Blog, モロッコ

屋台の捌かれ待ちの鶏になったような

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2016/11/5
トドラ、ティネリール

 
アトラス山脈の南側、ワルサザードからエルラシディアまでを結ぶ「カスバ街道」は、モロッコ屈指の絶景スポットと言われている。
最も有名なのは、世界遺産にも登録されている「アイト・ベン・ハドゥ」のカスバ(要塞跡)。
そして今いるトドラ渓谷は、このカスバ街道の途中地点にあたる。
さらに「ノリコハウス」は、そんなトドラ渓谷のど真ん中に建っている。

 
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だからもう、部屋の窓から見える景色が既に絶景!

 
宿の外をティネリール方面に向かって散歩してみた。

 
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カスバはアイト・ベン・ハドゥだけでなく、街道の至る所に点在しているらしい。
ノリコハウスのすぐ近くにも褐色のカスバがそびえていた。

 
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道の両側に大迫力の山々。
まさに渓谷。
草木がないので、雨が降る度に山の上から川が流れ、渓谷の低い位置の道は水に埋もれてしまい通れなくなるそうだ。

 
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川では地元の女性たちが洗濯していて、畑では男性とロバが農作業をしていた。
観光地とはまた少し違う、現地のリアルな生活の様子を垣間見た気がした。
通りかかる子どもたちがみんな素朴で人懐こくて、手を振るだけで喜んでくれるので、調子に乗って皇室ばりにお手ふりしまくった。

 
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手づくり感溢れる橋にグッとくる

 
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モロッコの椰子の木は幹が黒い

 
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川の下流の方まで来た。
渇いた大地の中にスッと現れる緑と水。
このオアシス感がたまらない。

 
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一度宿に戻って、今度はミニバスでティネリールへ。
いよいよモロッコのローカルハマムに行く時が来た!
しおんさん、ゆみちゃん、ともこちゃん、ふーみんさん、カホちゃん、自分の6人で挑む。

 
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ハマムの場所はノリコさんや他の宿泊客のみなさんが教えてくれた。
ティネリールのバス乗り場から徒歩10人分くらい。
この公園の奥にあった。

 
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女性入口と男性入口を示すイラスト。
シュール

 
ハマムは入場料、垢すり手袋、垢すりマッサージ全部合わせて53ディルハム(¥575くらい)と格安。
受付で入場料を払って中に入り、脱衣所で服を脱ぐ。
ちなみにハマムは全裸ではなく、パンツだけ履いた状態で利用するのがルール。
温泉文化の日本人としては全裸よりもパンツ一丁姿の方が10倍くらい恥ずかしく感じた。
着替え含め荷物は全て中のお姉さんが預かってくれた。

で、ここから先の体験はなかなか衝撃的だった。

まず、バケツと黒い練り石鹸のようなものを渡される。
バケツにお湯を汲んで、水分を含みながら練り石鹸を全身に擦り付ける。
後で知ったんですが、これをやることによって垢が出やすくなるらしいです。
やり方がよくわからずあたふたしていたら、隣にいた現地のお姉さんが突然自分から石鹸を奪い取り、代わりに全部やってくれた。
顔から足先まで、もうお姉さんに為されるがまま。
優しいし有難いけどビックリした。。

石鹸を擦り付けた後は、垢すりマッサージの順番待ち。
垢すりおばちゃん2人に対し6人で乗り込んでしまったので、3人ずつ分かれて並んだ。
うら若い美女たちもパンツ一丁で座って並んでいると、動物園の猿のように見えてしまう。

いよいよ垢すりマッサージ。
おばちゃんに最初に選ばれたのはともこちゃん。
突然グイっと腕を引っ張られ、すごい勢いで壁ドンされ、そのままノータイムで垢すりが始まった。
あまりの勢いに、残りのメンバー全員ドン引き。
まるで釣り上げられたマグロが即捌かれていく様子を見ているようだった。
その後も床に押し倒され裏返され脚を開かされ。
未だかつて人がここまで動物的に扱われたことがあっただろうか。

しかもこの状態を、順番待ちしているメンバーに晒し続けなければならない。
待ってる方も、見ちゃ悪いと思いつつ、すぐに我が身なので顛末が知りたくてつい凝視してしまう。
というか普通に面白がってワーキャー言いながら見ていた(←)
そんな他人事ノリも、自分の番が近づくに連れ緊張に変わっていく。
まるでバンジージャンプの順番待ちをしているような、あるいは屋台の捌かれ待ちの鶏になったような時間だった。

ついに自分の番が来た。
おばちゃんの垢すりがものすごく強い!
首や鎖骨のあたりは痛くて声が出そうになってしまった。
でも腕や足は意外と気持ちいい。
痒いところに来ると「あーそこもっとお願いします」とか言いたくなる。
そして面白いくらい大量に垢が出る。
出れば出るほど肌が白くなっていくような気がして(←気のせい)見ていて楽しかった。
裏返されて脚を開かされてからは、もう羞恥心を無くすしかない。
おばちゃんには全てが丸見えの状態になる。
パンツも何度もズラして半ケツ状態にされ、あんなところもこんなところも垢を擦られた。
こんな経験もう二度とできないだろうなぁ…

ところでどーでもいい話ですが、手を持ち上げられて腕を擦られているとき、自分の指先がおばちゃんのおっぱいに当たって、その感触がとても気持ちよかった。
(おばちゃんはホルスタイン級の巨乳だった)
おっぱいというものは男女問わず気持ちいいものなんだなーと悟った。
後で宿の何人かにもこの話をしたらみんな同意してくれたので、多分自分だけじゃないと思う。多分。

 
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とにかくめっちゃ面白かったハマム!
帰りは、美味しいと評判のヨーグルトを買ってみんなで食べた。
お風呂上がりのコーヒー牛乳ならぬ、お風呂上がりのヨーグルト。
このヨーグルトが本当に美味しかった!
ティネリールに行くときは是非お試しください。
場所はノリコさんが教えてくれます。
テイクアウトで4ディルハム。イートインも可能。

 
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宿に帰って夕食。
ノリコハウス名物の鯖丼!
鯖缶をフレーク状にアレンジしてご飯にかけた料理。
泣きたくなるほど美味しかった。
フレークを瓶詰めして持ち帰りたくなった。
日本でも作れるかな。帰ったら作ってみたい。

 
夕食後、タカコさんにねだってフルート演奏を聴かせてもらった。
あまりの上手さにビックリした。
フルートで音を美しく出す難しさは少しなら知っているから余計に。
まるでCDを聴いているかのような、艶があって伸びやかな音色だった。
ノリコハウスのリビングが一瞬でコンサート会場に変わってしまった。

しかもタカコさんは伴奏音源と楽譜集を持参していて、楽譜集の中からリクエストを受けて演奏するスタイルだった。
自分もハープでこれがやりたかった…!
レパートリーが足りなくて未だできず。
いつかできるようになるんだろうか。。

タカコさんと自分のレパートリーで「涙そうそう」だけ被っていたので、なんと無謀にも即興コラボで合奏させてもらった。
タカコさんがフルートでメロディを吹き、自分がハープで伴奏する。
他の楽器と即興でコラボさせてもらったのは初めてで、緊張したけどすごく楽しかった!
合奏自体も久々だったので、とても嬉しかった。
たくさん間違えたけど(´Д` )
タカコさんと自分では楽譜の調が違ってたんだけど、タカコさんが即興で自分の方に合わせてアレンジしてくれた。すごすぎる!

タカコさん、素晴らしい経験をさせていただきました!
本当にありがとうございました^ ^
聴いてくれた皆さんにも心から感謝!

こうして今日もノリコハウスの幸せな夜が更けていった。

 
 
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2016-11-15 | Posted in Blog, モロッコNo Comments » 
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