Blog, フィリピン

生まれてはじめて虹をくぐった日

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2016/6/14
留学72日目(ドゥマゲッティ)

 
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昨日のブログに対して、父から「セスナは『運転』じゃなくて『操縦』だろ、日本語忘れたのか」とありがたいツッコミをいただきました。
確かにorz
というわけで今日から修正させていただきます。お父さんありがとう!
そしてよく考えたら英語でdriveって言ってたのも間違いだった。調べたら「操縦」はflyもしくはpilotらしいです。
ずっとdriveって言ってたよ恥ずかしいorz
***

 
4時起床。

5時過ぎにLさんに迎えに来てもらった。
向かうのはフィリピン航空やセブパシフィックも発着するシブラン空港。
生徒さんのピックアップで何度も来てるけど、今日はLさんが通う航空学校の建物にはじめて入らせてもらった。

 
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こちらが今日乗るセスナだそうです。
かっこいい!!
てかこれ本当に飛ぶんですか?
そして自分は本当に乗るんですか?
そしてLさん本当にこれ操縦できるの?(←失礼)
ここまで来てもまだ半信半疑だった。

 
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取調室のような部屋に通されて出発時刻まで待機。
この時点で緊張マックス。
持参した酔い止めを飲んで大人しく待つ。

 
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Lさんがフライトプランなるものを書き始めた。
見せてもらったけど、何を書いてるのかさっぱりわからないw
「普通はPC入力なんだけど、ここはフィリピンだから手書きでカーボンコピーなんだよ」と苦笑いで教えてくれた。

 
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メカニック担当の方たちとLさんが綿密に機体をチェックする。
日差しが強いのでかなり暑そうだった。
涼しい部屋でただ待ちながら覗いてるのが申し訳ない。
とか思いつつちゃっかりLさんを隠し撮りして遊んでた。

 
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右がLさんの先生で、今日のフライトの機長さん。インド人だそうです。
Lさんの方が年上らしいんだけど、どこをどうとっても機長の方が年上に見える。

 
そうこうしているうちに時間が来た。
何も特別な準備をすることなく、サクッと乗ってしまった。
さすがにサンダルはいかんだろうと思って2カ月ぶりくらいに靴履いてきたけど、多分サンダルでも問題なく乗れたと思う。それくらいカジュアルな搭乗。
一方で内面は緊張のあまり吐きそうだった。
機内で吐いちゃったらどうしようとか考えた。
Lさんと機長は計器をいじったり管制塔と話したりながら粛々と離陸の準備を進めていた。

いよいよエンジンが全開になって走り出したところで、自分もやっと覚悟を決めた(←遅い)
最低でも吐かないことを目指そうと。

でもいざ飛ぶと、

 
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恐怖は一瞬で消え去った。
走り出してから離陸までが早すぎて、驚く暇もなかった。
真後ろ以外、視界の全てが空、空、空。
ただただ感動。
自分がついさっきまでいたネグロス島を空から見下ろす。

 
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でもそれも束の間で、あっという間に隣のシキホール島上空まで来てしまった。
フェリーだと1時間かかるのに、セスナだと5分で着いてしまった。本当に早い。

 
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空から見たシキホールの海は、陸からとはまた違った美しさだった。
サンゴ礁が、まるでオーロラの海バージョンだ。
大好きなシキホール島を、まさか空から味わえる日が来るとは。
旅行って本当に、何が起こるか予想がつかない。
旅行というか、まだ留学だけど。

 
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Lさん本当に操縦しとる…!(←)
英語でやりとりしながらテキパキ動いてらっしゃる。超かっこいい。
機内は物凄い音なんだけど、乗員は全員トランシーバー付きのヘッドセットをつけているので、騒音は最小限の中で会話することができる。

 
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Lさんと機長は飛行中ずっと計器調整のやりとりをしていた。
話してる英語はわかるんだけど(ほとんど数字だった)、具体的に何をどうしているかはさっぱりわからない。当たり前か。
唯一わかったのは、とにかくすごく難しそうだということだけだった(なんとも低レベルな感想ですみません)。
当たり前だけど、飛行機を飛ばすのって大変なんだなと。
普段かなり気軽に乗っちゃってるけど、これからはパイロットさんたちに感謝しながら乗ると思う。
それにしても自分のような無知な人間が興味本位で乗ってしまって、なんかちょっと申し訳なくなった。
もっとわかる人で乗りたい人がたくさんいるだろうに。
もうちょっと調べてくればよかったな。

 
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後で知ったんだけど、当初はシキホール上空だけまわる予定だったのを、機長がサービスでアポ島まで足を伸ばしてくれた。
うわあああありがとうございます!!

 
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シキホールも空から見ると小さく感じたけど、アポ島に至ってはまるで模型のように小さかった。
水たまりに取り残された1匹の魚のようにも見える。

 
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雲と並行飛行。

 
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竜の巣のような雲の下に雨が見えた。

 
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その付近まで飛んでいくと、窓に雨がぶつかり出して、

 
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不意に虹が現れた。
多分、生まれてはじめて上から虹を見た。
セスナはそのまま旋回して、虹の中を突っ切った。
現実の景色とは思えないほどファンタジックだった。
ヴェネツィアのゴンドラで橋の下をくぐるよりも、願いが叶いそうな気がした。

 
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乗っていたのは体感で30分くらいだった。
まず海側から着陸。
シブラン空港の滑走路は海岸ギリギリまで伸びていることを今日知った。
離陸よりも着陸が難しいことくらいは自分も知っている。
Lさん頑張れ!とテレパシーでエールを送った(多分届いていない)。

 
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グングン近づいて、

 
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ナイスランディング!
Lさんすげー!!
全然揺れなかったよ!!

 
着陸してまたすぐ離陸。
次は陸側からの着陸訓練。

 
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最初から地上がかなり近い。
陸側の方が難しそうだけど、

 
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こちらもナイスランディングだった!
着陸の瞬間の真正面の風景を生で見たのがはじめてで、後ろから見てるだけでもちょっと怖かった。
後で聞いたら、Lさんも乗り始めたばかりの頃はすごく怖かったそうだ。

 
無事機体を降りてから、精一杯の英語でLさんを労った。
ユーワーグレイト!
イットワズソーコンフォータボ!
ハウラッキーアイアム!
これ労いになってんのかな^ ^;
実際、普段乗るジェット機よりも全然揺れなかった。
機体が小さい分、当然揺れるものだと思ってたから意外だった。
謙遜かもしれないけど、今日は快晴で風もなかったからラッキーだったとLさんが言っていた。

 
フライトは午前中で終わったので、学校に戻れば授業が受けられたんだけど、何を勘違いしたのか自分は午後までかかると思い込んでいたので、今日は授業も全部キャンセルしてしまっていた。
Lさんにそのことを話すと、航空学校の授業が終わった後、Gくんも合流して、ちょっと遠いレストランまでバイクで連れて行ってくれた。

 
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先週末は内陸に登っていったけど、今日は海沿いをひたすら北上した。
バイクの2人乗りもすっかり慣れた。
山も楽しいけど、海沿いを走るのもすごく気持ちいい。

 
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azalea restaurant
ドゥマゲッティから海沿いをしばらく北上、途中で左折して山をクネクネ登ると現れる。
ここもTIEERA ALTAに負けず劣らずの超絶オシャレレストランだった。

 
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テラス席から海と山が一望できる。
かなり高い位置にあるんだけど、下に流れている小さな川の水音が聴こえるくらい静かだった。
しかも涼しい。
ここはフィリピンじゃないんじゃないかと錯覚してしまう。

 
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角度によってはモップにしか見えない犬と、

 
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色鮮やかだけどどこか虚無的なインコがいた。

 
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ハムチーズサンドとマンゴーシェイク。
3人で景色を見ながらのんびり過ごした。この上なく贅沢な時間。
フライト中撮った写真を2人に見せていると、Lさんがぼそっと「早く旅客機に乗りたいなぁ」と呟いた。
Gくんもそうなのかと聞くと、「そりゃそうだよ、旅客機を操縦したくて今訓練してるんだから」と。
セスナもすごくかっこいいと思ったけど、そういうもんなのか。

Lさんは早起きした上にセスナを操縦した上にさらにバイクで山道も運転して、すごく眠そうだった。
うう、いつも甘えてしまって本当にごめんなさい。。
せめてお昼を奢らせてもらおうとしたけど、2人とも払わせてくれなかった。
こんな素敵な場所に連れてきてくれて、滅多に見れない空の景色まで見せてくれて、感謝してもし尽くせない。
お金以外で恩返しできることを見つけないといけない。

 
学校に着いたのが16時過ぎ。
Lさんを授業に少し遅刻させてしまった。あうううますますごめんなさい。。
LさんGくん本当にありがとう!!
LさんもGくんも自分も、ドゥマゲッティにいられる時間はあと僅かだ。
残りの期間、後悔しないように、みんなで楽しく笑って過ごせるといいな。

 
17時からグループレッスンに出るつもりが、部屋に戻ったらつい横になって寝てしまった。
起きたらすっかり夜。
昨日あまり寝れなかったのとかなり緊張したのとで疲れが出たらしく、起きても歩くとフラフラした。
なんかまだ夢を見ているような気分だ。
写真を見返してニヤニヤしながらブログを書いて、少し仕事してハープ練習して英語ちょっと勉強して、24時就寝。

 
 
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2016-06-15 | Posted in Blog, フィリピン2 Comments » 

コメント2件

 jk | 2016.06.15 15:02

아는 사람 덕분에 좋은 경험을 하셨네요. 돈을 떠나서 쉽지 않은 일인데
좋은 사람 만나서 더 좋았을 것 같아요.
글 잘 보고 갑니다.

 シモーネ | 2016.06.15 20:47

L 씨의 동생!
읽어 주셔서 감사합니다.
정말 좋은 경험이었습니다.
당신의 오빠는 대단한 사람입니다!

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