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神女降臨

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2016/11/24〜25
セビリア

 
セビリアでも多少雨に降られたけど、ほぼ丸2日間観光を楽しんだ。
このセビリアがまたとっても素敵な街で、南スペインの持つ底力に唸らされた。
グラナダ、コルドバ、セビリア、それぞれ似ているようでいて、全く違う魅力を持っていると感じた。

 
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まず、セビリアのスペイン広場。
すっっっごい綺麗な広場でした!

 
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とにかく美しい。
広場そのものが一つの芸術品のようだった。

 
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広場の中に小さい運河があって橋が架かっているというのが、ヤられましたね。
その手があったかと。

 
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ヨーロッパでいろんな広場を見て、それぞれに良さを感じてきたけど、自分の中ではここが広場部門第1位になりました。
ふーみんさんもモロッコで会ったときに「セビリアの広場良かったですよー!」って言ってたもんなぁ。
ふーみんさん教えてくれてありがとう\(^o^)/

 
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続いてセビリア大聖堂。
以前行ったトレド大聖堂がスペインで1番大きいって聞いてたんだけど、セビリア大聖堂調べたらこっちがスペイン1位(そして世界3位)って出てきた。
はて…? 定義がわからない(´Д` )

 
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実際入ってみたら、確かにセビリアの方が大きい、、、というかデカすぎ!
唖然としてしまうくらい広い。
横の小部屋にもたくさん入れるし、途中の道が洞窟みたいな雰囲気で面白かった。

 
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小部屋の天井がカッコイイ。

 
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ここにもキリストの生涯を描いた木製祭壇があった。
トレドに負けず劣らず凄い…!

 
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日本では知名度イマイチだけど、スペインでは絶大な人気を誇るというムリーリョの絵画。

 
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ステンドグラスのデザインにスペインっぽさを感じる。

 
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宝物庫。
ルパン3世はこういうのを盗んで生計を立ててるのかなー
こんな感想しか出てこない自分が情けない(´Д` )

 
そしてセビリア大聖堂といえば何と言ってもこちら、

 
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コロンブスの霊廟!!

世界で最も有名な航海家。
歴史を変えた男。
ここに眠っているのか…
いやはや…胸熱です。
(でも実際の遺体は別の場所に安置されているという説もあるらしい)

 
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横にそびえている「ヒラルダの塔」にも登ってみた。

 
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この塔はなんと階段ではなくスロープだった。
馬に乗ったまま登れるようになってるんだとか。
馬ってこんな狭い道も登れるのか(´Д` )

 
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登り切ると、セビリアの街を見下ろしてムスカ気分!

 
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闘牛場だー!
闘牛も観てみたかったなー
残念ながら11月はオフシーズン。

 
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登る途中の窓から見える大聖堂がまたかっこいい。
聖堂というよりお城みたいだったな。

 
見所いっぱいのセビリアだったけど、最も強烈に脳裏に焼きついたのはフラメンコだ。
セビリアはフラメンコの現在の形態が確立された都市とも言われているそうで、本場のフラメンコが観れることでも有名。
そもそも今までフラメンコを生で観たことさえなかったので、ここセビリアで観るのをものすごく楽しみにしていた。

調べたところ、ディナーショーのような形で観れるものからタダで観れるものまで、色々あるみたいだったけど、自分は「タブラオ」という舞台付きバルで鑑賞することにした。

 
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ロス・ギャロス
サンタクルス地区にある有名な老舗タブラオ。
1ドリンク付き1時間半で35ユーロ。
チケットはHPでも購入可能。

 
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お一人さまだったので最前列へ。
舞台の背景画が既にかっこいい。
上演中は撮影禁止だったので、残念ながら写真はこれだけ。

で、ここのフラメンコにもう、度肝抜かれました。

自分の中になんとなくあったフラメンコのイメージが粉々に砕かれた。
なんというか、キャサリン・ゼタ・ジョーンズみたいな、華やかさと艶やかさにうっとりさせられるようなダンスのイメージだったんですが(←どんなイメージだ)、全然違った。

これはもう、ダンスじゃない(←え)
言葉にするとしたら、
燃え盛る魂。
命の雄叫び。

そんな感じだった。
荒々しくて泥臭くて猟奇的。
心臓を素手で掴まれてぶんぶん振り回される感じ。

踊り子さんも、うら若い美女とかでは全くないんですよ。
多分そこそこ歳のいっているベテランのおばさんで、肉体もアスリートのように引き締まっていて、色っぽさとか艶かしさはほとんどない。
なのに、というかだからこそ、めちゃめちゃ綺麗なんです。
命が雄叫びを上げている様子が、眉間に皺を寄せる険しい表情や、飛び散る汗に反映されて、見ていて泣けてくるくらい美しかった。
人が魂を燃やして生きる姿はこんなにも美しいのかと思った。

あと、フラメンコといっても色々と種類があるようで、それぞれをしっかり観せてもらえたのも良かった。
最初は赤いドレスを纏った女性が踊る最もオーソドックスなタイプで、2つ目は歌がメインのもの。
3つ目が男性のフラメンコで、4つ目がパンツルックの女性のソロダンスだった。

歌い手の女性の声は、徳永英明もビックリのハスキーボイスだったので驚いた。
でもその乾いてしわがれた声が、フラメンコギターの音と世界観にめちゃめちゃ合う!
男性のフラメンコは、静と動の対比が素晴らしかった。
動の場面は男性らしい力強さが溢れていて、静の場面では一転してまるで能のように所作が美しかった。
そう、能に似てると思ったんだよなぁ。
まさかフラメンコ見て能を連想するなんて思わなかった。

そしてラストの女性ソロが凄まじくて、呆気にとられてしまった。
もう、登場時のオーラからしてヤバイ。
空間が支配されてしまうような、圧倒的カリスマ性。
まるで人ですらないような。
神女降臨。
そんな感じだった。

 
書くのが最後になっちゃったけど、ギターも凄かった!!
バカうま。変態級。
なんなの? タレガなの? セコビアなの?
ダンサーや歌い手との相性も抜群。
拍子もテンポも変則的なのに、よくあんなにピッタリ合うもんだなー。

途中途中でダンサーとギタリストが目配せして、2人で笑い合いながらどんどんトランス状態になっていく様子が、ものすごく素敵だった。
私決めました。
来世はフラメンコダンサーになります。
そしてフラメンコギタリストと結婚して、2人でフラメンコをしながら世界を旅します。

 
セビリアには他にも有名なタブラオがたくさんあるらしい。
もう一軒ぐらい行ってみてもよかったなー。セビリアを出てしまってからちょっと後悔した。
セビリアに行かれた際は是非、本場のフラメンコを観てみてください!

 
 
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2016-12-03 | Posted in Blog, スペインNo Comments » 
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