Blog, モロッコ
モロッコ1のイケメン現る
トドラ渓谷3日目。
今日はしおんさん、ゆみちゃん、ともこちゃんと一緒に、イミルシルという町にある湖を見に行く。
それはもうこの世のものとは思えないくらい美しい湖なのだそうだ。
ところで名前がキルギスのイシククル湖と似ているのは偶然だろうか。偶然ですね。
ノリコハウスからイミルシルまでは、車で片道2時間半。
タクシー1台を800ディルハム(一人当たり¥2,186くらい)でチャーターして向かった。
タクシーの手配はノリコさんがしてくださいました。
ひたすら絶景が続く。
やがてタクシーが山の上の方に登りだすと、
なんじゃこりゃ。。
太古の昔からずっと変わっていないような景色が広がっていた。
景色というか「大地」、いや「大地」というか「地球」だ。
モロッコのアトラス山脈がこんなに凄いところだとは知らなかった。
村人発見。
本当に人が住んでいることに驚いてしまう。
一体どんな暮らしなんだろう。
町から離れてもヤギの放牧をたくさん見かける。
もしかしてノマドの家畜だろうか。
ノマドワーカーの語源であるモロッコのノマドは、元々は支配民族のアラブ人からアトラス山脈付近に逃れたベルベル人なのだそうだ。
点在するカスバは、彼らがアラブ人の侵略を防ぐために築いた要塞らしい。
ノマドの人々は季節によって居住地を転々とする。
原始時代のような大自然の中での遊牧生活。
きっと過酷なんだろうけど、イチ旅行者としてロマンを感じずにはいられない。
出発から2時間半、まず一つ目の湖、ティスリ湖に到着した。
だがしかし寒い!!
実はイミルシルは標高が結構高く、気温がかなり低い。
完全に服装を間違えた我々。
自分に至ってはサンダルで来てしまったという愚かさ。
神秘的な雰囲気に浸ったのも束の間、すぐ車に戻って次の湖を目指した。
次の湖までは、ティスリ湖からさらに車で15分ほど。
道がガタガタの砂利道なので、かなりゆっくり目のスピードで進む。
相変わらずまるで地球じゃないような絶景が続く。
ティスリ湖よりも広くて、より一層神秘的。
先のティスリ湖が「女の湖」で、対してこのドゥルスリ湖を「男の湖」と呼んだりもするそうだ。
人気が無く風もほとんど吹かない静かな空間に、穏やかな波がケープのように広がっていた。
だがしかしここも寒い!!
15分が限界だった。
3時間近くかけて来たのに(´Д` )
行かれる方は防寒対策をお忘れなく!
再び3時間弱かけてトドラ渓谷へ帰宅。
いやー湖もさることながら、アトラス山脈を走る車窓が絶景すぎた!
行きにもっと途中で車を止めてもらって、もっと絶景を堪能するべきだったなぁ。
帰りはもう暗くなってしまって見れなかった。
さて、予定では今日までノリコハウスに泊まる予定だったが、実は昨日衝撃の事実が発覚していた。
明日フェズに戻って一泊し、明後日シャウエンに移動するつもりが、なんとトドラ渓谷からフェズへは夜行バスしか移動手段がなかったのだ。
(ノリコさんが教えてくださいました。もっと早く聞けばよかった。。)
1日でシャウエンまで行く体力の自信がなくて、フェズに一泊することにしたのが仇になった。
もうフェズの宿をキャンセルできないので、急遽今日チェックアウトし、今日の夜行バスでフェズに向かうことにした。
ちなみにティネリールからフェズの夜行バスの後、フェズからシャウエンへは早朝バスがちょうど良い時間であるので、頑張って一気にシャウエンまで行っちゃう方がオススメです。
イミルシルまで往復したタクシーをそのままチャーターして、ティネリールのバス停まで連れていってもらう。
ノリコハウスの面々が、寒い中外まで見送ってくれた。
たった3日間だったけどとても楽しかった!!
みなさんと過ごすのが楽しくて幸せで、ここにもっと居たいと思ってしまった。
メルズーガから一緒だったしおんさん、ゆみちゃん、ともこちゃんともここでお別れ。
たくさん一緒に遊んでくれてありがとう!!
またどこかで会えますように。
モロッコに入って以来、なんだかんだずっと誰かと一緒だったから、1人に戻るのがすごく淋しく感じた。
ティネリールからは21時半発の民営バスに乗る。
ドライバーのお兄さんはバス停前のカフェで降ろしてくれて、カフェの店員さんに何やら託けをし、自分に「彼がチケット売り場まで連れていってくれるから」と言った。
どうやら自分のことを手助けするよう頼んでくれたようだ。
しかもティネリールまでのタクシー代を払おうとしたら「いらない」と。
まさかモロッコでお金をいらないと言われるとは思いもせず、ものすごく驚いてしまった。
イミルシルのドライブ中にチョコあげたからかな。
いや、単純にすごく親切なお兄さんだった。
さらに、彼に自分のことを頼まれてくれたカフェの店員さんが、また神がかって親切だった。
仕事中なのにチケット売り場に連れていってくれて、荷物をカフェのプライベートスペースに置いてくれて、「バスが来るまでここで待ってていいよ」と席を用意してくれ、コーヒーまで出してくれた。
店内はちょうどサッカーの観戦中で男性客が大勢おり、そんな中にアジア人女が1人混じっているのが目立つようで、ときどき絡んでくる人がいた。
そんなときは例の店員さんがすぐ来て毅然と追い払ってくれた。
他にも、店内で喧嘩し出すお客さんがいると(←モロッコに入ってから結構よく見る光景)サッと出てきてお客さんの頭をパカーンって叩いて腕引っ張って追い出していた。
か、かっこいい…!
現時点でモロッコ1のイケメン認定。
そして大変な仕事だな。。
バスの時間が迫ってきたので、店員さんにお礼を言って出ようとすると、「バスはまだ来てないよ。来たらここから見えるから、教えてあげるから安心して」と言ってそのまま店で待たせてくれた。
そしてバスが来ると荷物を乗り場まで運んでくれて、「良い旅を!」と言ってくれた。
惚れてまうやないか…!
ほんとかっこいい人だったなー。
CTMでもスプラトゥールでもない民営バスに乗ったのは初めてだったけど、事前に聞いていた悪評とは違い、普通に快適なバスだった。
フェズまでは約10時間半。
1人の淋しさを噛み締めながら眠った。
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