Blog, スペイン

パラレルワールドの村

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2016/11/17
アルバラシン

 
ヨーロッパを巡る中で、たくさんの可愛い街や美しい村を見てきた。
それぞれに良さがあったし、毎回違う感動を覚えた。
「一番」を決めることなんてできないと思っていた。

にもかかわらず、このアルバラシンという村は、そういった今までの感動の更に上をいってしまった。
「次元が違う」とでも言えばいいのか。

例えば、旅行本のキャッチコピーによく出てくる
「まるで中世から時が止まっているかのような」
「タイムスリップしたかのような」

といった気分は、今まで何度も味わってきた。

でもこの村は、時間軸だけの問題じゃないのだ。
「世界」そのものが違う。
言うなれば、「まるでパラレルワールドに来たかのような」気分を味わってしまった。

今でも写真を見返していると「あれは実は異世界だったんじゃないか」と思うときがある。
いやもうほんと、是非実際に行って見てきていただきたい!
(別に自分以外にも行ったことある人たくさんいるでしょうけども^ ^;)

 
なんかもう何を書いても陳腐なんで(←ブロガーにあるまじき発言)、写真をひたすら載せますね。
まず街の中の様子から。

 
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今まで訪れた街でも何度も「ドラクエみたいだなぁ」と思ったけど、ここはもう「みたい」じゃなくて、ドラクエ「そのもの」だと思った。
ホテルというより宿屋、商店というよりよろず屋。

 
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アルバラシン特有の、薔薇色の壁と石と木でできた家屋が並ぶ。
道を歩きながら上を見上げると空の狭さに驚く。

 
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ドアや窓格子がまたたまらない!
何かが封印されてそう。

 
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ドラゴンのモチーフがとても多かった。
この地に伝わるドラゴン伝説でもあるんだろうか。

 
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ここにもファティマの手。
アルバラシンもイベリア半島の多くの都市と同様、イスラム支配の歴史を持つ。
「アルバラシン」という地名も、この地に入植したベルベル人の一族「アル=バヌ・ラジン」に由来するのだという。

 
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この村ではATMまでも封印されているようだ。

 
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マンホールさえ反則級のかっこよさ。

 
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アルバラシンの村は中世から残る城壁に囲まれ、その外をさらに断崖に囲まれている。
村の中を歩いていると、「断崖」「城壁」「薔薇色の家」が一体化した景観の異様さに、ひたすら圧倒され続ける。

 
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この山の、中央から少し右上のあたりに

 
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家があるんですけどね。
道が見当たらないんですよ。
えっここマジでどうやって行くの??
魔女が夜な夜な箒で飛んでいってるとしか思えない(←)

 
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アルバラシンは猫天国でした。
というかむしろ人間を滅多に見かけない。

 
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これ、村のメインの広場なんですけどね。
無人だった。まさかの。
なんかもう怖いよ!
ほんとに異次元に来てしまったんじゃないかと錯覚する。
※実際は村の中にはポツポツとですがちゃんと住民も観光客もいました

 
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この時計は異次元の時を刻んでいるに違いない

 
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村を上から見下ろすべく、城壁のある丘の方へ登っていく。
なかなかの野趣溢れる道。

 
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この石造りの城壁がすごくかっこいいんですけど、何よりすごいのは、この城壁が特に何も管理されておらず、誰でも登り放題なところなんです。
しかもこの城壁、

 
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階段にも通路にも、何もない。
例えば手すりとか柵といったものが、ない。
つまり、足を踏み外したら奈落の底。
超怖い! リアルカイジか!

ちなみにスペイン人の観光客の方々は余裕で登ってました。
自撮りもしまくってたり、なんなら上で走ってた。頭おかしい(←)
自分は怖くて登れませんでした。うう。。

 
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この窓から城壁の外に出れば元の世界に帰れるのかもとか思って、

 
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くぐったけど、裏側に来ただけだった(←当たり前)

 
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城壁の上は怖いので、横を歩いてひたすら登る。
しばらく登ると、

 
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出たーアルバラシン全景!!
旅本やサイトでよく見るのはこの景色だ。

 
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ああ、もう、いつまででも見てられる

このままここで日が暮れるのを待つ。

 
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夕日は村の向こう側の山の後ろに沈んでいく。
やがて街灯が点くと、

 
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この世のものとは思えない美しさ!

 
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幻覚を見ているみたいだ

 
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そして夜。
もはや何かの魔法で光っているとしか思えない。

 
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夜の村の中もたまんないです。
人が全然いなくて、いなすぎて逆に安全というパターン。
でも不思議と怖い雰囲気はなかったです。
昼の無人広場の方が怖かった^ ^;

 
以上、アルバラシンの魅力を少しでも伝えられただろうか…!
自分は村の中と城壁周りだけで終わってしまいましたが、崖下を流れる川の周りもトレッキングコースになっていて面白いらしいです。
あと、村の周りの山々には洞窟がたくさんあって、ここも勝手に入り放題っぽい。
寛容というかなんというか(´Д` )
それだけまだ観光地化していないということなのかもしれないけど。
自分は宿代さえ安ければ1週間くらい滞在して探検しまくりたかったです。

でも惜しむらくは、この感動を誰とも分かち合えなかったことだ。
村を歩いてる間感動しっぱなしだったのに、一人で奇声を上げるわけにもいかず、ずっと「…っ!!」「…っ!!」ってなってた。
こういうとき一人旅はほんと淋しいと思う。

 
 
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2016-11-28 | Posted in Blog, スペインNo Comments » 
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