Blog, カンボジア

ここは本当に下界なのか

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2016/7/30
シェムリアップ2日目

 
今日はシェムリアップ郊外の遺跡を周るツアーに参加する。
プレア・ヴィヒアコー・ケーベン・メリアの3箇所を周ることになっている。
ちなみに費用はガイド・昼食・夕食・送迎付きで108USDだった。(各遺跡のチケット代は別)

 
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6時45分、ほぼ予定時刻通りにガイドさんが宿のロビーに迎えに来てくれた。
カンボジア人ガイドのポンさん。日本語がお上手。
メコン川ツアーのときの哲ちゃんは元気かな…

参加者は既に全員バンに乗り込んでいて、自分が最後の1人だった。
参加者は男性1名と女性2名、自分を入れて計4名。
偶然にも全員1人旅だった。
今日1日よろしくお願いします!

 
まずは1箇所目、プレア・ヴィヒアへ。
プレア・ヴィヒアはカンボジアとタイの国境付近にある寺院で、シェムリアップからは車で3時間くらい。
ガイドさんがカンボジアの歴史や文化についていろんな面白い話をしてくれたり熟睡したりで、ほとんど暇せずあっという間に着いた。
途中ではポルポト一派が失脚後に逃亡してきたという街も通る。

 
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チケット売り場でポンさんがまとめてチケットを買ってくれた。
ちなみにチケット購入にはパスポートもしくはパスポートのコピーが必要。
その後バンから四駆に乗り換えて、山の上の遺跡へ向かう。

 
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ここからはまるでテーマパークのアトラクションのようだった。
いやもう信じられない角度を登ってくんですよ!
写真じゃ伝わらないかなーくそー

 
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体感的には60度くらいの急斜面を、上下に激しく揺れながら登っていく。
当然かなりのGがかかるので、みんな車に必死に捕まる。
登りもさることながら下りがほんと怖かった。
でもアトラクションみたいでちょっと、いやかなり楽しい。

 
山の上の集落で四駆を降りて、ここからは徒歩で遺跡に向かう。
カンボジアの軍人たちとその家族が暮らす集落。
この場所ではカンボジアータイ間でプレア・ヴィヒアの所有権を巡って何度も争いが起き、つい数年前まで日本の外務省も危険度を渡航回避レベルに設定していたらしい。(現在は解除されている)
故に現在も常にカンボジア側・タイ側それぞれに軍隊が配備されている。

 
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戦争時の防空壕もそのまま残っている。

 
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この階段の向こう側にタイ側の国土を見下ろすことができる。

 
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寺院入口付近の修復中の遺跡に、カンボジアとユネスコの旗が掲げられていた。
2008年に世界遺産に登録されて以降、プレア・ヴィヒアはカンボジア領として定着したそうだ。

 
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第一の参道。ここを奥まで進むと、

 
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第一の寺院がある。
この「参道→寺院」の構造を3回繰り返す。

 
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プレア・ヴィヒア寺院はこの山岳地帯で採石された石で建てられていて、アンコール遺跡などに使われている石よりも鉄分を豊富に含んでいるため、比較的保存状態が良いらしい。
今もなお堅牢に残る石造りの佇まいは、少しギリシャの古代遺跡とも雰囲気が似ている気がした。

 
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有名な天空絶景はこの3つの「参道→寺院」の先にあるけど、その前の時点でも既に素晴らしい眺望。
遺跡のすぐ横に崖があり、そこからすぐ遥か下を見下ろせる。
今自分が立っている場所がまさに「天空の神殿」だと実感させられる。
むしろ「ここは本当に地上の世界なんだろうか」って気さえしてくる。

 
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最後の寺院を抜けると、こんな風に視界が開けて、

 
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出ました、絶景。
遥か天空から眺めるカンボジアの大地。
限りなく広い平地で、今なお大部分をジャングルが占めていることが一目瞭然。

 
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思わず言葉を失ってしまう。
改めて、自分たちはいつの間にか天上界にきてしまったんじゃないかとか思ってしまう。

 
いやー素晴らしかった、プレア・ヴィヒア。
来れたことに感謝。

 
山を降りて、続いてコー・ケー遺跡へ。
ここからは確か1時間半くらい。

 
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遺跡見学の前に、コー・ケー遺跡近くにある食堂でランチを食べた。
カンボジア料理。なかなか美味しかった。

 
ランチ後、いよいよコー・ケー遺跡。

 
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アンコール建築には珍しい完全ピラミッド型の「プラサット・トム」。
神秘的なまでに美しいピラミッドだ。

 
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なんと頂上に登ることができます。

 
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ただし階段はかなりしんどい。

 
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登りきるとこんな感じ

 
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これまた絶景。
なんかもう、こんなこと思うと罰あたりな気がするけど、こんな景色を見ちゃうと、神様の気分になっちゃうよね。
眺望があまりにも現実離れしていて。

 
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真下を見下ろすとかなり怖い。

 
続いてプラサット・プラムへ。

 
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もう、予めこうなるつもりだったんじゃないかってくらいの、遺跡と木の一体感。

 
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「おいおいファンタジーか」って突っ込みたくなるような入口。
いっそCGにさえ見える。
でもこれ、現実なんですよ。信じられん。

 
そしてラスト、ベン・メリアへ。

 
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未だ世界遺産登録がされておらず、ほとんど手付かずのまま荒廃の一途を辿っているベン・メリア。
密林の先に突然ヌッと現れる。

 
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まさに廃墟、本物の廃墟だった。
ガイドのポンさんの案内に従って、堆く積み上がった石の上を登ったり、今井も崩れそうな狭い入口から遺跡の奥に入っていったりする。
もはや観光というより探検・冒険の趣だった。
この「廃墟」を「探検」できる感覚が、まさに人気の要因なんだろう。
世界遺産に登録されたら修繕の手が入り、今の「THE・廃墟」感はおそらく失われてしまう。
そのことを嘆く人も多いかもしれない。
でも地元カンボジア人にとっては、神聖な祈りの場所を壊れたままにしておくのは、心が痛いのだとポンさんは言っていた。

 
以上、郊外3遺跡の見学が終了。
胸いっぱいのツアーだった。
最後にレストランで夕食。

 
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オシャレで優雅なレストランの連れていかれて驚いた。
メニューは昼と若干被ってはいたけど美味しかった。
参加者の皆さん素敵な人たちで、夕食を食べながらお互いの旅行の話を聞いたり、遺跡の見学中もお互いに写真を撮りあえたりして楽しかった。
全員1人旅だったから逆にすぐ親近感を持つことができた。
連絡先を交換して、宿に戻ってからお互いの写真を送りあった。

 
19時過ぎに宿に帰宅。
明日はシェムリアップ最終日。
アンコール国立博物館に行く。

 
 
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2016-08-05 | Posted in Blog, カンボジア4 Comments » 

コメント4件

 Ljs | 2016.08.05 17:42

I always cheer blog .
Take care and enjoy your trip .

 シモーネ | 2016.08.05 18:33

Wow!
Thank you so much.
I should write not only Japanese but also Korean
I’m looking forward to seeing you someday.

 Passoa | 2016.08.05 22:13

こんにちは、やっぱりこの時期の
プレア・ヴィヒアは眺めきれいですね~
乾季のカンボジアは
ここは北斗の拳の世界かってくらい
赤土埃舞う世界でしたw

 シモーネ | 2016.08.07 11:16

>passoaさん
そういえばカンボジアでちょっと沈没されてましたよね!
赤土埃舞う北斗の拳の世界…それもまたかっこよさそうですねw

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