を決めないといけなかったが、ウズベキスタン行きを諦めたことによる喪失感が大きすぎて、調べ物にもなかなか身が入らなかった。
ときどきスカイスキャナーで安い航空券を探してみては、「まだいっか」と決断を後回しにする状態が続いた。
でも幸いというか不幸にもというか、アルマトイという街は腑抜け状態で過ごすにはある種「ちょうどいい」場所だった。
まず近頃のテンゲ安と円高で、物価が想像以上に安かった。
にもかかわらず雰囲気は完全に先進国で、必要なものは何でも手に入る、想定外に便利でお得な街だったのだ。
特にキルギスの大自然を目の当たりにした直後は、なんだかやけに「文明の匂い」を欲していた。
なんてったってここアルマトイには、
ところで自分はここアルマトイで幾つかの物資調達をする必要があった。
実はキルギスでは、地味に重要アイテムをたくさん無くしていた。
1.毛抜き
重要なんですよこれ。
特に女性にはわかっていただけると思うんですが、ほんと重要なんです。
ビシュケクのサクラゲストハウスで白髪抜きに夢中になっていたら、うっかり排水口に落としてしまった。
2.ウルトラライトダウン
唯一といっていい防寒着をまさかの紛失。痛すぎる。
これもサクラゲストハウスのキッチンで鍋つかみの代わりに使った際に、そのまま置いてきて無くしてしまった。
毛抜きといい、何故こうも無くし方がマヌケなのか。
3.極小折りたたみ傘
アラコル湖トレッキングの1日目にキャンプサイトで乾かしていたら、回収するのを忘れて出発してしまった。
気づいたのはアラコル湖到着後。
もちろん取りに戻ることはできなかった。
4.靴と靴下
無くしてこそいないものの、アラコル湖トレッキングで修復不可能なほどズタボロになってしまった。
ちなみにリュックも破けたけど縫ってなんとか誤魔化した。
ほんとどんだけだよアラコル湖!
というわけで、それらを調達するために、地元でも有名な「Mega」という巨大ショッピングモールに来た。
ちなみに中は撮影禁止。
あくまで旅行を続けるための物資調達が目的で来たわけだが、この時点でウズベキスタンの無念が晴らせていなかった自分は、バックパッカーが最もしてはいけない手段でその憂さを晴らしてしまった。
すなわち「買い物に走る」という手段で。
気がついたら何故か服3着も買ってたからなー(どーん)
ただ、言い訳させていただくなら、カザフスタンほんとに安かったんですよ!
ショッピングモールの普通にオシャレなお店で、チュニック1着6,000テンゲ(¥1,800くらい)とかですからね。
しかも幾何学模様がめっちゃ素敵で!
例えばこういうの。
好みど真ん中過ぎて買うのを我慢できなかった。
服だけでもウズベキスタン気分に浸りたかったのだ。
このモールで靴と靴下もかなり安く調達することができた。
買い物欲を満たし、宿でのんびり過ごしたり、お気に入りのカフェを見つけて入り浸ったりしているうちに、随分と気持ちも上向いてきた。
我ながら単純だ。
特にこの「nedalka」というカフェは、雰囲気・味・値段・接客すべて申し分なく、ほぼ毎日通った。
ホステルドムから徒歩10分くらい。
英語メニューもwifiもコンセントもある。
買い物よりもカフェ通いで散財しすぎな自覚は一応ある。
ホステルドムの面々は相変わらず気持ちの良い人たちで、この「baursaki」という伝統料理を振る舞ってくれたり、次の行き先を心配していろいろと情報をくれたりした。
とある日、宿泊客の1人でとても親切なニュージーランド人のカダックが「みんなでメイズに行くんだけど一緒に行かない?」と誘ってくれた。
はて、メイズって何だっけな
メイズメイズ…ああmaze(迷路)か!
で、迷路なんてめっちゃ面白そうじゃんと思ってノコノコ着いていったら、迷路は迷路でもホーンテッド迷宮、つまりお化け屋敷だったorz
ああなんで来てしまったんだ自分!!
ちなみに誘ってくれたカダック自身もお化け屋敷とは知らなかったらしい。
で、これがもうバカみたいに怖くて途中で失神するかと思った(←)
かなり本格的だったんだけど、スタッフのリダの友達がなんと手作りでやっているらしく、より良く改良するために体験して意見を聞かせてほしいということだったそうだ。
いや改良も何も現状で十分怖かったです(参考にならない客)
そのリダの友達がお化け屋敷での録画データを送ってくれた。
超怖かったのに、動画で観ると何故か面白い。
人が怖がっている動画というのは何故こうも面白いんだろう。
こうして気楽な毎日を過ごしているうちに、あっという間に次の国への出発日になった。
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