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韓国6泊7日旅 〜2日目 束草観光と記憶喪失の食事会〜


2017/11/2
束草

 
昨日の興奮冷めやらぬまま8時起床。
今日は本格的に束草を観光する日です。

ところで今更なんですが、いちいち「彼氏」と書くのがなんか小っ恥ずかしいので、ここからはoppa(オッパ ※呼び名)と書くことにします。
あと 、ですます調だとどうも勘が戻らないので、である調にします。

 
さて、今回の旅行では、oppaは全日程、我々と一緒のホテルに滞在してくれることになった。
私の父は仕事の都合で明日帰国だけど、母と私はたっぷりあと5泊滞在する。
oppaにとっては7日間ずっと私の親と一緒にいなければならないわけで、自らお願いしておきながらなかなかの苦行だと思う^ ^;
さすがに申し訳ないと思ったけど、「せっかくご両親が来てくれるんだから、是非ゆっくり滞在してほしい」と言ってもらって、その言葉に甘えてしまった。
つくづく一体どうしたらそんなにホスピタリティ溢れる人間になれるんだろうと感心する。

 
今日はまず、「束草に来たらここは絶対外せない」と言われる鉄板スポット、雪嶽山(ソラクサン)に行く。
この山岳地帯は韓国の国立公園に指定されていて、紅葉のこの時期は特に観光客に大人気なのだそうだ。
ロープウェーが混む前に行った方がいいということで、朝食を取る前にホテルを出発した。

 

道中の車窓からもう絶景だった。
こんなに濃い鮮やかな紅葉は、日本でも遠出しないとなかなか見れない。
車の中で両親と一緒にはしゃぐ私に、ここで生まれ育ったoppaはこんな話をしてくれた。
「束草の子どもは学校行事で年2回はこの山を登る。家族とも行楽で登る。他の街から親戚や友達が来た時も案内で登る。高校を卒業する頃にはもううんざりで、街を出るときには『俺はもう2度とこの山を登らないぞ!』と誓う。でも結局街を出てからも、友達を地元に迎えると登る。ここは束草観光でどうしても外せない場所だから。そして今日もまたこうやって登っている」
自虐的な話し方がおかしくて笑ってしまった。

 

宿泊先のロッテホテルから車で20分くらいで国立公園に到着。
まだ10時前にもかかわらず、公園内は既に人で溢れていた。
中国人観光客や、欧米のトレッカーも見かけた。
本当に人気の観光地のようだった。
到着後真っ先にロープウェーのチケットを買ったけど、この時点で乗れるのは1時間先だった。
※雪嶽山のロープウェーはディズニーのファストパス的な発券なので、到着したらすぐ買ってしまうのがオススメです。

 

国立公園内にはレストランやカフェも豊富にあった。
ロープウェーの時間を待っている間に、紅葉を愛でながら海鮮チヂミで朝食にした。
うむ、間違いのない美味しさ。美味しくないチヂミっていまだかつて食べたことない。
ところで韓国だと「チヂミ」じゃなくて「パジョン」って呼ばれている気がする。
なんで日本では「チヂミ」で広まったんだろう?
ちなみにフィリピンでは「Korean Pancake」だった。なんか可愛い名前。
ここでは母が飲み物の注文に果敢に挑戦して、店員さんとコミュニケーションが取れて嬉しそうだった。

 



いよいよロープウェーに乗って山頂近くへ。
いやー本当に綺麗!
圧巻だった。
こりゃ確かに、どんなにうんざりしてても絶対に連れてこなきゃいけないスポットだ。

 
ロープウェーの到着場所から15分くらい階段を登ると、

 

山頂付近に到着!
岩肌がむき出しでかっこいい。
映画で仙人が出てきそうな空間だった。
すぐ隣は崖でなかなか怖い。
下には束草の街と、向こう側に広がる海が見渡せた。

 

岩肌の角度も急で、私はかなりビクビクしながら登ったけど、oppaはもう飽き飽きといった感じで、眠そうな目でスイスイ登っていた。
たまに岩肌横の林の中にリスを見つけて教えてくれたりした。
ちなみに両親は階段登りは早々に諦め、ロープウェー乗り場で待ってもらった。英断。

 

ロープウェーを降りて、同じ国立公園内にある大仏様を見学した。
穏やかな表情の美しい大仏様だった。
驚いたのは、信仰厚い参拝客たちが膝をついて、土下座のような格好でお参りをしていたこと。
大仏様は日本の印象とほとんど変わらないけど、参拝方法は随分と違うようだった。

 

大仏様の前を通り過ぎると、何やら文字が書かれた瓦がたくさん飾られていた。
韓国のお寺では瓦に願い事を書いて祈願するのだとoppaが教えてくれた。
日本の絵馬みたいな感じなのかな?
せっかくなので献金してみんなで1枚書かせてもらった。
字が一番綺麗な母が「家内安全 楽しく明るく健康でありますように 感謝」と書いて、その下に一人ずつ名前を書いた。
oppaは「俺は字が下手で。。」とずっと萎縮してたのが面白かった。
なんだか家族の素敵な思い出ができた気がして嬉しかった。

国立公園の中にはお土産屋さんもあって、両親が「思い出に」と、大仏様の像やお茶を買っていった。
日本の一般的なお土産屋さんより比較的安価な印象で、日本人観光客が来たらさぞたくさん買っていくんじゃないかと思った。
ところで韓国では印鑑は日本のように予め名字が彫られているわけではなく、無地の印鑑を買った後に別のお店でフルネームで掘ってもらうのだそうです。
とても立派な無地の印鑑があったので、これも思い出にと、父が購入して後で名前を掘ってもらうことにした。

 

雪嶽山を出た後、今度はoppaが海沿いに連れて来てくれた。
Napoliaというシーサイドカフェ。

 


山側と景色が一変。
海が見渡せる雰囲気抜群のカフェだった。カップルいっぱい。
今は初冬だけど、夏はきっと海水浴客で賑わうんだろうなぁ。
両親が楽しそうに写真を撮り合っていて微笑ましかった。
インスタでも始めちゃえばいいんじゃないかしら。

このカフェの土地は以前は軍の管轄下で、人は無闇に入れない場所だったそうだ。
だからこのカフェができた当時は、オーナーと軍の間になんらかの取引があったんじゃないかと噂になったんだよと、oppaが話してくれた。
こういう地元あるあるの話を聞いて「へー」「ほー」とか言いながら観光するのがすごく楽しい。
oppaはガイドの才能あるよと思った。言わなかったけど。

 

続いて昼食。
韓国のクラシカルな雰囲気のレストラン。
いやもうインスタ映え間違いなしですよ。
ここでいただいたのは

 

キター!冷麺!
麺と具だけが入った器に、別で用意されているスープを注いで、鋏で麺を食べやすい長さに切っていただく。
なかなか辛かったけど美味しかった!
韓国で食べる冷麺は、日本の焼肉屋とかで食べる冷麺とは味が結構違うなぁと感じる。

ここで父のスマホの充電が切れた(写真撮りすぎ)ので、私のモバイルバッテリーで充電した。
やっぱりモバイルバッテリー役に立つ!
ちなみに旅行中のネット環境ですが、私のsimフリースマホにはoppaが韓国のsimカードを入れてくれて、両親用にはなんとモバイルwifiを用意してくれた。
もはや感謝を通り越して尊敬した。

 


昼食の後は、束草の観光水産市場へ。
ここも雪嶽山の次くらいに人気の、束草の有名観光スポットだ。
古くからの景観が維持されながら、今も活気がある大きな市場だった。
特に父が興味津々で歩き回っていた。
日本にはもう、こういう雰囲気の市場は残っていないかもしれない。
母は屋台でホットクを買い食いしたり、見慣れない野菜や果物を見つけてはoppaに「これ何?」と聞いて楽しんでいた。

この市場の中に時計屋さんがあり、そこで先ほど購入した父の印鑑を彫ってもらえた。
漢字の書体は数種類から選ぶことができて、10分くらいで出来上がった。
写真を撮り忘れたのが悔やまれる。。

 
市場見学を終えて、次に向かったのはこちら

 

束草エキスポタワー!
すごく特徴的なデザインで、束草の街の中でもかなりの存在感を放っている。
このタワーからは今朝登った雪嶽山も見渡せるんだとか。

「楽しみだねー」とか両親と言いながら待っていると、チケットカウンターから帰ってきたoppaが苦笑いしながら「休業中だった」と告げて撃沈。
残念! また今度来よう。
でもこのタワーの付近はとても雰囲気の良い公園になっていて、タワーに登らなくても満足できた。

 


公園からは海とつながっている湖と、向こう側に広がる街の景色が臨めた。
湖面にいるたくさんの鴨を見ながら、ちょっと前まではとても汚れていたこの湖を、鳥の住処として守るために綺麗にしたんだよとoppaが教えてくれた。
向こう側に見える建設中のビルは実はもう随分前のもので、建設中に建設会社が倒産してしまったからそのままになっていること、そしてそのビルが建つ前にはoppaのお祖母さんの家があって、oppaはそこで産まれたということも教えてくれた。
私はoppaが生まれ育ったこの街のことも、oppaがこの街でどんな風に育ったのかも知らなくて、それをちょっと歯痒く思うこともあったけど、こうして本人の口から一つひとつ思い出を聞いて、こんな感じだったのかなぁ、それともあんな感じだったのかなぁと、好き勝手に想像を膨らませるのは、贅沢で幸せなことだなぁと思った。

 
ホテルに一度戻って少し休んだ後、oppaのご実家に連れていってもらった。
ご実家は高層アパートで、駐車場に着くと、今日もまたお父様が外で待ってくれていた。

ご実家のお部屋は14階。
玄関でお母様が歓迎してくれて、家の中を案内してくれた。
ここでも細々といろんなことに驚いた。
ベランダが2箇所あること、温カーペットの仕組みが日本と違うこと、くるみ割り機があること、キムチ専用冷蔵庫があること。
キムチ専用冷蔵庫の存在は知っていたけど、韓国の実際のご家庭で実物を見たのは初めてで、興味津々で見てしまった。
キムチ専用といっても、実際はキムチ以外の野菜もよく冷蔵しているのだそうだ。

 
お茶や果物をご馳走になりながら、お父様が片言の英語や日本語で色々と話しかけてくれた。
お父様は漢字や日本語を少し知っていて、それをニコニコと嬉しそうに教えてくれた。
私たちが昨日お渡しした日本のお土産を「とても美味しかったよ」と言ってくれた。
こんなこと言ったら失礼かもしれないけど、とても可愛いお父様だった。
観光中もoppaに電話を掛けてきて、「あそこは連れていったのか」「ランチは何を食べるんだ、あれがいいんじゃないか」と、私たちのことをすごく気にかけてくださっていたそうだ。
oppaは「父は浮かれすぎだ」「正直ちょっとウザい」と言っていたけど(笑)、私はそんなに歓迎してもらえて純粋にものすごく嬉しかった。
はしゃいでいるお父様をお母様が「あなた、ちょっと落ち着きなさい」と諌めているのがまた微笑ましくて、素敵なご夫婦だなぁと思った。

 
夕食のレストランに向かう前に、ご両親が韓国の食べ物や化粧品を両親と私に大量に持たせてくれた。
もう十分すぎるほど頂いてしまっているのに、申し訳ないと思ったけど、せっかくのお気持ちだからありがたく頂戴した。
そしてお母様が私に立派な小箱を渡してくれた。
蓋を開けると、金色の綺麗なブレスレットが入っていた。
oppaがお母様の言葉を通訳しながら説明してくれた。
「これは韓国の風習みたいなもので、母親が息子の彼女にプレゼントする、ちょっと高価なアクセサリーです。だから韓国では、これを渡した後に息子が彼女と別れると、母親は失ったお金を惜しんで泣くんです(笑)」

空気が重くならないように冗談めかして話してくれたけど、これを受け取ったとき、なんだか私はものすごく感動してしまって、思わず涙が出てしまった。
言葉も通じなくてoppaの通訳なしでは直接会話すらできないけど、お母様が「家族になりましょう」と、心で語りかけてくれた気がした。

世界一周に出る前、震災でどうしようもなく独りを実感して、自分の家族をつくりたいと思うようになった。
でもずっと「私なんかには無理だ」と思っていた。
結局その思いを払拭できず、何もかも辞めて海外に出た。
いろんな人と出会う中で、自分の頭の中の世界がいかにちっぽけだったかに気づかされた。
自分の中に確固たるものがないからといって、居場所がなくなるわけじゃないと思えるようになった。
旅が終わる頃には、私もきっと誰かと寄り添って生きていけると思えた。

それも結局は自己満足の結論だったけど、今日こうして、oppaの生まれ育った街を見て、一緒に思い出に浸って、「家族になりましょう」と受け入れてもらえたことで、なんだか改めて、自分の旅が一つ完結した気がした。
「家族になっていいんだよ」と、居場所を肯定してもらえた気がした。
それが思わず泣いてしまうくらい嬉しかった。

 

その後の食事会は、頭がフワフワしていて正直記憶が定かではない(←)
韓国料理をベースにした多国籍料理の高級そうなレストランで、洗練された美味しい食事をいただいた。
お互いの両親の馴れ初めや、oppaの子どもの頃の話なんかを聞いた気がする。

一番覚えているのは、私の両親が「息子さんは本当に優しくてしっかり者ですね。どんな教育をされてこんな風に育てられたんですか」と質問したとき。
oppaはこう答えた。
「そんな風に言ってくださってありがとうございます。両親は特別なことは何もしなかったと言っています。私もそう思っています。私は、子どもは親を見て育つ部分が大きいと思っています。私自身そうでした。だから私が彼女のご実家にお邪魔してご両親にお会いしたとき、改めて『このご両親の娘さんだからこそ結婚したい』と思いました」

随分リップサービスも入っている気がしたけど、「あのときそんなこと考えてたんかい」って突っ込みたかったけど、真面目な顔で話してくれたからそのまま通訳したら、両親も嬉しそうに「ありがとう」と言っていた。
私は両親にもっと感謝しないといけないなと思った。

 
食事会が終わって、またご両親に見送ってもらって、ホテルに帰った。
あのブレスレットをスーツケースにしまうべきが迷ったけど、結局手持ちバッグに入れて肌身離さず持ち歩くことにした。
日本に持ち帰ったら毎日手を合わせて拝みそうな勢いだ。

 
明日はソウルへ、oppaの弟さんとそのご家族に会いに行く。






2017-11-20 | Posted in Blog, 韓国2 Comments » 

コメント2件

 コシバ | 2017.12.10 11:44

こんにちは
世界一周に関心がありこちらのブログを読んでいた者です。コメントは初めてです。
旅行中によいご縁があって羨ましいなあと思っていたのですが、この記事で先方のご家族もやさしい素敵な方々だとわかり、本当によかったなあと思いました。お幸せに。

 シモーネ | 2017.12.10 22:14

コシバさん
こんにちは! コメントくださりありがとうございます^ ^
世界一周に興味をお持ちの方にブログを読んでいただけて、すごく嬉しいです。
そしてありがたいお言葉も、、、ありがとうございます!
世界一周を決意してから、本当に人生がめまぐるしく変わりました^ ^;
コシバさんも、もしかして世界一周検討されているのでしょうか。
このブログの記事が、どこかの何かに少しでも役立ったら嬉しいです^ ^

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