Blog, モロッコ

砂漠の夕陽は狂暴に紅い

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2016/11/1
フェズ→メルズーガ

 
モヤモヤを持て余したまま、フェズを出て次の街メルズーガへ。

砂漠の町メルズーガ。
そう、遂にあのサハラ砂漠に入るのだ!

それにしても自分の中に燃え滾るこの砂漠への熱い思いは、一体どこから来ているんだろう。
「王家の紋章」を読む前には既に憧れていた気がする。
ディズニー映画「アラジン」の影響も大きいだろうなぁ。
「アウターゾーン」でミザリィが「サハラ砂漠の砂」を売っていたのもインパクト大だった。

とにかく砂漠、なかでもこのサハラ砂漠に来ることは、子どもの頃からずっと持っていた夢の一つだった。
同時に「一生行くことはない、この世の果てにあるもの」だと思っていた。

 
フェズからメルズーガへは、スプラトゥール社から直通バスが出ている。
所要約8時間、1日1本、20時半発の夜行のみ。
チケットは前日のうちにスプラトゥール社に行き購入しておいた。170ディルハム(¥1,815くらい)
なかなかしんどい移動だけど、こういう旅ももうすぐ終わるのかと思うとちょっと淋しくなった。
バスの車窓からは星がとてもよく見えた。

早朝5時台にメルズーガのバスターミナルに到着。
早朝にもかかわらず、予約していた宿のスタッフさんが迎えに来てくれていた。

 
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リアド・マムーシュ
バックパッカー応援プラン 1泊150ディルハム(¥1,602くらい)
朝食・夕食付き

先に来ていたしおんさんが自分の分も予約してくれて、迎えも宿にお願いしてくれていた。
しおんさん素敵すぎ!!ほんとありがとう!!

そしてこの宿、自分の旅の中でトップ3に入る沈没注意宿でした。
まず、

 
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宿の目の前がサハラ砂漠。
世界で一番ロマンチックなロケーション(自分的に)

 
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雰囲気がゴージャス。
まさかプール付きホテルに泊まる日が来るなんて(´Д` )
アフマドの屋敷に連れ去られたキャロル気分になれる(←)
トイレ・シャワーも3つずつあって混まないし、洗濯干場も充実。
有料だけど洗濯機も借りられる。

 
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朝食と夕食が豪華。
しかもめっちゃ美味しい!!
ベルベル人のスタッフさんたちもとってもフレンドリーで親切!

 
時期的なものなのか、このときはバックパッカー応援プランでも6人部屋に泊めさせてもらえた。
これで一泊150ディルハムは破格すぎる。
一か月くらい居たいと思った。
超オススメです!!

 
着いたその日の夕方から早速、しおんさんと一緒に砂漠ツアーへ行く。
砂漠ツアーもリアド・マムーシュで手配してもらった。
1泊2日夕食付き、ウェブサイトのクーポン持参で300ディルハム(¥3,193くらい)

 
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宿の目の前のラクダ乗り場から出発!
しおんさんのラクダの名前がボブ・マーレーで、自分のラクダがジミ・ヘンドリクス。

 
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ボブ・マーレーがハープも背負ってくれた。
ラクダって大きいんだなー特に鼻と口。
ハープが小さく見える。

 
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あ、出発前に、宿近くのお店で装備を整えましたよ。
アラジンみたいな青いスカーフと、ベルベルパンツと、ファティマの手のネックレス。
トータル400ディルハム(¥4,274くらい)
言い値500ディルハムをまけてくれた。
スカーフは宿のスタッフさんやガイドさんにお願いするとターバンにして巻いてくれる。

 
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砂漠ツアーのベルベル人ガイド、通称ザック。
明るくてお調子者。

 
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ザックに綱を引かれて、いよいよサハラ砂漠の中へ。

 
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ああ

 
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もう

 
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泣いてもいいっすかね。。

 
「来れるはずない」と思っていた場所に、本当に来れてしまった。
サハラ砂漠に来れた、それだけで、「人生ってすごい」と思った。
感極まってしまった。

 
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サンダルの跡のくっきりさで、砂がいかにきめ細かいかが伝わるでしょうか

 
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こんな砂だけの世界にも、生き物はたくさんいるらしい。
キツネ、ネズミ、フンコロガシ、いろんな動物の足跡が至る所にあった

 
ところでこのベルベル人ガイドのザック、写真が異常に上手かった。

 
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めっちゃ跳んでるように見えるのとか
※実際は30cmも跳んでいなかったと思う

 
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トリック写真みたいのとか。
「これがベルベルテクノロジーさ」っつって笑ってた。

 
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砂漠の夕陽は狂暴に紅い

 
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砂紋が嘘みたいに美しい

 
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今夜泊まるテントに到着。
ちゃんと屋根付きの部屋にベッドがあってトイレもあって、ホテル並みに快適だった。

 
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夕食。モロッコ風スープとチキンタジンと、ザクロたっぷりのヨーグルト。
タジンも美味しかったけど、このザクロが最高に美味しかったなぁ。
忘れられない味になった。また食べたい。

 
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夕食後、テントの外で火を囲みながらベルベル音楽の演奏を聴く。
ボンゴみたいな太鼓2種類と金属製のカスタネット。
同じリズムをひたすら繰り返しながら歌を乗せる。
どんどんクレッシェンドとアッチェルがかかってトランス状態になっていく。
砂漠での人生を語っている歌なのだそうだ。

 
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叩かせてもらった。
超楽しい。
でもリズムと手の動きが結構複雑で難しかった。

 
音楽が終わって、砂丘のてっぺんに連れていってもらって星を見た。
天の川がくっきり浮かび上がって、流れ星が何度も流れて、まさしく満天の星空だった。
キルギスのイシククルで見た星も凄かったけど、サハラ砂漠の星も凄い。
寝っ転がってずーっと見ていた。
自分のデジカメでは歯が立たず、写真でお伝えできないのがもどかしい。

 
本当に来れてしまった、サハラ砂漠。
実は全部夢なんじゃないか。
起きたら全く別の場所にいるんじゃないか。
なんてバカなことを思いながら眠りについた。

 
 
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2016-11-10 | Posted in Blog, モロッコ4 Comments » 

コメント4件

 toyamau | 2016.11.10 10:24

「泣いてもいいっすかね。。」の上の影絵が最高!このまま「月の沙漠」の表紙になりそう! (ハープで歌ったりした?)

 はちや | 2016.11.11 4:13

ああっ!やっぱりサハラ砂漠で星空はめちゃくちゃ魅力的ですね!( ´・∀・`)
リスボンでブラジルビザgetしたところなんですがモロッコ飛ばすのが悔やまれるな……

 シモーネ | 2016.11.12 16:16

>toyamauさん
月の砂漠!
思いつきもしなかった…!
レパートリーに加えとくべきでした。。

 シモーネ | 2016.11.12 16:18

>はちやちゃん
リスボンにいるのかー!!
こっちはスペイン入ったとこです。
いや〜南米も羨ましい!

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