Blog, スペイン

夢オチを防ぐ証拠アイテム

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2016/11/26
セビリア→マラガ

 
スペイン旅もいよいよ終盤。
今日はコスタ・デル・ソルの都市、マラガへ移動する。

コスタ・デル・ソルといえば、なんといってもFF7!
プレイ当時はゲーム上の架空の都市だと思っていたので、スペインに実在すると知ったときは驚いた。
「七夕の国現象」の最たるものだ。

スペイン語で「太陽海岸」を意味するコスタ・デル・ソルは、その名の通り一年中気候が温暖で、地中海に面したビーチリゾート。
旅行先としてヨーロピアンに絶大な人気を誇るらしい。
マラガはそのコスタ・デル・ソルの中心都市にあたる。

 
移動は今回もALSAバス。
もう何回乗ったかわからなくなってきた。
セビリア→マラガのチケットはネット購入で21.17ユーロ、所要時間は約2時間半だった。

 
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そして今回、遂に来た!
モニター付きバス! 映画見放題!
ただし2時間半で着いてしまうので1本しか観れない。
厳選した結果、実写版シンデレラを観た。
面白かったー!!
これは「美女と野獣」の公開も楽しみだ!

 
シンデレラといえば、いつも議題に上がるのは「ガラスの靴だけ何故消えなかったのか問題」だ。
今回観た実写版でも、元々のアニメーションでも、ガラスの靴だけ残ることに対して何も説明がない。

気になってググってみたら、ガジェット通信にとてもわかりやすい解説があった。
こちらのページによると、そもそも大元のグリム童話では、ガラスの靴(原作では絹の靴・金の靴)は魔法でつくられたのではなく、鳥にもらったという設定らしい。

となるとディズニー版にだけ謎が残るわけだが、今回観た実写版ではちゃんと理屈がつけられているという。
具体的には、従者や馬車やドレスは「元々あったものを変身させる」魔法を使っているが、ガラスの靴だけは「存在自体を新たに生み出す」魔法として描かれている。
つまり「魔法がとける」とは「元の姿に戻る」という意味で、元々無かったものに関してはそのルールは適用されないという理屈で説明がつくのだ。

「じゃあ全部新しくつくればよかったじゃねーか」と思わなくもないけど、そんな細かいことを言い出したら物語自体が破綻してしまう。
ちなみに実写版はそこに対しても「シンデレラはなんとしてもお母さんの形見のドレスを着たかった」とか「妖精は靴をつくる魔法が得意だった」とか細かい設定がさりげなく仕込まれていて、本当によく考えてつくられているんだなぁと感心した。
シンデレラと王子が惹かれ合う過程なんかも無理なく観れる脚本になっていた。

 
ところで、いわゆる「ご都合主義」的な観点で捉えると、ガラスの靴は、舞踏会に現れた謎の美女がシンデレラであることを証明すると同時に、妖精や魔法の存在を証明するアイテムでもあると思われる。
変身後のシンデレラや従者を目撃している人が多数いるので、夢オチや妄想オチにはならないとしても、全てが消えてしまうというのは、夢オチに近い喪失感がある。
そういう意味でも、いかにも魔法でつくられそうな「ガラスの靴」だけが残って、それがそのままハッピーエンドのキーアイテムになるというのは、素晴らしい設定だなぁと思う。

登場人物が異世界を行き来する類のファンタジーでは、こういう「証拠アイテム」がとても重要だと思う。
例えば「千と千尋の神隠し」も、銭婆にもらった髪どめが証拠アイテムになり、「全ては千尋の夢だった」で終わってしまうのを防いでいる。
「となりのトトロ」の木の実やトウモロコシはかなりギリ、「ピーターパン」の海賊船の形をした雲はややアウトか。

逆にがっつり夢オチの代表作が「不思議の国のアリス」。
これは原作でもはっきり夢オチになっているらしい。
ディズニーアニメを観たリアルタイム当時は、あの独特の世界観にワクワクさせられたからこそ、夢オチは子ども心にちょっと不服だった。
今改めて、8歳の少女が実はあんなに奇妙な精神世界を持っていると解釈すると、また別の意味で面白く感じられる。

その「別の意味での面白さ」を突き詰めたのが、以前もブログで取り上げた「オズ(Return To OZ)」だと思う。
「オズ(Return To OZ)」は、「オズの魔法使い」の続きを勝手につくって実写映画化した作品。
そもそも「オズの魔法使い」という話は、夢オチかどうかが限りなく黒に近いグレーになっている。
証拠アイテムとして最適そうなルビーの靴も、竜巻に飛ばされている間に脱げて無くしてしまうので、「全てはドロシーの夢だった」で説明がついてしまうのだ。
そこにつけ込んでとことん夢オチ、というかむしろ精神疾患を匂わせるレベルまでオカルト方面に突っ走ったのが「オズ(Return To OZ)」だ。
逆にオズを実在の異世界と捉えてつくられたのが「オズ はじまりの戦い」で、同じ原作からの派生作品でも対照的で面白いなぁと思う。

 
そんなことをブツブツ考えていたらマラガに着いた。

 
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アルカサバ プレミアム ホステル
女性ドミトリー 1泊17.55ユーロ

ここも清潔でオシャレで良い宿だった。

 
 
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2016-12-04 | Posted in Blog, スペインNo Comments » 
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