Blog, フィリピン

対等コミュニケーション欲

2016/4/3
台北→セブ→ドゥマゲッティ

 
深夜発の便でフィリピンへ向かう。
到着後そのまま入寮手続きのため、今日は長い1日になる。

 
ハープを奪い取られて（←別に奪い取られてはない）絶望状態でラウンジに向かった。
台北の桃園空港にも、プライオリティパスで無料利用できるラウンジがあるのだ。

国際空港のラウンジは軽食・ドリンク・お酒が食べ放題飲み放題、電源ありWIFIありの天国だと専らの評判だ。
ここはもう、天国で生きる気力を取り戻すしかない。

 

おお、ラグジュアリー感つまり場違い感はんぱないな、、、
自分のような下賤の者が入っていいんだろうか、、、

 

本当に軽食食べ放題だった。
こんな場所がこの世に存在するなんて。
ご飯食べたらすっかり元気になった。
うん、いつまでもくよくよしてても仕方ないしな！
我ながら単純すぎる。

でも軽食提供エリアは、この後すぐ片付けられてしまった。
23時過ぎてたからなー＾＾；
そしてラウンジまた貸切状態だった。
ラウンジ1人っきりってなんか淋しい。

 
台湾からフィリピンは近くて安い。
3時間ちょっとでセブに到着。
イミグレの黒人のお兄さんがにこやかに「コニチハー」と言ってくれた。

さあ台湾ドル両替しなきゃおおジョリビーだ空港寒いなお腹減ったなそして眠いないやそれよりなによりハープ！！

 

うああああ無事だったああああ

1人にしてほんとごめんんんん

よかったよおおおお

 
しかしまだ試練は続く。
自分が入学する語学学校は、このセブ島ではなく、ここから飛行機を乗り継いだ先のドゥマゲッティという街にある。
つまりもう一度飛行機に乗らないといけない。

ハープケースにさらに服を詰め込み、万全を期してカウンターへ向かった。
ハル・ベリー似の美女が受け付けてくれた。
そういや成田で一生懸命対応してくれた菊地亜美は元気かな。

さて結果ですが、
遂に持ち込めました！
3フライト目にしてやっと！
ハル・ベリーありがとう！

3フライトの結果をまとめると、

成田→台北（バニラエア）：もう1席購入
台北→セブ（セブパシフィック）：預け荷物
セブ→ドゥマゲッティ（セブパシフィック）：手荷物

となる。
1勝1敗1分といったところか。
うーんまだ傾向が読めないな。。

 

出発まで時間があるので、早めの朝ご飯。
バーガーセット150ペソ（￥364くらい）。

ほんと生きててごめんなさいってくらい英語が話せなくて、毎回注文でまごつくんだけど、その都度なんとかなってしまっている。
このバーガーセットも、メニューの前で固まっていると店員さんが「ハムバーガーでいい？ トッピングはチーズでいい？ ドリンクはホットコーヒー？」って感じで全部決めてくれて、自分はただ頷くだけだった。
「旅行するだけなら英語ができなくてもなんとかなる」っていうのはこういうことなんだなーと思った。

ただ、親切に助けてもらって嬉しいんだけど、毎回なんとも言えない淋しさも感じる。
きっと「旅行を楽しみたい」という以前に、「誰とでも対等にコミュニケーションしたい」って欲があるんだろうな。

 
搭乗時間まで、メール送ったりネットサーフィンしたりして過ごす。
マクタン空港ではFacebookアカウントでログインできるwifiがあったのでそれを使った。

 

いよいよドゥマゲッティ行きの飛行機に搭乗！
かなり小型の飛行機だった。
この時点でちょっと嫌な予感はした。

搭乗後、嫌な予感は的中した。
座席上の収納にハープが入らない！
正確に言うとハープは入るんだけど、蓋が閉まらないのだ。

CAさんに非情にも貨物室への収納を告げられた。
空席が結構あったのでそこに置かせてもらえないか聞いたけど、頑なに「ダメ」と言われてしまった。

うわああああせっかく持ち込めたと思ったのに！！
天国から地獄とはまさにこのこと！！

 
セブからドゥマゲッティまでは約1時間のフライト。
ハープが心配で気が気がじゃなくて眠れねーよと思ってたけど、いつの間にかぐっすり寝てた（←）
起きたときにはもう着陸していた。

 

ハープ、今回も無事だった！！
ああもう、心臓が持たないよ。。

やっぱりこのサイズのハープを持って世界一周するなんて無謀だったんだろうか。
今後1年ずっとこんな思いをするのかと思うと、気が遠くなった。

でもまだ諦めるには早すぎる。
今回のことで、チェックインが通ってもまだ安心できないということがわかった。
現段階でハープを持ち込むために必要と考えられる条件は以下。

・チェックインカウンターのスタッフが見逃してくれること
・該当便がすいていること（座席上の収納に余裕があること）
・該当便が中型以上の機体であること

 

というわけで、寿命が縮む思いはしつつも、留学先に無事到着！

ドゥマゲッティ空港の外の待ち合わせ場所に、学校の担当スタッフ2人が迎えに来てくれていた。
とっても可愛い現地の女性と、もはや現地民にしか見えない溶け込み具合の日本人男性。
これから8週間お世話になります！

本当はマニラからの便で自分より先にもう1人来る予定だったそうだが、なんとマニラ空港が停電になり、出発が大幅に遅れてしまい、まだ到着していないということだった。
もう1人の到着時間が見えないので、先にトライシクルで学校に向かうことになった。

 


ああ…

 


すごい

 
殺人的な紫外線
荒々しい運転のトライシクル
ノーヘル複数乗りのバイク
スラムで暮らす人々
物乞いの子どもたち
この土地が発する凄まじい熱量

先進国の「THE・ツーリスト向け」の場所しか行ったことのない自分が、ずっと「テレビの向こう側」だと線を引いていた世界が、すぐ目の前にあった。
働きながら学びながら遊びながら堕落しながら、心の奥底でずっと「見てみたい」と切望していた光景だった。
感動と興奮で胸が震えた。

 
学校に着いて部屋に案内してもらった後、マニラ空港経由のもう一方と合流し、スタッフさんから簡単に学校生活の説明を受けた。
その後ダウンタウンを案内してもらい、当面の生活用品を購入し、ATMで必要な現金を引き出した。

 
解散後、今日もまたお昼を食べ損ねてしまっていたので、遅めのランチを取りに学校最寄りのレストランへ。

 

漢字の世界からアルファベットの世界へ来たんだなー。
スタッフさんについ「謝謝」って言いそうになる。
海外旅行は頭の理解が追いつかなくて慌ただしい。

 

マンゴースムージー70ペソ（￥170くらい）
美味い！
砂糖の味があまりしなくて、マンゴーの純粋な甘みが強い。
マンゴー独特の青くささも生きていてそれがまた美味しく感じる。

 

サーモンのグリル365ペソ（￥885くらい）
普通に美味しいし量もたっぷりで嬉しいんだけど、初日からだいぶ贅沢しちゃったな。
節約しないとなー

 
昼食後、部屋で少し横になるつもりがそのまま寝てしまい、起きたら19時だった。
シャワーを浴びて荷解きしてハープ練習してブログ書いて、ちょっとダラダラして24時に就寝。
明日からフィリピン留学編のスタートだ。

 
 
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