Blog, カザフスタン

ウズベキスタン断念

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2016/9/1
アルマトイ

 
今日はウズベキスタン領事館に行き、既に準備できているはずのビザを受け取る。
日本でもバンコクでもビザ取りに失敗し、想定外の独立記念日国境閉鎖でおあずけをくらいまくったウズベキスタンに、やっと入れるときが来たのだ!

 
…が、実はここに来て、ウズベキスタンに行くかどうかを迷っていた。
カリモフ大統領の重体報道が出たからだ。

日本のニュースサイトでも取り上げられていたが、このとき自分がいたカザフスタンでは、当然ながらテレビでも大々的に報道されていた。
宿の他の旅行者たちともこの話題になり、このときいた旅行者たちの間では、ウズベキスタン政府は否定しているがおそらく実際は死亡しているのではないかという見方が多かった。
(実際に死亡報道が出たのは確か3日だったと記憶している)

自分がまず不安視したのは、大統領交代にともなう内政混乱と治安の悪化だ。
強権的指導者が亡くなった機に乗じて、国内だけでなく周辺諸国含め、各反対勢力が不穏な動きを見せるのではないかという報道を多く目にした。
宿のオーナーでカザフスタン人のシャキールも、「旧ソ連からの独立以来初めてのことだから、これからウズベキスタンがどうなっていくのか全く想像できないよ」と言っていた。
また他の旅行者からは、「そもそもビザがおりないのではないか」「入国審査がより一層厳しくなりそうだ」「入れてもその後出れなくなるのでは」などの声も聞いた。

 
いくら初めてのこととは言え、国内はすこぶる治安が良いと言われるウズベキスタンに、そんなに急激に変化が生じるだろうかという気もした。
実際日本の外務相からも(このときはまだ)注意喚起すら出ていなかったし、今現在もウズベキスタン内に外国からの旅行者・居住者はたくさんいるはずだ。
そしてもし今後ウズベキスタン国内に混乱が生じていくのなら、むしろまだ入国できる今のうちこそ行っておくべきではないか。

 
でも何もかもは憶測であり希望的観測だった。
いくら考えても、大丈夫かどうかは結局、行ってみないとわからない。
そして正解がない以上、自分自身の基準で判断するしかないのだ。

 
自分の中で考えをまとめつつ、彼氏にも相談した。
向こうからは「行くべきじゃない。安全が最優先だよ」というシンプルな答えが返ってきた。
本当は訊く前から「行くな」と言われることはわかっていた。
そもそも中央アジア全域自体「できればスキップした方がいい」と言っていた人なのだ。
それでも訊いたのは、本当は自分の中でもほぼ固まっていた最終意志を、後押しする決定打が欲しかったからだ。
甘え以外の何物でもないが、彼氏からのこの返答を以てやっと決断できた。

ウズベキスタンに行くのを止めよう。

 
自己判断ながら、辛い決断だった。
ずっと「行ける」と思っていた。
行けるはずだった。
なのにどうして、こんなことに。

出国前にルートを決めるとき、同じように自分なりの基準でトルコ・イラン・エジプトを諦めた。
憧れの遺跡群やイスラム建築を、この目で直に見てみたかった。
そしてアジアからヨーロッパへの文化の変遷を、実際に東から西へ都市を辿っていくことで実感したかった。

でも、そうだ、ウズベキスタンに行けるじゃないか。
タシュケント、ヒヴァ、ブハラ、そして青の都サマルカンド。
シルクロードの中心と言われるこの街に行くことができれば、自分のルートに納得できる気がした。
以来、ウズベキスタンの各都市を歩く自分を何度も何度も妄想してきた。

それくらい、自分にとってウズベキスタンは「要衝」だった。
その目的を失った今、自分の旅に何かぽっかり穴が空いてしまった感じがした。

 
でも、自分にとって一番大切なことを見失いはしなかった。
安全を最優先に旅すること。
大切な人達に出来る限り心配をかけないこと。
これまでたくさんの人たちに見送ってもらって、将来を共に生きたいと思える人に出会って、その意志はさらに強くなった。

 
こうしてウズベキスタン行きを断念したわけが、その後すぐ移動する気にもなれず、5日に渡ってここアルマトイで腑抜けのように過ごした。

 
 
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2016-09-10 | Posted in Blog, カザフスタン2 Comments » 

コメント2件

 Passoa | 2016.09.11 13:59

ウズベク断念ですか。
安全最優先ということであれば仕方がないですね
いまだに不確定要素が満載ですし。
ちなみに私はいまだにビシュケクで
各国のビザ取り中。
まだあと2週間近くは掛かると思われるので
その間に情勢の情報を収集しつつ判断するつもりです。

 シモーネ | 2016.09.12 17:46

>passoaさん
自己判断ながら、無念です。。
キルギスで出会った、既にビザ取得済みだった日本人女性は、大統領死去後も無事ウズベク入れたみたいです。
これからウズベク入りする全ての皆さんの健闘を祈っています!
お互い気をつけつつ楽しみましょう☆

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